「鮭(さけ)」と「サーモン」は、どちらも同じサケ科の魚ですが、日本では主に食べ方や生育環境、そして寄生虫のリスクによって呼び分けられています。
鮭とサーモンの違いって何?
鮭(さけ)
鮭は、一般的に天然ものが多く、加熱調理が推奨されます。
- 生育環境: 主に海水で育つものが多いです。
- 寄生虫: 天然の鮭には、アニサキスなどの寄生虫が寄生している可能性が高いため、生食には向かず、十分に加熱して食べるのが一般的です。
- 身の色: サーモンに比べて身の色が比較的薄く、あっさりとした味わいです。
サーモン
一方、サーモンは、主に養殖ものを指し、生食が可能なのが最大の特徴です。
- 生育環境: 淡水で生息するものや、養殖環境で育つものが多いです。
- 寄生虫: 養殖サーモンは、管理された環境で育ち、エサも寄生虫の心配がないものが与えられているため、アニサキスなどの寄生虫がいるリスクが非常に低く、お刺身やお寿司など生で食べられます。
- 身の色: 脂がのっていてオレンジ色が濃い印象があります。これは、エサに含まれるアスタキサンチンという色素によるものです。
さいごに
つまり、ざっくり言うと、以下のようになります。
- 鮭: 主に天然、加熱して食べるもの。
- サーモン: 主に養殖、生で食べられるもの。
ただし、例外的に天然の鮭でも冷凍処理($-20℃$以下で24時間以上)が施されていれば生食できるものもありますし、養殖の鮭でも「銀鮭」のように「鮭」とつくものも存在します。
しかし、一般的なスーパーなどで「刺身用」として売られているのは「サーモン」と表示されていることが多いです。
この違いを理解しておくと、安心して美味しい鮭やサーモンを楽しめますね。
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