食中毒は、原因となる物質や、発生した状況によって様々な種類があります。
原因物質別のランキング
厚生労働省の過去の食中毒発生状況のデータによると、2019年~2023年の5年間の食中毒患者数ランキングは以下のようになっています。
1位:ウイルス – ノロウイルス 2位:細菌 – その他の病原大腸菌 3位:細菌 – ウエルシュ菌 4位:細菌 – カンピロバクター・ジェジュニ/コリ 5位:細菌 – サルモネラ属菌
ノロウイルスは、特に冬場に流行しやすく、感染力が非常に強いことで知られています。
食中毒の種類
食中毒は、原因となる物質によって、以下のように分類されます。
- 細菌性食中毒:サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオなど
- ウイルス性食中毒:ノロウイルス、ロタウイルスなど
- 自然毒食中毒:フグ毒、キノコ毒など
- 化学性食中毒:農薬、食品添加物など
食中毒の予防
食中毒を予防するためには、以下の点に注意することが大切です。
- 食品の適切な温度管理:冷蔵・冷凍が必要な食品は適切に保管する。
- 加熱調理:食品は十分に加熱し、特に中心部まで火を通す。
- 手洗い:調理前や食事前は必ず手を洗う。
- 清潔な調理器具:調理器具は清潔に保ち、生ものと加熱調理済みの食品を扱う際は使い分ける。
食中毒を起こしやすい食品
食中毒を起こしやすい食品とその原因、予防策について解説します。
生の魚介類:
- 原因: 腸炎ビブリオ、ノロウイルス
- 予防策: 新鮮なものを選び、十分に加熱する
加熱不十分な肉:
- 原因: カンピロバクター、サルモネラ菌
- 予防策: 中心部まで十分に加熱する
卵:
- 原因: サルモネラ菌
- 予防策: 生食を避け、加熱調理する
乳製品:
- 原因: リステリア菌
- 予防策: 低温殺菌されたものを選ぶ
野菜や果物:
- 原因: 土壌中の細菌、ウイルス
- 予防策: よく洗い、十分に加熱する
加工食品:
- 原因: 製造過程での細菌、ウイルス混入
- 予防策: 賞味期限を確認し、適切に保存する
特に注意が必要な食品
- 鶏肉: カンピロバクターによる食中毒が多い
- 豚肉: E型肝炎ウイルスに汚染されていることがある
- アジ、サバ: アニサキスによる食中毒が多い
食中毒予防のポイント
食材の管理:
- 新鮮な食材を選ぶ
- 賞味期限を確認する
- 適切な温度で保存する
調理の衛生:
- 調理前に手をよく洗う
- 調理器具を清潔に保つ
- 生肉と他の食材を分けて調理する
加熱調理:
- 食材は中心まで十分に加熱する
- 加熱調理後は速やかに食べる
その他:
- 生水は飲まない
- 海外旅行先では特に注意する
食中毒が発生した場合
- 症状: 腹痛、下痢、嘔吐、発熱など
- 対処法: 医療機関を受診する
参考情報
- 厚生労働省: 食中毒に関する情報
- 食品安全委員会: 食中毒予防のポイント https://www.facebook.com/photo.php?fbid=870669848432301&id=100064678811287&set=a.307644914734800
最後に
この情報は一般的なものであり、すべての食中毒を予防できるわけではありません。
食中毒に関する情報は常に更新されていますので、最新の情報を確認するようにしてください。
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