森永乳業のビヒダスヨーグルトに使われている乳酸菌は? | 人は食べた物で創られる

森永乳業のビヒダスヨーグルトに使われている乳酸菌は?

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森永乳業のビヒダスヨーグルトには、主にビフィズス菌BB536(Bifidobacterium longum BB536)というビフィズス菌が使われています。

このビフィズス菌は、森永乳業が長年の研究を重ねてきた独自株であり、様々な優れた働きが報告されています。

森永乳業のビヒダスヨーグルトに使われている乳酸菌

ビフィズス菌BB536の主な働きは以下の通りです。

  1. 腸内環境の改善と整腸作用(特定保健用食品としての効果):
  • メカニズム: ビフィズス菌BB536は、腸内で乳酸と特に酢酸を多く作り出します。乳酸も悪玉菌の増殖を抑える効果がありますが、酢酸は乳酸よりもさらに強い殺菌作用を持つとされています。これにより、悪玉菌(例えば、ウェルシュ菌、O157などの病原性大腸菌、毒素産生型フラジリス菌など)の増殖を効果的に抑制し、善玉菌が優勢な腸内環境を作り出します。腸内フローラのバランスが整うことで、腸のぜん動運動が活発になり、便秘の改善や下痢の抑制など、おなかの調子を良好に保つ効果が期待できます。
  • 結果: 便秘気味の方の便通を改善することが報告されており、特定保健用食品(トクホ)として認められています。
  1. 腸管バリア機能の強化:
  • メカニズム: ビフィズス菌BB536が作り出す酢酸には、腸の粘膜を保護し、腸管の上皮細胞を丈夫にする働きがあることが示されています。これにより、腸のバリア機能が強化され、病原菌や有害物質が体内に侵入するのを防ぎます。特に、病原性大腸菌O157が産生する毒素の吸収を抑制する作用も確認されています。
  • 結果: 感染症の予防や、全身の健康維持に貢献します。
  1. 免疫機能の調節作用:
  • メカニズム: ビフィズス菌BB536は、腸管内の免疫細胞に働きかけ、免疫システムのバランスを整える作用があることが研究で示されています。例えば、インフルエンザの発症予防効果や、ナチュラルキラー(NK)細胞の活性を高めることで免疫力を維持する効果が報告されています。
  • 結果: 風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくしたり、アレルギー症状(花粉、ハウスダストなどによる鼻の不快感など)の軽減に役立つ可能性が示されています。
  1. 抗アレルギー作用:
  • メカニズム: アレルギー反応に関わる免疫グロブリンE(IgE)の産生を抑制したり、Th1/Th2バランスを改善する働きが報告されています。
  • 結果: 花粉症などのアレルギー症状の緩和が期待されます。
  1. その他の作用:
  • コレステロール低下作用: 血中コレステロール値の改善に寄与する可能性が研究されています。
  • 骨強度増強作用: カルシウムの吸収を促進し、骨密度を維持・向上させる働きが示唆されています。
  • ビタミンB群の生成: 葉酸などのビタミンB群を腸内で生成し、栄養素の吸収を助けることも知られています。

さいごに

ビフィズス菌BB536は、ヒトの腸に棲むビフィズス菌の中でも特に酸や酸素に強く、生きたまま大腸に届きやすいという特徴があります。

そのため、効率的にその効果を発揮できると考えられています。

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