日本の食卓に欠かせない「味付けのり」と、近年大ブームとなっている「韓国のり」。
どちらも海苔を加工したものですが、その製法、味、食感には驚くほど大きな違いがあります。
韓国のり vs. 🇯🇵 日本の味付けのり:食卓を彩る「のり」の違い
「両方好きだけど、何が違うの?」という疑問にお答えすべく、それぞれの特徴を詳しく、そしていろいろな例を交えて解説します!
1. 🧈 製法の違い:風味の決定的なポイント
韓国のりと日本の味付けのり(味のり)は、加工の際に加える油と塩の種類が根本的に違います。
| 項目 | 🇰🇷 韓国のり (Jaerae Gim / 돌김) | 🇯🇵 日本の味付けのり (Ajitsuke Nori) |
| 主な油 | ごま油 (香りの強いごま油を使用) | なし (基本的に油は使わない) |
| 主な味付け | 塩 (岩塩などの粗塩を使用) | タレ (醤油、砂糖、みりん、だし) |
| 焼き方 | 低温でじっくりと2〜3回焼く | 高温でサッと1回焼く |
| 食感 | サクサク、パリッと軽い | パリパリ、しっとりした質感も |
🍳 韓国のり:ごま油と塩のハーモニー
韓国のりは、生の海苔にごま油を塗り、そこに塩を振りかけて低温でじっくりと焼き上げます。
- ポイント: ごま油の香ばしさと、塩の塩味がダイレクトに海苔の風味を引き立てます。油でコーティングされているため、非常にサクサクで口溶けが良いのが特徴です。
🥢 日本の味のり:甘辛いタレとだしの旨味
日本の味のりは、焼きのりに、醤油ベースの甘辛い秘伝のタレを塗り、再び乾燥させて作ります。油は加えません。
- ポイント: 鰹節や昆布などの「だし」が効いた旨味(グルタミン酸など)が主役です。そのため、韓国のりと比べて塩辛さよりも旨味と甘みが際立ち、しっとりとした質感になります。
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東遠(ドンウォン)「ヤンバン のり」
韓国のり市場で非常に高いシェアを持つ、信頼のブランドです。迷ったらまずはこれを試せば間違いありません。
- 特徴: ごま油の香ばしさ、塩加減、海苔の厚みがすべてにおいてバランスが良いのが特徴です。サクサクとパリパリの中間の食感で、多くの人に好まれます。
- おすすめの食べ方: 熱々のご飯を包んで食べると最高です。クセがないので、お弁当にもぴったり。
- 入手場所: ほとんどのスーパー、コンビニ、業務スーパーなどで手に入ります。
2. 🍚 用途・食べ方の違い:食卓での役割
この味付けの違いは、食卓での役割にも反映されます。
🇰🇷 韓国のり:おつまみ、そのまま食べるのが最高!
- ご飯のお供として: ご飯を包んで食べると、ごま油の香りが食欲をそそります。日本のおにぎりのように握るよりも、小分けにしてご飯を少量ずつ包む食べ方が一般的です。
- おつまみ/スナックとして: 油と塩で味付けが濃いため、ビールなどのお酒のおつまみや、子どものおやつとしてそのまま食べられます。
- トッピングとして: ビビンバ、冷麺、トッポッキなど、料理の仕上げにちぎって散らすことで、ごま油の風味とサクサク感を加える「ふりかけ」的な役割も果たします。
🇯🇵 日本の味のり:おにぎり、巻物、お弁当の定番!
- おにぎり・手巻き寿司: しっとりとした食感は、おにぎりや太巻き、手巻き寿司の具材や外側に最適です。
- ご飯の箸休め: 味のりの旨味と甘みは、漬物や煮物など、他の和食の邪魔をしない「ご飯のお供」として最適です。
- 卵料理と: 卵かけご飯(TKG)に混ぜたり、だし巻き卵に巻いたりすると、だしの旨味と海苔の磯の香りが絶妙に合わさります。
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ニコニコのり「極」シリーズ(または「青のり入り味付のり」)
ニコニコのりは、日本の海苔メーカーの中でも高いシェアと信頼性を持つブランドです。
- おすすめ理由:
- 味: 醤油、みりん、だしのバランスが非常に良く、万人受けする甘辛さです。
- 食感: パリッとした歯切れの良さと、口の中でとろけるような柔らかさのバランスが絶妙です。
- 特徴: 特に「青のり入り」は、磯の香りが非常に豊かで、風味を重視したい方におすすめです。
3. 📝 原料の「海苔」の違い:品種と摘み方
加工以前に、原料となる「海苔」自体にも違いがあります。
- 韓国のり(トルキム): 「トルキム(岩海苔)」という、葉が薄く繊細な品種が使われることが多いです。油と塩の味付けに負けない、海苔そのものの香りが強いのが特徴です。
- 日本の味のり: 主に養殖の「アサクサノリ」や「スサビノリ」などの品種が使われます。品質等級によって分けられ、タレの味付けに合うように、適度な厚みと口溶けが重視されます。
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大森屋「バリバリ職人」
パリパリとした食感に特化した、新しい形の味付けのりで人気を集めている製品です。
- おすすめ理由:
- 食感: 名前が示す通り、**「バリバリ!」**とした強い食感が最大の特徴です。噛みごたえがあり、おつまみやおやつ感覚でそのまま食べても楽しめます。
- 味: 通常の味のりよりも醤油の味付けがしっかりしており、濃い味を好む方に人気があります。
- 特徴: 卓上容器に入っているため、湿気りにくく、最後までパリパリの食感を楽しめます。
✨ まとめ:自分の好みに合わせて使い分けよう!
| 食べたいシーン | おすすめの「のり」 |
| ご飯のおかずとして、香ばしさを楽しみたい | 🇰🇷 韓国のり (ごま油の風味) |
| 日本的な甘辛さでご飯を巻きたい、お弁当に | 🇯🇵 日本の味のり (だしの旨味と甘み) |
| 料理のトッピング、おつまみにしたい | 🇰🇷 韓国のり (サクサク食感) |
どちらも海苔の美味しさを引き出した素晴らしい製品です。
ぜひ、それぞれの違いを楽しみながら、毎日の食卓に取り入れてみてくださいね。
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