汗をかく季節。
どうしても汗の臭いなど体臭が気になる方も多いと思います。
そんな臭いも臭いを被せて気にならなくなるより自然の原料で格安で消臭が期待できるものがあるんです。
そんなものを2点紹介してみます。
夏の体の臭いを消臭してくれる自然の消臭剤
焼きミョウバンは、優れた消臭効果を発揮します。
特に、汗の臭いの原因となるアンモニアに対して効果が高く、体臭予防や靴の消臭などに利用できます。
焼きミョウバン

焼きミョウバンの消臭効果のメカニズム
- 制汗作用: ミョウバンには収れん作用があり、汗腺を閉じることで汗の分泌を抑えます。汗をかかなければ、雑菌の繁殖も抑えられ、結果的に臭いの発生を防ぎます。
- 抗菌作用: ミョウバンは、臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑える効果があります。
- 中和作用: ミョウバンは酸性の性質を持ち、アルカリ性の臭い成分(例:アンモニア)を中和して消臭します。
焼きミョウバンの使い方(消臭)
- ミョウバン水を作る:
- 水1.5リットルに対し、焼きミョウバン50g(生ミョウバンの場合は75g)を目安に用意します。
- ペットボトルなどの容器に水と焼きミョウバンを入れ、よく混ぜます。
- 2~3日程度、冷暗所に置いてミョウバンが完全に溶けて透明になるのを待ちます。これがミョウバン水の原液です。
- 薄めて使用する:
- ミョウバン水の原液は、使用する際に水で10倍程度に薄めてください。
- 用途例:
- 制汗・体臭予防: 薄めたミョウバン水をスプレーボトルに入れ、脇の下や足などにスプレーします。タオルやティッシュに含ませて拭くのも効果的です。
- 足の臭い対策: 靴の中にミョウバン水の粉末を少量振りかけたり、薄めたミョウバン水をスプレーしたりします。ミョウバン水に足を浸すのも効果があります。
- 洗濯物の生乾き臭対策: 洗濯のすすぎの際に、柔軟剤投入口から薄めたミョウバン水を少量加えます(水1リットルに対しミョウバン水1ミリリットル程度)。
- 靴箱・玄関の消臭: 薄めたミョウバン水をスプレーします。
- トイレの消臭: 臭いが気になる場所に薄めたミョウバン水をスプレーします。
- 枕やシーツ、カーテンなどの布製品の消臭: 薄めたミョウバン水をスプレーします。
注意点
- ミョウバン水の原液は刺激が強いため、必ず薄めて使用してください。
- 肌に異常が現れた場合は、使用を中止してください。
- 作ったミョウバン水は、冷蔵庫で保管し、早めに使い切るようにしましょう(保存料が入っていないため)。
- ミョウバンと重曹を同時に使用すると、中和反応が起こり消臭効果が打ち消されるため、併用は避けてください。
焼きミョウバンは安価で手に入りやすく、様々な消臭に活用できるため、ぜひ試してみてください。
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重曹

重曹は、弱アルカリ性の性質を持つため、酸性の臭いを中和する効果があり、消臭剤として幅広く活用できます。
重曹の消臭メカニズム
- 中和反応: 酸性の臭い成分(例:汗、生ゴミの腐敗臭など)と重曹が反応し、中性の物質に変化することで臭いを消します。
- 吸着: 重曹の微細な粒子が、臭い成分を吸着する効果があります。
- 吸湿: 重曹は湿気を吸収する性質があり、湿気によって発生する雑菌の繁殖を抑え、間接的に消臭効果を発揮します。
重曹を使った消臭方法
- 粉末のまま使う:
- 靴や靴箱: 重曹を直接靴の中や靴箱に振りかけます。特に、素足で履いた靴には効果的です。古くなった靴下やストッキングに重曹を詰めて靴に入れても良いでしょう。
- カーペットやソファ: 重曹をカーペットやソファ全体に振りかけ、数時間置いてから掃除機で吸い取ります。
- 生ゴミ: 生ゴミに直接振りかけることで、腐敗臭を抑えます。
- トイレ: 便器の中に重曹を直接投入したり、重曹を入れた容器を置いておくことで消臭効果が期待できます。アロマオイルを数滴加えると芳香剤としても使えます。
- 冷蔵庫: 蓋のない容器に重曹を入れて冷蔵庫内に置くと、庫内の気になる臭いを吸着します。
- 下駄箱やクローゼット: 容器に入れた重曹を置いておくことで、湿気と臭いを吸い取ります。時々かき混ぜると効果が持続します。
- 重曹水スプレー:
- 水100mlに対し、重曹小さじ1程度を溶かしてスプレーボトルに入れます。
- カーテン、ソファ、ペット用品など、洗いにくい布製品に吹きかけます。
- 生ゴミや気になる場所に直接スプレーすることもできます。
- 重曹水はアルカリ性が弱いため、金属に使用すると変色させる可能性があるため注意が必要です。また、作り置きは避け、早めに使い切りましょう。
- 重曹ペースト:
- 少量の水で重曹を練ってペースト状にします。
- 排水口のヌメリや臭いが気になる部分に塗布し、しばらく置いてから洗い流します。
- つけ置き洗い:
- 洗濯物の生乾き臭対策として、40℃程度のぬるま湯に重曹を溶かし、洗濯物をつけ置きしてから通常通り洗濯します(水10Lに対し、重曹大さじ1程度)。
注意点
- 重曹はアルカリ性の臭い(例:アンモニア臭)には効果が期待できません。
- 革製品やアルミ製品など、重曹の使用に適さない素材もありますので、目立たない場所で試してから使用してください。
- 重曹の消臭効果は、一般的に2~3ヶ月程度と言われています。効果が薄れてきたら交換しましょう。交換後の重曹は、研磨剤として掃除に再利用できます。
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焼きミョウバンと同様に、重曹も安全で環境に優しい消臭剤として、様々な場所で活用できます。
臭いの種類や場所に合わせて、適切な方法で試してみてください。
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