ビタミンと聞くと、活力とか健康をイメージする方も多いと思います。
実際にビタミンの「ビタ」(VITA)は、「生命」とか「活力」を意味する言葉なんで、生命に不可欠な物質という意味をこめて、名づけられたそうです。
まさに、三大栄養素である脂肪、糖質、たんぱく質などとともに人間が生きていくうえで必要不可欠な栄養素の一つです。
また三大栄養素にビタミン、ミネラルを加えて五大栄養素とも言われています。
体の中でビタミンは三大栄養素の代謝を助ける働きをしており、ミネラルと並んで微量栄養素といわれます。
脂肪・糖質・たんぱく質のように、エネルギーになるものではありませんが、それがないと体がスムーズに働かない、いわば潤滑油のような働きをしています。
そのビタミンの中のビタミンB6は、魚類や肉類、野菜などに多く含まれています。
水溶性ビタミンのため一度にたくさん摂っても体内に貯蔵されないので、毎日の食事からバランスよくとり入れる事が必要です。
肌のビタミン ビタミンB6の働き
- 肌のバリア機能を高める
- 主にタンパク質の代謝を助ける
- 脳内神経伝達物質の合成を助ける
- 生理痛の改善
肌のビタミン ビタミンB6の推奨量
ビタミンB6の推奨量は、男性(18歳以上)の1.4mg/日、女性(18歳以上)は1.1mg/日です。
肌のビタミン ビタミンB6が不足が続いた場合
「肌のビタミン」と呼ばれるように、不足すると、肌荒れ・ニキビなどトラブルを招きます。
また、ビタミンB6は、タンパク質の代謝に必要不可欠な補酵素として働いていて、タンパク質食品の摂取量が増えるとビタミンB6の必要量も増えます。
ですが、ビタミンB6は、大腸の腸内細菌(ビフィズス菌など)によっても作られるため、欠乏症はあまりみられません。
肌のビタミン ビタミンB6が多く含まれる食材・食事
ビタミンB6が多く含まれる食材は以下の通りです。
肉類 牛レバー | 0.89mg |
肉類 鶏ささみ | 0.62mg |
魚類 みなみまぐろ | 1.08mg |
魚類 かつお | 0.76mg |
魚類 さんま | 0.54mg |
アボカド | 0.30mg |
さつまいも | 0.26mg |
バナナ | 0.38mg |
ピスタチオ | 1.23mg |
※食品100gあたりの含有量を表示しています。
他にも、鶏レバー・鮭・さば・いわし・にんにく・きなこ・あおのりなどに含まれています。
最後に
ビタミンB6のような水に溶け易い水溶性ビタミンはたとえ大量に摂取してしまっても、体に余分なものは尿と一緒に排泄されてしまうのでとり過ぎによる過剰症の心配はありません。
むしろ、水溶性ビタミンは保存の仕方や調理によって壊れ易いので、どうしても不足しがちになります。
これに対して脂溶性ビタミンは、Eを除くA、D、Kのいずれも、大量に摂取すると体内に蓄積され、過剰症を起こす恐れがあります。
といっても通常食品からとっている量では心配いりませんから、こんなビタミンもあるんだなと思ってもらえばいいと思います。
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