古米を美味しく食べる方法はいくつかあります。
古米は新米に比べて水分が少なく、パサつきやすい、独特の匂いがあるといった特徴がありますが、工夫次第で美味しくいただけます。
古米を少しでも美味しく食べる方法
1. 炊き方の工夫
- しっかり浸水させる: 古米は乾燥しているので、新米よりも長めに浸水させると水分をしっかり吸ってふっくら炊き上がります。夏場は30分、冬場は1〜2時間程度が目安です。
- 加水量をやや多めにする: 炊飯器の目盛りより、少しだけ水を多めに入れると、パサつきが軽減されます。水の量は、炊き上がりの様子を見ながら調整してください。
- 優しく研ぐ: 古米は乾燥により割れやすくなっているので、力を入れすぎず優しく研ぎましょう。独特の匂いが気になる場合は、何度か水を替えて丁寧に研ぐと良いでしょう。
- ちょい足しで風味アップ・パサつき解消:
- 日本酒・みりん: 米1合につき大さじ1〜2杯程度加えると、古米特有の匂いが抑えられ、甘みとツヤが出ます。
- 食用油(サラダ油、オリーブオイルなど): 米1合につき小さじ1/4〜大さじ1/2程度加えると、炊き上がりがツヤツヤになり、パサつきが軽減されます。
- 氷: 炊飯時に氷を数個入れると、沸騰までの時間が長くなり、お米の甘みが引き出されると言われています。
- もち米: 古米にもち米を少し混ぜて炊くと、もちもちとした食感になり、新米のような美味しさに近づきます。
- 昆布や梅干し: 炊飯時に一緒に入れることで、旨みや香りが加わり、古米の匂いをカバーできます。
- 竹炭・備長炭: 炭には消臭効果があるので、炊飯時に竹炭や小さめの備長炭を入れると、古米の匂いが吸着され、ふっくらと炊き上がると言われています。
2. 古米の特徴を活かしたレシピ
古米の水分が少ない、パラパラになりやすいという特徴は、料理によってはメリットになります。
- チャーハン・ピラフ: パラパラに仕上がるので、炒めご飯に最適です。新米だとベタつきやすいですが、古米なら本格的なパラパラチャーハンが作れます。
- 炊き込みご飯: 古米は出汁や調味料が染み込みやすいので、炊き込みご飯にすると美味しくいただけます。具材の旨味が古米に馴染み、風味が良くなります。
- おにぎり: しっかりとした食感は、おにぎりにもよく合います。崩れにくく、具材の味も引き立ちます。
- 酢飯(寿司飯): 水分が少ない古米は、寿司酢の吸収が良く、ベタつきにくいので、お寿司に最適です。プロの寿司店でもあえて古米を使うことがあるほどです。
- リゾット、雑炊、ドリア、パエリア: 水分を吸いやすい古米は、これらの料理にも向いています。
- 味糀(あじこうじ): 古米と米麹、塩を混ぜて発酵させる「味糀」は、野菜の漬物や肉・魚の漬け込み、鍋物など、様々な料理に使える万能調味料になります。
3. その他
- 再精米: 家庭用精米機があれば、古米をもう一度精米し直すことで、表面の酸化した部分が取り除かれ、風味や食味が改善されることがあります。
- 新米とブレンド: 大量の古米がある場合は、新米とブレンドして炊くのも一つの方法です。新米のツヤや甘みが加わり、古米の欠点がカバーされます。新米:古米=3:7くらいから試してみて、古米の劣化がひどい場合は7:3のように新米の割合を増やしてみましょう。
さいごに
これらの方法を参考に、ぜひ古米を美味しく食べきってください。
また、これ以外にも方法はあると思います。
少しでも美味しく古米を食べてみませんか。
コメント