「基本味」とは、人間の舌が感じることができる基本的な味覚のことで、一般的に以下の5つを指します。
5つの「基本味」
- 甘味(かんみ): 砂糖や果物などに含まれる、甘い味。
- 塩味(えんみ): 塩などに含まれる、塩辛い味。
- 酸味(さんみ): レモンや酢などに含まれる、酸っぱい味。
- 苦味(にがみ): コーヒーやゴーヤなどに含まれる、苦い味。
- うま味(うまみ): 昆布や肉などに含まれる、だしのような味。
これらの基本味は、舌にある味蕾(みらい)という器官で感知され、脳に伝えられます。
そして、これらの基本味が組み合わさることで、様々な複雑な味を感じることができるのです。
近年では、基本味に加えて、以下の味覚も注目されています。
注目の基本味2選

- 辛味(しんみ): 唐辛子などに含まれる、辛い味。これは、厳密には味覚ではなく、痛覚に近い感覚ですが、味覚と密接に関わっているため、味覚の一つとして扱われることがあります。
- 渋味(しぶみ): 未熟な柿や緑茶などに含まれる、渋い味。これは、タンニンなどの成分によって感じられる味です。
基本味は、料理の味付けを考える上で非常に重要な要素です。
これらの基本味をバランス良く組み合わせることで、より美味しい料理を作ることができます。
一番口に残る味ってなに?
基本味の中で一番口に残りやすいと感じる味は、一般的に「苦味」と言われています。
理由はいくつか考えられます。
- 味覚受容体の特性:
- 苦味を感じる味覚受容体は、他の味覚受容体よりも敏感に反応し、長く信号を伝える傾向があります。
- 進化的な要因:
- 自然界には毒を持つ植物などが多く、苦味はそれらを避けるための警戒信号として機能してきました。そのため、苦味を強く感じるように進化してきたと考えられています。
- 味の強さ:
- 苦味成分は微量でも強く感じられるものが多く、一度感じると長く残る傾向があります。
さいごに
ただし、味覚は個人差が大きく、感じ方には違いがあります。
また、他の味との組み合わせや、その時の体調によっても感じ方が変わることがあります。
コメント