柿くへば、鐘が鳴るなり、法隆寺
正岡子規の名言、一度は耳にしたことがあると思います。
また、戦国武将 武田信玄は、
渋柿を切って甘柿を継ぐのは小心者のすることだ。
国持ち大名にあっては、渋柿は渋柿として役に立つものだ。
とも言っています。
そんな秋に旬を迎える果物「柿」は俳句や短歌の中で詠まれ、昔から日本人に親しまれてきました。
柿はたくさんのビタミンCや食物繊維が含まれており、美容効果や体調を整えるのに役立つ果物です。
秋の夜長のおやつや間食に季節感あふれる柿を見直してみませんか?。
柿の栄養成分と効果
柿の栄養成分と効果1・ビタミンC
大き目の柿1個(約200g)には成人が1日に必要なビタミンC量100mgに匹敵する量が含まれています。
ビタミンCはシミ・しわなどの肌トラブルを改善し、細菌やウィルスを撃退して風邪やアレルギーの予防に役立ちます。
柿の栄養成分と効果2・ビタミンA(β-カロテン)
干し柿には生の柿より2倍近くのビタミンAが含まれています。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を保ち、美肌効果に役立ちます。
柿の栄養成分と効果3・カリウム
カリウムとナトリウムは拮抗的に働きます。
カリウムは体内の過剰なナトリウムを排出して水分濃度を正常に保ち、むくみや高血圧の予防に役立ちます。
柿の栄養成分と効果4・タンニン
ポリフェノールの一種タンニンには強い抗酸化作用があり、体内の過剰な活性酵素を排除して体のサビを防ぎます。
この作用が生活習慣病の予防やアンチエイジング・美肌効果に役立ちます。
柿の栄養成分と効果5・食物繊維
腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスを整えて老廃物の排出を促し、生活習慣病の予防・便秘改善・美肌作りに役立ちます。
柿の効能
柿の効能1・二日酔いの防止
柿に豊富なタンニンは、二日酔い防止の効果が期待されます。
アルコールは肝臓でアセトアルデヒド・酢酸・水と二酸化炭素の順に分解されて体外へ排出されます。
アルコール量が肝臓での分解能力を超えると、アセトアルデヒドが体内に残り頭痛・吐き気・むくみなどの二日酔いの症状を引き起こします。
タンニンはアセトアルデヒドの分解を促して体外に排出するのを助けることが期待されています。
柿の効能2・免疫機能の維持
ビタミンA・ビタミンCは、皮膚や粘膜を正常に保ったり、体内の細菌やウィルスに対する抵抗力を高める助けになります。
寒い冬になると風邪をひきやすかったり、アレルギー症状で体調不良を感じやすくなったりしますが、柿は風邪や体調不良の予防対策にピッタリの果物です。
柿の効能3・美肌効果
ビタミンCはシミ・しわの改善に役立ち、肌の構成成分として大切なコラーゲン合成を助ける働きがあります。
また、渋柿に含まれるタンニンには、肌トラブルの原因となるメラニンの合成を抑制する働きがあります。これらの栄養素の相乗効果が美肌効果を助けてくれます。
柿のおいしい食べ方
生でフルーツとして食べることのほかに、千切りにしてお酢と和えて「なます」にしたり、「サラダ」に彩りとして加えたりするのもおすすめです。
柿の保存方法
柿のヘタの大きさに切ったクッキングペーパーやコットンなどを水で湿らせて、ヘタの部分に張りつけます。
ヘタを下にして密封容器に入れて冷蔵保存します。
そうすることで、2週間ほどシャキシャキ感のある柿を楽しむことができます。
もし、熟し過ぎてしまいブヨブヨの状態になった場合には、冷凍保存をおすすめします。
お好みの食べ方により、丸ごとや一口サイズにカットしたり、ピューレ状にしたりして冷凍しましょう。
半解凍して食べると、シャーベットのような食感が味わえます。
また干し柿にすると一年中、栄養満点の柿を楽しめますよ。
最後に
旬の柿をデザートや間食に食べて、美肌つくりや健康維持の一助にしてはいかがでしょうか。
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