サッカーはまさに世界中で行われているスポーツです。
国際サッカー連盟(FIFA)には、国連加盟国数を上回る211の国と地域が加盟しています。
これは、サッカーがいかに地球規模で浸透しているかを示しています。
現在 サッカーを行っている国
特にサッカーが盛んで、人気が高いとされる国々は以下の通りです。
欧州(UEFA):
- イングランド: サッカー発祥の地であり、世界最高峰のプレミアリーグがあります。
- スペイン: ラ・リーガがあり、FCバルセロナやレアル・マドリードといった世界的ビッグクラブを擁します。
- ドイツ: ブンデスリーガがあり、バイエルン・ミュンヘンなどが有名です。
- イタリア: セリエAがあり、かつての黄金期を支えたクラブが多くあります。
- フランス: リーグ・アンがあり、近年ではパリ・サンジェルマンが世界的スター選手を集めています。
- ポルトガル: 強豪国として知られ、多くの優秀な選手を輩出しています。
- ベルギー、オランダ、クロアチアなども強豪国として知られています。
南米(CONMEBOL):
- ブラジル: サッカー王国として知られ、W杯最多優勝国です。
- アルゼンチン: 数々のスーパースターを輩出し、W杯優勝経験もあります。
- ウルグアイ: 初代W杯優勝国であり、サッカーの歴史において重要な存在です。
- コロンビア、チリなども実力のある国々です。
北中米カリブ海(CONCACAF):
- アメリカ合衆国: 近年人気が上昇しており、メジャーリーグサッカー(MLS)も発展しています。
- メキシコ: 熱狂的なサッカーファンが多く、代表も強いです。
- カナダも2026年W杯の共同開催国であり、人気が高まっています。
アフリカ(CAF):
- セネガル、ナイジェリア、コートジボワール、ガーナ、モロッコなど、ヨーロッパのリーグで活躍する選手を多数輩出しています。
アジア(AFC):
- 日本: Jリーグが発展し、近年ではW杯でも上位進出を目指せるレベルに成長しています。
- 韓国: アジアの強豪として知られています。
- オーストラリア: 近年AFCに移籍し、アジアのサッカーレベル向上に貢献しています。
- サウジアラビア、イランなどもサッカーが盛んです。
オセアニア(OFC):
- ニュージーランドなどが代表的な国です。
このように、サッカーは文字通り世界中のほとんどの国と地域でプレイされており、その人気は計り知れません。
特に、前述の国々はプロリーグの発展や代表チームの強さから、サッカーが文化の一部として深く根付いていると言えるでしょう。

サッカーの起源は?
サッカーの起源については諸説ありますが、大きく分けて「古代のボールゲーム」と「近代サッカーの誕生」という2つの側面から語られます。
1. 古代のボールゲーム
世界各地で、古くからボールを蹴ったり、手で扱ったりする遊びや儀式が存在していました。
現代のサッカーに直接つながるものではありませんが、その原型と考えられるものが多く見られます。
- 中国の「蹴鞠(けまり/しゅうきく)」: 紀元前2世紀頃(前漢時代)の文献に記載があり、FIFA(国際サッカー連盟)も「サッカーの最も古い形態」の一つと認めています。革製のボールを蹴り、決められた場所に落とすことを競うもので、手を使わないという点で現代サッカーとの共通点があります。
- 古代ギリシャの「エピスキロス」や古代ローマの「ハルパストゥム」: ボールを足や手で扱って遊ぶ競技で、軍事訓練の一環としても行われました。現代のラグビーやアメフトにも通じる部分があったとされています。
- 中南米の球技: マヤ文明やアステカ文明の遺構からも、ゴム製のボールを使った球技の痕跡が見つかっています。宗教儀式として行われることが多く、腰や臀部を使ってボールを操るものでした。
2. 近代サッカーの誕生(イングランド)
現代のサッカーの直接的な起源は、19世紀半ばのイングランドにあります。
- フットボール祭りの時代: 中世イングランドでは、村同士でボールを蹴り合う「フットボール」という祭りが盛んに行われていました。これは、ルールがほとんどなく、参加人数も無制限、時に暴力的で危険なものでした。敵将の首を切り取って蹴り合う風習が起源という説もあります。
- パブリックスクールでの発展: 19世紀に入ると、イギリスのパブリックスクール(全寮制の私立学校)で、フットボールが教育の一環として取り入れられるようになりました。各学校で独自のルールが作られましたが、これによりスポーツとしての体系化が進みました。しかし、学校ごとにルールが異なるため、対抗試合を行う際に混乱が生じました。
- フットボール・アソシエーション(FA)の設立と統一ルールの制定: この混乱を解消するため、1863年にロンドンで「フットボール・アソシエーション(FA)」が設立されました。FAは、様々なフットボールクラブの代表者を集めて共通のルールを策定し、これが現代サッカーの基礎となる「アソシエーション・フットボール(Association Football)」の誕生となりました。この時、特に「手を使ってはいけない」というルールが明確に定められたことが、サッカーとラグビーを分ける大きな転換点となりました。
- FAカップとプロリーグの誕生: 1871年には、世界初の公式トーナメントである「FAカップ」が始まり、サッカーの人気は爆発的に高まりました。そして、1888年には初のプロサッカーリーグ「フットボールリーグ」が発足し、サッカーはプロスポーツとして大きく発展していきました。
このように、サッカーは古代の多様なボールゲームにルーツを持ちながらも、19世紀のイングランドでルールが統一され、組織化されたことで、現在の形へと進化してきたそうです。
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