恵方巻きって何なのか分からなかった

信仰・縁起物

節分と言えば豆まきをして鬼を追い払うというのが昔からの恒例行事で小さい頃から家庭でもまね事くらいにやっていました。ところが最近では恵方巻を食べて縁起をかつぐ人も増えてきていますがそんなものの存在まったく知りませんでんた。いつの間にかコマシャール等で存在を知るようになり今に至りますが年をとってから知った行事なのでハロウインと同じように自分にはなんかまだ馴染めない行事です。そこで少しは知っておこうと思い調べてみました。

恵方巻は決められた方向を向いて、丸々一本、一言も話さずに食べなければならない、というルールがありゲームのようで楽しい行事の一つのようです。しかし、なぜ決められた方角を見る必要があり、毎年変わるのかは、まったく分かりません。

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食べる方角はなぜ毎年違う

恵方巻の恵方とはその年の一番良いとされる方角のことで恵方巻を食べるだけでなく、何をするにつけても良い方向なので、かつては自宅から見て恵方にある神社に初詣(はつもうで)する習慣があったほどなんだそうです。

恵方とは「歳徳神(としとくじん)」と呼ばれる神様がいる方角のことを指します。歳徳神とは金運や幸せをつかさどる神様のことでとても縁起のいい神様ことです。

歳徳神は毎年いる方角が違うので恵方も毎年変わりますが、その方角は「北北西」、「東北東」、「南南東」、「西南西」のどれかなんだそうです。

恵方を決めている十干

では、恵方はどうやって決められるのでしょうか?恵方の方角は「十干(じっかん)」によって決まります。では十干とはいったい何?調べてみると、これには「干支(えと)」が関係があり、干支と聞くと毎年動物が変わる十二支を想像しますが正式には「十干十二支(じっかんじゅうにし)」といい起源は古代中国です。十二支(じゅうにし)は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥のことで、十二年で一巡りします。生まれた十二支の年を迎えた男女のことを年男・年女といい、12歳、24歳、36歳と12年ごとに巡ってくることはご存知のだと思います。

十干(じっかん)は甲(きのえ)・乙(きのえ)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)のことを指し、十二支と同様に十干も毎年変わります。

日本では契約書などには甲・乙・丙が使われていますし、物の階級や種類を示すときにも十干が使用されいたんです、焼酎は甲類・乙類、危険物取扱者などの資格において甲種・乙種と表現されます。また、四柱推命などの占いにも用いられています。そして、十干と十二支を組み合わせたものを「干支(えと)」または「十干十二支(じっかんじゅうにし)」といい、その組み合わせは以下の表のように60通りあります。

このように干支(十干十二支)は60年で一巡りします。60歳を祝う還暦ですが、干支の組み合わせを一巡りして還ったというお祝いなのです。

恵方の4方角

十干十二支を組み合わせることによって、年・月・時刻・方位を表すことができ、恵方はその年の十干が表す方角で以下の通りとなります。

十干方角
甲(きのえ)・己(つちのと)の場合東北東
乙(きのと)・庚(かのえ)の場合西南西
丙(ひのえ)・辛(かのと)・戊(つちのえ)・癸(みずのと)の場合南南東
丁(ひのと)・壬(みずのえ)の場合北北西

例えば2021年(令和3年)の干支は辛丑なので十干は「辛(かのと)」です。辛が表す方角は南南東とわかりますね。四つの方角を順番に巡っているので西暦にあてはめて考えることもできます。

西暦の下一桁が「4・9なら東北東」、「5・0なら西南西」、「1・6・3・8なら南南東」、「2・7なら北北西」ということになります。ということで2022年(令和4年)の恵方は「北北西」ということがわかります。

最後に

最近では恵方巻がスーパーやコンビニで手に入れることができるので、定番の行事になっていますが、恵方が4つの方角しかない初めて知りました。

恵方巻きを食べるときにどちらを向いていいかわからなくなったときは是非参考にしてみてください。

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