「政府米」とは、政府が管理・運営する米のことを指します。
主に以下の2つの意味で使われます。
政府米って何?
1. 食糧管理制度における政府米
- かつて日本で行われていた食糧管理制度(食管制度)において、政府が農家から買い入れたり、輸入したりして管理していた米を指します。
- 食管制度は、食糧不足や価格の安定を図るために設けられましたが、1995年に廃止されました。
- 現在では、食管制度のような政府による米の買い入れや管理は行われていません。
2. 備蓄米としての政府米
- 災害や食糧危機などの緊急時に備えて、政府が備蓄している米を指します。
- 食糧の安定供給を確保するために、一定量の米が備蓄されています。
- 備蓄米は、必要に応じて放出され、国民の食糧確保に役立てられます。
現在の政府と米の関係
- 食管制度は廃止されましたが、政府は食糧の安定供給のために、様々な政策を実施しています。
- 生産調整:米の生産量を調整し、需給バランスを保つ。
- 備蓄:緊急時に備えて、一定量の米を備蓄する。
- 輸入:必要に応じて、海外から米を輸入する。
- 消費拡大:米の消費を促進するための取り組みを行う。
このように、政府は現在でも米の安定供給に関わっています。
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政府米の賞味期限

政府備蓄米の保管期限については、品質を維持するために一定の期間で入れ替えが行われます。
以下に、政府備蓄米の保管期限に関する情報をまとめました。
政府備蓄米の保管期限
- 政府は毎年約20万トンの米を買い入れ、保管期間(約5年)を経過した米は、飼料用米などとして売却しています。
- 適正備蓄水準100万トン程度を前提とし、毎年播種前に21万トン程度を買入れ、通常は5年持越米となった段階で、飼料用等として売却しています。
保管方法と用途
- 政府備蓄米は、適切な保管施設で管理され、品質維持に努めています。
- 保管期間を経過した米は、主に飼料用として売却されますが、一部は加工用や緊急時の食料として利用される場合もあります。
- 近年では、学校給食、子供食堂、フードバンク等への無償配布もされています。
- 市場への影響を避けるため、通常は主食用としての販売は行われません。
その他
- 政府備蓄米の保管期限は、あくまで目安です。保管環境や米の種類によって異なる場合があります。
- 農林水産省のウェブサイトなどで最新の情報を確認することをおすすめします。
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古くなった備蓄米の用途

備蓄米が古くなった場合の対応は、備蓄の種類や目的によって異なります。
ここでは、主に政府備蓄米と家庭用備蓄米に分けて説明します。
1. 政府備蓄米の場合:
ローテーション:
- 政府備蓄米は、品質を維持するために定期的に入れ替え(ローテーション)が行われます。新しい米を補充し、古い米から順次放出することで、常に新鮮な状態を保つように管理されています。
用途の転換:
- 古くなった備蓄米は、必ずしも食用として放出されるとは限りません。品質や状態によっては、飼料用や加工用などに転用されることがあります。
- 近年では主に飼料用として民間に売却されています。
緊急時の放出:
災害や食糧危機などの緊急時には、古い備蓄米であっても食用として放出されることがあります。
2. 家庭用備蓄米の場合:
消費:
- 家庭で備蓄している米は、賞味期限や品質に注意しながら、普段の食事で消費するのが基本です。古いものから順に使い、新しいものを補充するようにしましょう。
用途の工夫:
- 古くなった米は、炊き込みご飯やチャーハンなど、味や食感が気にならない料理に活用するのがおすすめです。
- お菓子や、お粥などにも活用できます。
廃棄:
- どうしても食べられない場合は、廃棄することになります。その際は、自治体のルールに従って適切に処分してください。
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さいごに
- 適切な保管場所:
- 高温多湿を避け、風通しの良い冷暗所で保管しましょう。
- 密閉容器:
- 密閉できる容器に入れて保管することで、酸化や虫の発生を防ぎます。
- 定期的な点検:
- 定期的に状態を確認し、異変があれば早めに対応しましょう。
備蓄米は、いざという時のための大切な備えです。適切に管理し、有効活用してみてはいかがでしょうか。
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