生姜って凄いんです | 人は食べた物で創られる

生姜って凄いんです

個別食材の栄養素

生姜は熱帯アジア原産ですが、現在は世界中で栽培されているほどポピュラーな食材です。

しかし生姜の地下茎は多肉で強い芳香と辛味があり、食用、薬用、香辛料として広く用いられています。

生姜の辛味成分には、殺菌効果と消臭効果があり、甘い芳香と辛味、独特のさわやかさは肉や魚の下味やレバー料理に用いられ、生ぐさみを消し、肉を柔らかくする働きがあります。

また多くの方が好まれる料理、カレー粉の原料に用いられます。

独特の辛味と香りのある生姜は、昔から薬味やスパイスだけでなく、お菓子や健胃作用のある生薬など様々なものに利用されています。

生姜の栄養成分と効果って何があるんじゃないでしょうか。

生姜の栄養成分

生姜の栄養成分1・ジンゲロール・ショウガオール

ジンゲロールは生姜の辛み成分で、生の生姜に含まれています。

ジンゲロールを加熱すると、ショウガオールに変化します。

加熱や乾燥した生姜に多く含まれている辛み成分です。室温や気温が低い際に、指先など抹消の体温維持の働きがあると言われています。。

生姜の栄養成分2・プロテアーゼ

生姜に含まれるタンパク質分解酵素で、肉を生姜汁に漬けておくと柔らかくなるのはプロテアーゼの働きのおかげなんです。

生姜の効果

健康番組で取り上げられることも多く、体によいイメージの生姜。

健胃作用や発汗作用、新陳代謝促進などの効果が期待できます。

また、加熱の有無によっても効果が異なります。

生姜の効果1・血行促進には生の生姜

生の生姜に多く含まれる辛味成分のジンゲロールには、血の巡りをよくし一時的に発汗を促す作用があります。

そのため、夏のむくみ(水分代謝の悪化)対策や、体に熱がこもりやすい方におすすめです。

生姜の効果2・体の冷えには加熱した生姜

生姜を加熱するとジンゲロールの一部が、体を芯から温める作用があるショウガオールという成分に変化し、体を温める効果が高くなります。

冷えが気になる場合は温かいスープやカレーなどの煮込み料理に刻んだ生姜を加え、10分ほど加熱して下さい。

生姜を乾燥したものは「生姜(ショウキョウ)」と呼ばれます。

乾燥させると、生姜の発散性の成分(香り成分のショウガオール)が少なくなり、温める力が強いジンゲロンが多くなります。

特にお腹を中心に五臓を温めて発汗させる作用を持つ、「温」の性質をもつ代表的な生薬です。

ただし、取り過ぎると体が乾燥するため要注意。妊婦やのぼせで熱がある人は控えたほうが無難です。

また、加熱によってジンゲロールは強い殺菌作用がある辛味成分「ジンゲロン」にも変化するため風邪のひき始めにも有効とも言われています。

これは日本最古の医学書といわれる『医心方(いしんぼう)』では、生姜は風邪の薬として紹介されているほどです。

生姜のおいしい食べ方

一年中手に入る「根生姜」は、料理や飲み物など幅広く使うことができます。

また、初夏に出回る「新生姜」や「葉生姜」は、生のまま味噌を付けて食べたり、酢漬けにして楽しむことができますよ。


 

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