ヤクルト 1000に使われている乳酸菌の種類と働き | 人は食べた物で創られる

ヤクルト 1000に使われている乳酸菌の種類と働き

未分類

ヤクルト1000に使われている乳酸菌は、**乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)**です。

ヤクルトの創始者である代田稔博士が、胃液や胆汁などの消化液に負けずに生きて腸に到達し、人に良い働きをする乳酸菌を発見し、さらに強化培養することに成功した乳酸菌です。

ヤクルト1000は、この乳酸菌 シロタ株が1本(100mL)に1000億個も含まれていることが最大の特徴です。

これは、従来のヤクルト商品と比較しても群を抜いた高密度であり、この高密度化によって、従来の整腸作用に加えて新たな機能が報告され、「機能性表示食品」として届け出られています。

ヤクルト 1000に使われている乳酸菌の種類と働き

乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の主な働きは以下の通りです。

  1. 一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげる機能:
  • メカニズム: 腸と脳は密接に連携しており、「脳腸相関」として知られています。乳酸菌 シロタ株は腸内環境を整えることで、この脳腸相関を介して脳に良い影響を与え、ストレス応答を緩和すると考えられています。具体的には、ストレスホルモンである唾液中のコルチゾールの濃度上昇を抑制したり、ストレス体感を抑制する効果がヒト試験で報告されています。
  • 結果: 日常生活で一時的に精神的ストレスを感じやすい状況において、そのストレスをやわらげる効果が期待できます。
  1. 睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能:
  • メカニズム: ストレス緩和のメカニズムと同様に、乳酸菌 シロタ株が腸内環境を改善し、脳腸相関を介して睡眠の質に良い影響を与えるとされています。熟眠時間(深い眠りの時間)の増加や、起床時の眠気の改善といった効果がヒト試験で確認されています。
  • 結果: 睡眠の質の向上に寄与し、よりすっきりとした目覚めをサポートします。
  1. 腸内環境を改善する機能:
  • メカニズム: 乳酸菌 シロタ株は、胃液や胆汁などの強い消化液にも耐えて生きたまま腸に到達します。腸内で乳酸などを生成し、腸内を酸性に保つことで、悪玉菌の増殖を抑制し、善玉菌(特にビフィズス菌)を増やす働きがあります。これにより、腸内フローラのバランスが改善されます。
  • 結果: おなかの調子を整え、便通の改善にも寄与します。便秘や下痢のどちらにも作用することが報告されています。
  1. 免疫機能の活性化:
  • メカニズム: 乳酸菌 シロタ株は、体内の免疫細胞の一つであるナチュラルキラー(NK)細胞の活性を高めることが研究で示されています。NK細胞は、ウイルス感染細胞やがん細胞などを攻撃する重要な役割を持つため、その活性化は免疫力の維持に繋がります。また、上気道感染症(風邪など)の発症リスクを低減する可能性も示唆されています。
  • 結果: 風邪などの感染症への抵抗力を高める効果が期待できます。

さいごに

ヤクルト1000は、これらの多岐にわたる働きを持つ乳酸菌 シロタ株を高密度で摂取できることから、特に現代社会におけるストレスや睡眠の悩みを持つ人々に注目されています。

継続的な摂取によって、これらの効果が期待できるとされています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました