「おまわりさん」を「マッポ」と呼ぶ理由 | 人は食べた物で創られる

「おまわりさん」を「マッポ」と呼ぶ理由

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「おまわりさん」を俗に「マッポ」と呼ぶようになったのは、明治時代にまで遡ります。

いくつか説がありますが、有力なのは以下の2つです。

「おまわりさん」を「マッポ」と呼ぶ理由

1. 隠語としての「待伏」説

昔の警察官が、犯罪者を取り締まるために待ち伏せをよくしていたことから、「待ち伏せ」が転じて「マッポ」と呼ばれるようになったという説です。

これは、犯罪者側が警察官を指す隠語として使っていたものが広まったと考えられています。

2. 「抹殺」説

警察が特定の団体や思想を「抹殺」するような取り締まりを行っていたことから、反権力的な立場の人々の間で蔑称として使われるようになったという説です。

なぜ「おまわりさん」?

ちなみに、そもそもなぜ警察官を「おまわりさん」と呼ぶかというと、明治時代に警察官が地域を巡回する際に「おまわり」という言葉が使われていたことに由来します。

市民に親しみを持ってもらうための呼称として定着しました。

「マッポ」という言葉は、警察官を侮蔑する意味合いで使われることが多いため、一般的な会話では避けるべき表現です。

なぜ刑事をデカと呼ばれるのか

「デカ」という言葉の由来には諸説ありますが、最も有力なのは明治時代の刑事の服装に由来するという説です。

当時、一般の警察官が洋式の制服を着ていたのに対し、刑事は街中で目立たないように私服(和装)を着ていました。その上に羽織っていたのが、袖の形が四角い「角袖(かくそで)」という和装用のコートでした。

この「角袖」が、犯罪者の間で刑事を示す隠語として使われるようになります。具体的には、以下のような変遷があったと言われています。

  • 「角袖」を嫌っていた犯罪者たちが、蔑称として「クソデカ」と呼ぶようになった。
  • 隠語として頭の音をひっくり返すなどして、「角袖(カクソデ)」から「カデ」となり、それをさらに逆さにして「デカ」になった。

元々は犯罪者側の隠語でしたが、やがて不良の間で広まり、その後は警察内部でも使われるようになり、現在では一般的に浸透している言葉です。

この「デカ」という呼び方、面白い由来ですよね。

言葉の変化って奥深いと思いませんか?

警察の呼び方 いろいろ

警察に関する呼び方は、正式な階級名から、業界用語、俗称、隠語まで多岐にわたります。いくつか代表的なものをご紹介します。

1. 正式な階級名と主な役職

警察官の階級は、警察法によって定められています。下から順に以下のようになります。

  • 巡査(じゅんさ):最も下の階級。交番勤務など、現場の最前線で活動する。
  • 巡査長(じゅんさちょう):厳密には階級ではなく、巡査のうち勤務成績などが優秀な者に与えられる職位。
  • 巡査部長(じゅんさぶちょう):現場の班長や主任を務めることが多い。
  • 俗に「デカ長(デカちょう)」と呼ばれることも。
  • 警部補(けいぶほ):係長クラス。
  • 警部(けいぶ):課長補佐や警察署の課長クラス。
  • 警視(けいし):警察署長や副署長、本部課長など、管理職クラス。
  • 警視正(けいしせい):大規模警察署長や本部の部長クラス。ここから国家公務員扱いとなる(地方警務官)。
  • 警視長(けいしちょう):警察本部長(一部を除く)や警視庁の部長クラス。
  • 警視監(けいしかん):警察庁の局長、警視庁副総監、一部の警察本部長など。
  • 警視総監(けいしそうかん):警視庁のトップ。日本の警察官の最高位。
  • 警察庁長官(けいさつちょうちょうかん):警察庁のトップ。階級外の特別職。

2. 一般的な俗称・通称

  • 警察官(けいさつかん):一般的な呼び方。
  • お巡りさん(おまわりさん):親しみを込めた呼び方。巡回している警察官を指すことが多い。
  • 警官(けいかん):警察官の略。
  • ポリ公(ポリこう):警察官に対する蔑称。
  • デカ:刑事の俗称。由来は先述の通り「角袖」から。
  • 婦警(ふけい):女性警察官のこと。最近では「女性警察官」という呼び方が推奨されている。

3. 警察・犯罪者の隠語・業界用語

これらは、主に警察内部や犯罪者の間で使われる特殊な用語です。

警察関係の隠語

  • ガサ / ガサ入れ(がさいれ):家宅捜索のこと。
  • ヤマ:事件のこと。
  • マル被(マルヒ):被疑者(容疑者)のこと。
  • マル害(マルガイ):被害者のこと。
  • マル目(マルモク):目撃者のこと。
  • マル対(マルタイ):捜査対象者のこと。
  • パクる:逮捕すること。
  • ゲロる / 歌う / 落ちる:自白すること。
  • ハコ / PB(ピービー):交番のこと。
  • アヒル:制服巡査のこと(制服の色が由来)。
  • タタキ:強盗事件のこと。
  • ビラ / お札(おふだ):逮捕状のこと。
  • レツ:共犯者のこと。
  • 泳がせる:被疑者の身柄を確保せず、監視を続けること。
  • カンク:関東管区警察学校のこと。
  • 機捜(きそう):機動捜査隊のこと。
  • 人定(じんてい):個人を特定する情報(氏名、住所、生年月日など)。

犯罪者側の隠語(一部、警察側でも認識・使用されるもの)

  • 飛ばし携帯(とばしけいたい):他人名義などで契約された携帯電話。
  • 飛ばし口座(とばしこうざ):他人名義などで契約された銀行口座。
  • 受け子(うけこ):オレオレ詐欺などで現金を受け取りに行く犯罪者。
  • かけ子(かけこ):オレオレ詐欺などで電話をかける犯罪者。
  • 出し子(だしこ):オレオレ詐欺などで現金を引き出す犯罪者。
  • 運び屋(はこびや):現金などを運ぶ犯罪者。
  • 赤落ち(あかおち):服役すること。
  • デコスケ:刑事に対する蔑称。

さいごに

これらの呼び方は、時代や地域、所属によっても変化することがあります。

ドラマや小説などで使われる隠語も、実際に使われているものと創作されたものが混在していることもあります。

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