梅干しは日本独自の伝統食品です。
多くの利用法があり、弁当やおにぎりの具として腐敗防止に使ったり、魚料理には臭み消しとして役立ったりします。
その他にも、食欲増進・疲労回復など健康に良いことも知られています。
また長期保存にも適しています。
梅干しの栄養成分と効果
梅干しとは
梅干しとは、梅の実を塩漬けにした後、天日で干し、赤紫蘇の葉を加えて漬けた漬物のことを言います。
天日で干すことで、梅の実が柔らかくなります。
干すタイミングは、夏の土用の日時期。
夏の土用は7月20日くらいからですが、このころの日差しが1年で一番強いことから、たっぷり紫外線を浴びさせて、梅干しを腐りにくくしてくれます。
紫外線で梅干しを長持ちさせる
干したまま出来上がりとするパターンと、もう一度梅酢に戻すパターンがあります。
紫外線で殺菌しているのと梅の余分な水分が飛んでいるので、日持ちがするんです。
梅干しって5年物とか10年以上なんて物もありますが、あれは干して日持ちが良くなっているからなんです。
梅干しの栄養成分 クエン酸
クエン酸は、体内でのエネルギー代謝を効率的に行うために欠かせない成分。
しっかりとり入れることで、エネルギー代謝が活発になり、疲労回復を早めることが期待できます。
さらにタンパク質・糖質・脂肪を効率よくエネルギーに変換したり、カルシウム吸収を上昇させたりする効果もあります。
梅干しには、他にも梅干しには疲労回復に有効な
- 「リンゴ酸」
- 「コハク酸」
- 「ビタミン」
- 「カリウム」
- 「カルシウム」
も豊富に含まれています。
梅漬け、調味梅干しの違い
梅漬けとは梅の実をシソの葉とともに塩漬けに,または焼酎で漬けたものです。
梅干とは青梅を塩漬けにし、赤ジソの葉を加えて色づけし日に干してから漬け液に戻した保存食品。
違いは天日干しするかです。
栄養的には、違いは少ないと言われていますが保存期間は大きく違います。
梅干しは、何十年も保存が可能なのにたいして梅漬けは、半年くらいのものが多いです。
調味梅干しの特徴
調味梅干しとは塩漬けした梅を天日干しした後、水やお湯で塩抜きしてから調味液で味付けしたものです。
一度塩抜きしていて、色々な味の調味料で味付けしているので食べやすいのが特徴。
スーパーに売られているものはほとんどが「調味梅干し」なんだそうです。
この調味梅干し、減塩対策にはなるけど、栄養面や健康面ではあまりよくないと言われています。
塩漬けして天日干しした後、水やお湯で塩抜きするため減塩効果は高いのは利点ですが、梅の栄養分も水やお湯と一緒に流れてしまうそうです。
その為に味を調えるのに調味料や添加物が入るため、あまり健康面からはよくないかもしれません。
梅干しのおいしい食べ方
梅は酸味が強く毒素もあるので生食せず、梅干し・梅酒・梅ジャムなどに加工して利用するのが一般的です。
本来は塩分が約20%と高い食品ですが、最近では8%前後の減塩の梅干しも多く出回っています。
最後に
梅干しは健康食品といえども、食べ過ぎは胃酸の分泌過剰や塩分の摂り過ぎに繋がります。
梅干し1個(15g)の塩分量は約2gと高塩分なので、減塩のものを選んだり、食べるなら1日1~2個までと決めたりするなどして、上手に料理にとり入れてみましょう。
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