犬.猫に必要な予防接種って何? | 人は食べた物で創られる

犬.猫に必要な予防接種って何?

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犬に必要な予防接種は、大きく分けて2種類あります。

  1. 狂犬病ワクチン(義務)
  2. 混合ワクチン(任意)

犬に必要な予防接種って何?

それぞれについて詳しく解説します。

1. 狂犬病ワクチン

  • 法律で義務付けられています。 日本では「狂犬病予防法」により、生後91日以上の犬には年に1回の狂犬病ワクチン接種と、自治体への登録が義務付けられています。怠ると罰金が科せられる可能性があります。
  • なぜ必要か: 狂犬病は人を含むすべての哺乳類が感染する恐ろしい病気で、一度発症するとほぼ100%死亡します。日本は現在「狂犬病清浄国」ですが、海外からの侵入を防ぎ、国内での発生を未然に防ぐために、ワクチン接種が不可欠です。
  • 接種時期: 生後91日以上の犬は、飼い始めてから30日以内、または生後90日を過ぎてから30日以内に初回接種を行います。その後は毎年1回の追加接種が必要です。通常、自治体から接種の案内ハガキが届きます。

2. 混合ワクチン

混合ワクチンは、狂犬病以外の複数の感染症を予防するためのワクチンで、法律上の義務ではありませんが、愛犬の健康を守るために強く推奨されています。

混合ワクチンには、予防できる病気の種類によって「5種混合」「6種混合」「8種混合」「10種混合」などがあります。

どの混合ワクチンを選ぶかは、愛犬の生活環境や獣医師との相談で決めます。

主な混合ワクチンで予防できる病気(種類によって含まれるものが異なります):

  • コアワクチン(すべての犬に推奨)
  • 犬ジステンパーウイルス感染症: 重篤な神経症状などを引き起こし、致死率が高い病気です。
  • 犬パルボウイルス感染症: 激しい嘔吐や下痢を引き起こし、子犬では特に致死率が高い病気です。
  • 犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型): 肝臓に重度の障害をもたらす病気です。
  • 犬アデノウイルス2型感染症: 呼吸器症状を引き起こします。
  • ノンコアワクチン(生活環境に応じて推奨)
  • 犬パラインフルエンザウイルス感染症: ケンネルコフ(犬の咳)の原因の一つです。
  • 犬コロナウイルス感染症: 消化器症状を引き起こします。
  • レプトスピラ感染症: 細菌による感染症で、腎臓や肝臓に障害を与えます。人にも感染する可能性のある人獣共通感染症です。感染経路は、感染した野生動物の尿で汚染された土壌や水などです。河川敷や水辺に出かける機会が多い犬は接種が推奨されます。レプトスピラには複数の型があり、混合ワクチンによって予防できる型が異なります(例:7種混合や8種混合には2種、10種混合には4種のレプトスピラが含まれることが多いです)。

混合ワクチンの接種時期:

  • 子犬: 生後6~8週齢で初回接種を行い、その後2~4週間ごとに16週齢を超えるまで、合計2~3回接種するのが一般的です。これは、母犬からの移行抗体(免疫)が影響するため、複数回接種して確実に免疫をつけさせるためです。
  • 成犬: 初回接種後、1年後に再度接種し、以降は1~3年ごとの追加接種が推奨されています。レプトスピラが含まれるワクチンは、免疫持続期間が短いため、毎年接種が必要な場合が多いです。獣医師と相談して、最適な接種間隔を決めましょう。

予防接種の注意点・副作用

  • 接種前の健康チェック: ワクチンは健康な状態の犬に接種するのが基本です。体調が悪い場合は接種を延期することがあります。
  • 副作用(副反応): ワクチン接種後に、以下のような軽度の副作用が見られることがあります。
  • 注射部位の腫れや痛み、しこり
  • 軽い発熱
  • 倦怠感、食欲不振
  • 嘔吐、下痢(一時的) これらの症状は通常1~2日で治まります。 まれに、顔面の腫れ、じんましん、呼吸困難、ぐったりするなどの重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起こることもあります。接種後30分~数時間以内に症状が出ることが多いため、接種後しばらくは病院内で様子を見る、またはすぐに病院に行ける準備をしておくことが推奨されます。
  • 接種後の過ごし方: ワクチン接種後は、激しい運動を避け、安静に過ごさせましょう。シャンプーなども控えるように指示されることがあります。

愛犬の年齢、生活環境、体質などを考慮し、かかりつけの獣医師とよく相談して、適切な予防接種計画を立てることが重要です。

猫に必要な予防接種って何

猫に必要な予防接種は、大きく分けて2種類あります。

  1. 混合ワクチン(任意)
  2. 狂犬病ワクチン(不要)

それぞれについて詳しく解説します。

1. 混合ワクチン

猫の混合ワクチンは、法律で義務付けられているものではありませんが、猫の命に関わる重篤な感染症から愛猫を守るために強く推奨されています。

特に、複数の猫と接する機会がある猫(多頭飼育、保護猫、ペットホテル利用、外出する猫など)や、子猫には非常に重要です。

混合ワクチンには、予防できる病気の種類によって「3種混合」「4種混合」「5種混合」などがあります。

どの混合ワクチンを選ぶかは、愛猫の生活環境や獣医師との相談で決めます。

主な混合ワクチンで予防できる病気(種類によって含まれるものが異なります):

  • 3種混合ワクチン(コアワクチン:すべての猫に推奨)
  • 猫ウイルス性鼻気管炎(FVR: Feline Viral Rhinotracheitis): ヘルペスウイルスによる感染症で、くしゃみ、鼻水、結膜炎、発熱など、人間の風邪のような症状を引き起こします。重症化すると肺炎を起こしたり、慢性的な鼻炎や結膜炎に移行することもあります。「猫風邪」と呼ばれる病気の一つです。
  • 猫カリシウイルス感染症(FCV: Feline Calicivirus Infection): カリシウイルスによる感染症で、くしゃみ、鼻水、口内炎、舌の潰瘍、発熱など、こちらも「猫風邪」と呼ばれる症状を引き起こします。関節炎や肺炎を起こすこともあります。
  • 猫汎白血球減少症(FPV: Feline Panleukopenia Virus Infection): パルボウイルスによる感染症で、非常に致死率が高い病気です。激しい嘔吐、下痢、食欲不振、高熱などを引き起こし、白血球が極端に減少します。特に子猫が感染すると数日で死亡することもあります。感染力が非常に強く、環境中で長く生存するため、室内飼いの猫でも感染リスクがあります。
  • 4種混合ワクチン
  • 上記3種に加えて、猫白血病ウイルス感染症(FeLV: Feline Leukemia Virus Infection) が加わります。
  • 猫白血病ウイルス感染症: 白血病やリンパ腫などの血液の癌、貧血、免疫不全などを引き起こし、一度感染すると治癒が難しく、最終的に死に至る非常に恐ろしい病気です。感染した猫の唾液や血液、尿などを介して感染し、特に猫同士の喧嘩やグルーミングで感染することが多いです。
  • 接種が推奨される猫: 外出する猫、多頭飼育で他の猫との接触がある猫、保護猫など、感染リスクがある猫に推奨されます。
  • 5種混合ワクチン
  • 上記4種に加えて、猫クラミジア感染症 が加わります。
  • 猫クラミジア感染症: 細菌の一種であるクラミジアが原因で、主に結膜炎(目ヤニ、充血)を引き起こします。呼吸器症状や発熱を伴うこともあります。子猫に多く見られ、感染した猫の目ヤニなどから感染します。
  • 接種が推奨される猫: 多頭飼育の猫、子猫、猫カフェや保護施設など、感染リスクが高い環境にいる猫に推奨されます。

混合ワクチンの接種時期:

  • 子猫: 生後6~8週齢で初回接種を行い、その後2~4週間ごとに16週齢を超えるまで、合計2~3回接種するのが一般的です。これは、母猫からの移行抗体(免疫)が子猫の体内に存在するため、複数回接種して確実に免疫をつけさせるためです。
  • 成猫: 初回接種後、1年後に再度接種し、以降は1~3年ごとの追加接種が推奨されています。獣医師と相談して、愛猫の生活環境に合わせた最適な接種間隔を決めましょう。

2. 狂犬病ワクチン

  • 日本では猫への狂犬病ワクチン接種は義務付けられていません。 狂犬病予防法では、犬への狂犬病ワクチン接種が義務付けられていますが、猫については義務ではありません。これは、犬が狂犬病の主な媒介動物であること、また犬と比べて猫から人への感染事例が極めて稀であることなどが理由として挙げられます。

予防接種の注意点・副作用

  • 接種前の健康チェック: ワクチンは健康な状態の猫に接種するのが基本です。体調が悪い場合や、最近ストレスがあった場合は接種を延期することがあります。
  • 副作用(副反応): ワクチン接種後に、以下のような軽度の副作用が見られることがあります。
  • 注射部位の腫れや痛み、しこり(数日で治まることが多い)
  • 軽い発熱
  • 倦怠感、食欲不振
  • 嘔吐、下痢(一時的) これらの症状は通常1~2日で治まります。 まれに、顔面の腫れ、じんましん、呼吸困難、ぐったりするなどの重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起こることもあります。接種後30分~数時間以内に症状が出ることが多いため、接種後しばらくは病院内で様子を見る、またはすぐに病院に行ける準備をしておくことが推奨されます。 また、ごく稀に、注射部位に発生する腫瘍(FISS: Feline Injection Site Sarcoma)のリスクも報告されています。
  • 接種後の過ごし方: ワクチン接種後は、激しい運動を避け、安静に過ごさせましょう。シャンプーなども控えるように指示されることがあります。

愛猫の年齢、生活環境(完全室内飼いか、外出するか、多頭飼いかなど)、体質などを考慮し、かかりつけの獣医師とよく相談して、適切な予防接種計画を立てることが非常に重要ですね。

こぶたに必要な予防接種って何

子豚に必要な予防接種は、農場の状況や地域の流行病によって異なりますが、一般的に以下の病気に対するワクチン接種が検討されます。

主要な予防接種

  • 豚熱(CSF): 最も重要な予防接種の一つです。日本では30~50日齢での接種が推奨されています。移行抗体(母豚からもらう抗体)の状況によって接種時期が考慮されます。
  • 豚サーコウイルス2型(PCV2): 離乳後多臓器性発育不良症候群(PMWS)の原因となるウイルスです。3週齢頃の接種が一般的ですが、発症が早い場合は2週齢まで早めることもあります。
  • マイコプラズマ性肺炎: 子豚の呼吸器症状や発育遅延の原因となります。他の病気との混合感染を誘発することもあるため、対策が重要です。ワクチン接種が対策の一つとして挙げられます。
  • 豚丹毒: 発熱、皮膚の発疹、関節炎などを引き起こします。移行抗体の影響を考慮して接種時期が決められます。
  • 大腸菌症(浮腫病含む): 下痢や神経症状を引き起こすことがあります。母豚へのワクチン接種や、子豚へのトキソイドワクチン接種が検討されます。
  • 日本脳炎: 蚊によって媒介されるウイルス感染症で、死産などの繁殖障害の原因となります。日本では通常4月から6月にかけて接種が行われます。
  • オーエスキー病: 神経症状や呼吸器症状を引き起こします。生後8~10週齢での接種や、感染の危険性がある場合は生後3~5日での初回接種も検討されます。
  • 豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS): 繁殖豚では流産、死産などの繁殖障害を引き起こし、子豚は呼吸器症状や発育遅延を示します。

接種のタイミングや回数

ワクチンの種類によって接種のタイミングや回数は異なります。

また、母豚からの移行抗体の影響も考慮する必要があるため、子豚の月齢や抗体価に応じて適切な接種時期が判断されます。

注意点

  • 獣医師への相談: 個々の農場の状況(飼育環境、過去の疾病発生状況、導入経路など)によって、最適なワクチンプログラムは異なります。必ず獣医師や家畜保健衛生所に相談し、適切な予防接種計画を立てることが重要です。
  • 移行抗体: 母豚から移行する抗体がある時期は、子豚にワクチンを接種しても十分な免疫が獲得できない場合があります。移行抗体が消失する時期を見極めて接種することが大切です。
  • ストレス軽減: 予防接種と合わせて、飼育環境の改善、適切な飼養密度、温度管理など、子豚がストレスなく健康に育つための環境整備も重要です。

上記は一般的な情報であり、必ず専門家にご相談の上、適切な予防接種を実施してみては。

鶏に必要な予防接種って何

鶏の予防接種も、豚と同様に飼育形態(採卵鶏、ブロイラー、種鶏など)や地域の疾病流行状況によって大きく異なりますが、一般的に以下の病気に対するワクチン接種が検討されます。

主要な予防接種

  • ニューカッスル病 (ND): 鶏にとって非常に伝染性が高く、神経症状、呼吸器症状、下痢などを引き起こし、致死率が高い病気です。最も重要なワクチンの一つです。
  • 伝染性気管支炎 (IB): 呼吸器症状、産卵低下、卵質異常などを引き起こします。様々な株が存在するため、地域で流行している株に対応したワクチンの選定が重要です。
  • マレック病 (MD): 神経麻痺や内臓の腫瘍形成を引き起こし、致死率が高い病気です。孵化直後の雛に接種されることが多いです。
  • 伝染性ファブリキウス嚢病 (IBD, ガンボロ病): 免疫抑制を引き起こし、他の病気に対する抵抗力を低下させます。
  • 鶏痘 (FP): とさかや顔面に発痘(ブツブツ)ができたり、口腔や気管に病変ができて呼吸器症状を引き起こします。翼膜穿刺などで接種されます。
  • 鶏サルモネラ症: 食中毒の原因菌となるサルモネラ菌による感染症です。卵を介して人に感染するリスクがあるため、特に採卵鶏で重要視されます。
  • 伝染性コリーザ (IC): 顔面の腫脹や呼吸器症状を引き起こします。
  • 鶏脳脊髄炎 (AE): 神経症状を引き起こし、若鶏では麻痺や運動失調が見られます。
  • 鶏コクシジウム症: 腸管に寄生する原虫によって下痢や発育不良を引き起こします。生ワクチンが用いられることもあります。
  • 鳥メタニューモウイルス感染症 (APV): 顔や頭部の腫れ、呼吸器症状を引き起こします。
  • マイコプラズマ・ガリセプチカム感染症 (MG): 呼吸器症状や産卵率低下の原因となります。

ワクチンの種類と接種方法

鶏のワクチンには大きく分けて「生ワクチン」と「不活化ワクチン」があります。

  • 生ワクチン: 生きた病原体を弱毒化したもので、飲水投与、点眼・点鼻、噴霧(スプレー)、翼膜穿刺、卵内接種などで投与されます。広範囲の鶏に一度に接種できるため、省力化が可能です。
  • 不活化ワクチン: 病原体を不活化(殺菌)したもので、筋肉内注射や皮下注射で投与されます。免疫の持続期間が長い傾向があります。

ワクチンプログラムの検討

鶏のワクチンプログラムは、以下の要素を考慮して獣医師や専門家が作成します。

  • 飼育形態: 採卵鶏、ブロイラー、種鶏では、飼育期間や目的が異なるため、必要なワクチンや接種時期が変わります。
  • 地域の流行状況: 地域の鶏群で特定の病気が流行している場合は、その病気に対するワクチンを強化する必要があります。
  • 農場の衛生管理状況: 衛生状態が良い農場では、一部のワクチンを省略できる場合もあります。
  • 母鶏からの移行抗体: 雛は母鶏から移行抗体を受け取るため、移行抗体がある時期にワクチンを接種しても効果が低い場合があります。移行抗体の消失時期を見極めて接種計画を立てることが重要です。

重要な注意点

  • 獣医師との連携: 鶏の健康管理や疾病予防には、専門知識が必要です。必ず獣医師や家畜保健衛生所に相談し、農場の状況に合わせた最適なワクチンプログラムを策定してもらいましょう。
  • ワクチンの適切な管理と投与: ワクチンは生きた生物製剤であるため、適切な温度で保存し、期限内に使用することが重要です。また、正確な方法で投与しないと十分な免疫が得られない場合があります。
  • 衛生管理の徹底: ワクチン接種は伝染病予防の重要な手段ですが、それだけで万全ではありません。日頃からの鶏舎の清掃、消毒、換気、適切な飼養密度、ストレス軽減などの衛生管理も併せて徹底することが、鶏の健康維持には不可欠です。

鶏の飼育を始める際は、これらの情報を参考に、地域の専門家と相談して計画的に予防接種を進めてください。

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