みかんを食べよう!

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みかんは、冬の風物詩として親しまれているだけでなく、豊富な栄養素を含む健康的な果物です。

特に、風邪予防や美容に良いとされる成分がたっぷり含まれています。

みかんを食べよう!

みかんの主な栄養成分とその効果

  • ビタミンC:みかんの最も代表的な栄養素です。風邪の予防や回復、肌のハリを保つコラーゲンの生成に不可欠です。また、強い抗酸化作用があり、病気や老化の原因となる活性酸素を除去する働きも期待できます。
  • β-クリプトキサンチン:みかんの黄色い色素成分であるカロテノイドの一種です。強い抗酸化作用があり、免疫力を高める効果や、がんや生活習慣病の予防に役立つとされています。特に温州みかんに多く含まれています。
  • 食物繊維:みかんには、水溶性食物繊維のペクチンが多く含まれています。ペクチンは、腸内環境を整え、便通を改善する効果が期待できます。また、コレステロール値の上昇を抑える働きもあります。
  • カリウム:体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、高血圧の予防やむくみの改善に役立ちます。
  • クエン酸:疲労回復に役立つ成分です。みかんの酸味の元となっており、新陳代謝を活発にする効果も期待できます。
  • ヘスペリジン:みかんの白い筋や袋に多く含まれるポリフェノールの一種です。毛細血管を強くする作用や、血行を良くする効果があるとされています。冷え性の改善にも役立つと言われています。
  • シネフリン:温州みかんの果皮に含まれる成分で、脂肪燃焼を促進する働きや、気管支を拡張する作用があることから、風邪薬にも利用されることがあります。

栄養を効果的に摂取するには

  • 白い筋も食べる:みかんの白い筋や袋には、食物繊維のペクチンやポリフェノールのヘスペリジンが豊富に含まれています。これらも一緒に食べることで、より効果的に栄養を摂取できます。
  • 薄皮も食べる:みかんの薄皮にも、食物繊維が豊富に含まれています。

みかんは、水分も豊富で、カロリーも比較的低いので、手軽に栄養補給できる優れた果物です。

みかんの種類

みかんは、一口に「みかん」といっても、温州みかんをはじめ、多様な品種があります。

ここでは、代表的なみかんの種類をいくつかご紹介します。

温州みかん(うんしゅうみかん)

一般的に「みかん」として最も親しまれている品種です。収穫時期によって、さらに細かく分類されます。

  • 極早生(ごくわせ)温州
  • 特徴: シーズン最初の出荷となるみかん。果皮はまだ緑色が残っており、爽やかな酸味とすっきりとした甘さが特徴です。
  • 収穫時期: 9月上旬〜10月下旬
  • 早生(わせ)温州
  • 特徴: 極早生に比べて果皮は黄色からオレンジ色に。甘みと酸味のバランスが良く、最も親しみやすい味わいです。袋(じょうのう)が薄く、食べやすい品種が多いです。代表的な品種に「宮川早生(みやがわわせ)」「興津早生(おきつわせ)」などがあります。
  • 収穫時期: 10月下旬〜11月下旬
  • 中生(なかて)温州・普通温州
  • 特徴: 早生よりも色が濃く、甘みが強くなります。日持ちが良く、贈り物にも適しています。
  • 収穫時期: 11月下旬〜12月下旬
  • 晩生(おくて)温州
  • 特徴: シーズン最後に収穫されるみかん。酸味が抜け、濃厚な甘みが楽しめます。代表的な品種に「青島温州(あおしまうんしゅう)」「寿太郎温州(じゅたろううんしゅう)」などがあります。
  • 収穫時期: 12月下旬〜3月

その他の品種(柑橘類)

温州みかんとは異なる、独特な味わいや特徴を持つ柑橘類も多くあります。

  • デコポン
  • 特徴: 頭の部分がこぶのように出っ張ったユニークな形が特徴。品種名は「不知火(しらぬい)」で、「デコポン」は一定の基準をクリアした果実のみに付けられる商標です。強い甘みと、プチプチとした食感、そしてジューシーさが魅力です。
  • 収穫時期: 12月上旬〜6月中旬
  • せとか
  • 特徴: 「みかんの大トロ」とも呼ばれる高級柑橘。とろけるような滑らかな食感、濃厚な甘みと、独特の芳醇な香りが特徴です。皮は薄く、手でむくのは難しいので、オレンジのようにカットして食べるのがおすすめです。
  • 収穫時期: 2月上旬〜3月上旬
  • ポンカン
  • 特徴: 甘みが強く、独特の香りと風味が特徴。皮がむきやすく、袋ごと食べられるので手軽です。
  • 収穫時期: 12月上旬〜1月下旬
  • 紅まどんな
  • 特徴: 愛媛県が開発したオリジナル品種で、品種名は「愛媛果試第28号」。ゼリーのようなプルプルとした食感と、濃厚な甘みが特徴です。皮が薄いため、ナイフでカットして食べるのが一般的です。
  • 収穫時期: 12月上旬〜12月下旬
  • はるか
  • 特徴: 黄色い見た目から酸っぱそうに思われがちですが、酸味は少なく、上品な甘みが特徴です。プチプチとした独特な食感が楽しめます。
  • 収穫時期: 2月上旬〜3月下旬
  • 日向夏(ひゅうがなつ)
  • 特徴: 宮崎県が発祥。果皮の内側にある白い部分(アルベド)が厚く、この部分を果肉と一緒に食べるのが特徴です。白い部分にはほんのりとした甘みがあり、さっぱりとした果肉と相まって、独特の風味を生み出します。
  • 収穫時期: 3月上旬〜4月下旬

みかんの名産地

みかんは、温暖な気候を好むため、日本の太平洋側や瀬戸内海沿岸、九州地方で主に栽培されています。

特に以下の都道府県が、みかんの一大産地として知られています。

和歌山県

  • 特徴: 日本一のみかん生産量を誇る「みかん王国」です。年間を通じて温暖で、日照時間が長く、水はけの良い土壌がみかん栽培に適しています。特に有田地方は、高品質な「有田みかん」の産地として有名です。
  • 主力品種: 有田みかん(温州みかん)

愛媛県

  • 特徴: 和歌山県に次ぐ生産量を誇り、多様な品種の柑橘類を生産していることで知られています。
  • 主力品種: 温州みかんのほか、「伊予柑」「ポンカン」「せとか」「紅まどんな」「甘平」など、様々な品種が栽培されています。特に「紅まどんな」や「甘平」は愛媛県オリジナルブランドとして人気があります。

静岡県

  • 特徴: 歴史あるみかん産地で、全国3位の生産量を誇ります。温暖な気候と駿河湾に面した斜面地が栽培に適しています。
  • 主力品種: 「青島温州」「三ヶ日みかん」などが有名です。

熊本県

  • 特徴: 九州地方の主要なみかん産地で、温暖な気候を活かして様々な品種を栽培しています。
  • 主力品種: 温州みかんのほか、「不知火(デコポン)」の発祥地としても知られています。

長崎県

  • 特徴: 温暖な気候と離島の多い地形を活かして、みかん栽培が盛んです。
  • 主力品種: 温州みかんのほか、様々な品種が栽培されており、「出島の華」などのブランドみかんも有名です。

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