雨が降っても傘をささない国があるって本当?

はい、本当ですなんです。

日本人は雨が降ると傘をさすのが一般的ですが、世界には雨が降っても傘をささない習慣を持つ国や地域がいくつか存在します。

その理由は、気候、文化、個人の考え方など様々です。

雨が降っても傘をささない国がある

具体的な国や地域の例として、以下が挙げられます。

イギリス:

• 年間を通して雨が多いですが、日本の梅雨のような「しとしとと降り続く雨」よりも、「霧雨」や「小雨」が多い傾向にあります。
• 天候が変わりやすく、急に雨が降り出してもすぐに止むことが多いため、いちいち傘を広げるのが面倒だと感じる人が多いようです。
• フード付きのジャケットや撥水性の高いアウターを日常的に着用している人が多いため、傘の必要性を感じにくいという側面もあります。
• 「傘をさすのは面倒くさい」という考えが根付いていると言われます。

ドイツ:

• 「人生で傘をさしたことがない」と話すドイツ人もいるほど、傘を使わない人がいるようです。
• ドイツでは、傘をさす姿が「弱々しい」という印象を与えるという見方があるという意見もあります（マッチョな文化があるため）。
• また、「濡れるのは己のせいだ、濡れたくなければ準備をせよ」というストイックな考え方や、雨に濡れてもすぐ乾くような服装を好む傾向があるため、傘をささない人が多いようです。
• 「ハンブルクっ子は砂糖でできてないぜ」といった、雨に負けない意地やプライドを表すことわざもあるほどです。

フランス（特にパリ）:

• 雨が降り出すとフードを被って早足で歩き出す人が多いと言われます。
• 日本に比べて湿度が低く乾燥しているため、濡れてもすぐ乾くことや、降ってもすぐに止む傾向があるため、雨宿りでしのぐという考えの人が多いようです。
• 幼稚園や小学校などの教育機関で、傘の持ち込み自体が「先が尖っていて危険」という理由から禁止されているところもあるため、子どもの頃に傘をさす習慣がなかったことが大人になっても影響している可能性があります。

イタリア:

• 「ちょっとの雨では傘をささない」という習慣が知られています。
• 「自然の一部として雨を受け入れている」という見方もありますが、実際は「濡れるのが嫌でないわけではないが、そこまでではない」という感覚のようです。
• 歴史的な建造物や美しい景観を楽しむ際に、傘で視界が遮られることを嫌うという意見もあります。

これらの国々でも、土砂降りの雨や長時間降り続くような場合は傘を使う人が増えますが、日本の「小雨でも傘をさす」という習慣とは異なる傾向が見られます。

その背景には、それぞれの国の気候条件や文化、そして個人の価値観が大きく影響していると言えるでしょう。

雨が降っても傘をささない訳

雨が降っていても傘をささない人は確かに存在します。その理由は様々で、以下のようなものが考えられます。

意識的な選択・哲学:

• 「濡れることを気にしない」という考え: 雨に濡れることに抵抗がなく、むしろ自然体でいたい、あるいはシャワーのように感じて楽しむ人もいます。
• 「傘を持つのが面倒」という理由: 荷物が増えるのが嫌、手が塞がるのが嫌、どこかに置き忘れる心配がある、といった実用的な理由から傘を使わない人もいます。
• 「雨は恵み」という考え: 特に軽い雨であれば、自然の恵みとして受け入れ、そのまま濡れることを選ぶ人もいます。
• 「少しくらい濡れても風邪をひかない」という自信: 自分の体調や健康に自信があり、一時的に濡れることくらいでは問題ないと考えている場合もあります。

状況によるもの:

• 急な雨で傘を持っていない: 予期せぬ雨で、たまたま傘を持っていないという状況はよくあります。その場合、短い距離であればそのまま歩いてしまう人もいるでしょう。
• すぐ建物に入る、あるいは乗り物に乗る予定: ほんの数メートルの移動であれば、傘を広げる手間を省くためにそのまま濡れてしまうこともあります。
• 小雨・霧雨の場合: 傘をさすほどではないと感じる程度の弱い雨であれば、ささない人も多いです。
• 服装が濡れても大丈夫なもの: レインウェアを着ていたり、撥水加工の施された服を着ていたりする場合は、傘の必要性を感じないでしょう。

文化的な背景:

• 国や地域によっては、日本ほど傘をさす習慣が一般的ではない場所もあります。例えば、年間を通して雨が多い地域では、多少の雨なら気にしないという文化が根付いていることもあります。

さいごに

ただし、これらの理由で傘をささない人は、ずぶ濡れになるような大雨や、長時間雨にさらされるような状況では傘を使う、あるいは屋根のある場所に避難するといった行動を取ることがほとんどです。

全く傘を使わないというよりは、状況に応じて選択していると言えるでしょう。

もし、ご自身の周りに傘をささない人がいて気になっているのであれば、上記のような理由があるのかもしれませんね。