夏場に白湯を飲むとどうなる？

夏場に白湯を飲むことは、一見すると暑苦しいように思えるかもしれませんが、実は多くのメリットがあったんです。

夏場に白湯を飲むメリット

1. 冷え性の改善と内臓の温め:

• 夏は冷たい飲み物や食べ物、エアコンの使用などで、体の内部が冷えがちです。特に、内臓が冷えると消化機能が低下したり、代謝が悪くなったりします。
• 白湯を飲むことで、内臓が内側からじんわりと温まり、胃腸の働きが活発になります。これにより、消化吸収が促進され、夏バテの予防にもつながります。

2. 代謝アップとデトックス効果:

• 内臓が温まることで、基礎代謝が向上しやすくなります。基礎代謝が上がると、血行が促進され、体内に溜まった老廃物や余分な水分が排出されやすくなり、むくみや便秘の解消にもつながります。
• 発汗を促すことで、体内の熱を効率的に放出し、結果的に体が涼しく感じられることがあります。

3. 自律神経の調整とリラックス効果:

• 温かい白湯をゆっくりと飲むことは、副交感神経を優位にし、心身のリラックス効果をもたらします。夏の暑さや冷房による温度差で乱れがちな自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。
• 寝る前に飲むことで、質の良い睡眠をサポートする効果も期待できます。

4. 水分補給と熱中症対策:

• 夏は汗をかきやすく、脱水状態になりがちです。白湯はカフェインや糖分を含まないため、純粋な水分補給として最適です。
• 体温に近い温度なので、冷たい水よりも体に負担をかけずにスムーズに吸収されやすいという利点もあります。

夏場に白湯を飲む際の注意点・デメリット

1. 飲みすぎに注意:

• 健康に良いからといって、一度に大量の白湯を飲むのは避けましょう。短時間に大量に摂取すると、水中毒のリスクや体内の電解質バランスが崩れる可能性があります。
• 1日の摂取量は、合計で800ml程度を目安に、コップ1杯（150ml～200ml）程度を数回に分けてゆっくりと飲むのがおすすめです。

2. 胃酸の薄まりによる消化不良:

• 食事の直後に大量の白湯を飲むと、胃酸が薄まって消化不良を引き起こすことがあります。食後30分～1時間ほど時間をあけてから飲むようにしましょう。

3. 発汗・頻尿:

• 白湯を飲みすぎると、発汗や排尿が増え、かえって体の水分バランスを崩す可能性があります。特に寝る前の過剰摂取は、夜間のトイレ回数を増やし、睡眠の質を低下させることもあるので注意が必要です。

まとめ

夏場に白湯を飲むことは、冷えがちな体を内側から温め、代謝を促進し、デトックス効果やリラックス効果をもたらすなど、多くのメリットがあります。

しかし、何事も「適量」が重要です。

ご自身の体調に合わせて、無理なく白湯を日々の習慣に取り入れることで、夏を快適に過ごす手助けとなるでしょう。

では、白湯と比べて気軽に飲める水との違いは、

白湯と水の違い

「白湯」と「水」は、どちらもH₂O（水）ですが、その状態と飲用目的において明確な違いがあります。

水（みず）

• 定義: 化学式H₂Oで表される、水素と酸素の化合物。一般的に、常温（蛇口から出る水や市販のミネラルウォーターの温度、約15～25℃程度）で液体の状態のものを指します。
• 特徴:

• 温度は体温よりも低いことが多いです。
• 水道水の場合、殺菌のために塩素などが含まれています。
• 冷たい水は、一時的に体を冷やす効果があります。
• 用途: 喉の渇きを潤す、料理に使う、体を洗うなど、幅広い用途で使われます。

白湯（さゆ、しらゆ）

• 定義: 何も混ぜていない水を一度沸騰させ、飲める温度（一般的には50℃前後、人肌より少し高い程度）まで冷ましたものです。「湯冷まし」とも呼ばれます。
• 特徴:

• 沸騰させている: 水道水に含まれる残留塩素やトリハロメタンなどの不純物を除去（10分以上沸騰させることでほとんど除去できるとされています）することができます。これにより、よりまろやかで体に優しい水になると言われています。
• 温かい: 体温に近い温度であるため、内臓に負担をかけずに吸収されやすいです。
• 健康効果:

• 体を温める: 内臓を温めることで、基礎代謝の向上や血行促進が期待できます。
• 消化促進: 胃腸の働きを活発にし、消化吸収を助けます。
• デトックス効果: 体が温まることで老廃物の排出を促し、便秘解消や利尿作用につながると言われています。
• リラックス効果: 温かいものをゆっくり飲むことで、リラックス効果も期待できます。

まとめると、主な違いは以下の通りです。

項目	水（常温水）	白湯
温度	体温より低い（約15～25℃）	50℃前後（一度沸騰させて冷ましたもの）
不純物	水道水には塩素などが含まれる	沸騰により不純物が除去される（特に水道水の場合）
体への影響	体を冷やすこともある、吸収に負担がかかる場合も	体を温め、内臓に負担をかけずに吸収されやすい
主な健康効果	水分補給	体を温める、消化促進、デトックス、リラックスなど

白湯は、特に冷え性の方や、消化器系の働きを助けたい方、デトックス効果を期待する方などに好んで飲まれています。

水は日常の水分補給として、白湯は健康習慣の一環として使い分けられているそうですよ。

冷房の効いた場所なのでは、白湯を飲んでみてはいかがでしょうか。