雪印メグミルクの「恵 megumi」ヨーグルトには、主に2つの乳酸菌が使われています。
- ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055株)
- ビフィズス菌SP株(Bifidobacterium longum SBT2928株)
雪印メグミルク恵みに使われている乳酸菌は?
これらの乳酸菌は、それぞれ異なる、あるいは相補的な働きを持ち、特に日本人の腸に合うように研究開発されたと言われています。
1. ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055株)の働き
ガセリ菌SP株は、雪印メグミルクが長年の研究の末に発見した、日本人のおなかから見つかった独自の乳酸菌です。その主な働きは以下の通りです。
内臓脂肪を減らす機能(機能性表示食品としての効果):
- メカニズム: ガセリ菌SP株は、食事から摂取した脂肪の吸収を抑える働きがあることが報告されています。具体的には、腸内で脂肪の粒子を大きいままに保ち、分解を受けにくくすることで、体外への排出を促し、過剰な脂肪の蓄積を防ぐと考えられています。この働きにより、肥満気味の方の内臓脂肪を減らす効果が期待できます。
- 結果: この機能は、機能性表示食品として消費者庁に届け出られています。
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腸内環境の改善:
- メカニズム: ガセリ菌SP株は、胃酸などの消化液の影響を受けにくく、生きたまま腸まで届きやすい乳酸菌です。腸内に到達したガセリ菌SP株は乳酸を生成し、これにより腸内が酸性に傾き、悪玉菌の増殖が抑えられ、善玉菌(乳酸桿菌など)が増えやすい環境を作り出します。
- 結果: 善玉菌の増加により、腸内フローラのバランスが改善され、おなかの調子を整える効果が期待できます。
腸内に長く留まる特性:
- メカニズム: ガセリ菌SP株は、他の多くの乳酸菌に比べて、腸内に長く留まることが研究で確認されています。これにより、継続的な摂取によって安定した効果が期待できます。
コレステロール低下作用:
- メカニズム: ガセリ菌SP株は、コレステロールが高めの方の血中コレステロール値を低下させる作用があることが研究で示されています。
2. ビフィズス菌SP株(Bifidobacterium longum SBT2928株)の働き
ビフィズス菌SP株は、ガセリ菌SP株とともに「恵 megumi」に含まれるもう一つの重要な乳酸菌です。
腸内環境の改善:
- メカニズム: ビフィズス菌SP株も、腸内で乳酸や酢酸などの有機酸を生成し、腸内環境を酸性に保つことで悪玉菌の増殖を抑制し、善玉菌を優勢に保つ働きがあります。
- 結果: ガセリ菌SP株と協調して腸内フローラのバランスを整え、おなかの調子を改善します。
免疫機能の調節作用:
- メカニズム: ビフィズス菌SP株は、腸管内の免疫細胞に働きかけ、免疫応答を調節する作用があることが研究で示されています。特に、マウスを用いた実験では、ガン細胞を殺す細胞や免疫担当細胞を活性化する働きが確認されています。
- 結果: 全身の免疫機能の維持や、インフルエンザウイルスに対する感染予防効果、および関連する肺の炎症抑制効果なども報告されています。
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さいごに
「恵 megumi」は、これら2種類のSP株乳酸菌の相乗効果により、特に「内臓脂肪を減らす」機能と「腸内環境を改善する」機能に特化したヨーグルトとして開発されています。
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