遺伝子組み換えはなぜ問題なのか、分かりにくい部分や難しい部分も一部あります。そこで今回は、遺伝子組み換えについてメリット・デメリットを調べてみました。両方知った上で「どうしたら良いか」考えてみました。
遺伝子組み換えのメリット
遺伝子組み換えは簡単に言うと、もともとの細胞に強い遺伝子をプラスすることです。
つまり、病気に強い遺伝子をプラスすれば病気に強くなり、良く育つ遺伝子をプラスすれば良く育ち、美味しくなる遺伝子をプラスすれば美味しくなります。
最大のメリット 収穫量が増える
遺伝子組み換え最大のメリットは収穫量が増えることです。病気に強い遺伝子、良く育つ遺伝子をプラスすることで収穫量が圧倒的に増えます。
また作物が育つ条件として、「いかに雑草に栄養を渡さないで、作物に栄養を行き渡らせるか」があります。それも遺伝子組み換えで解決できます。
☆雑草に栄養を取られる
↓
「除草剤が効かない」遺伝子を組み込む
↓
除草剤を撒く
↓
雑草だけ枯れて栄養が作物に行き渡る
このような流れで栄養を行き渡らせ、収穫量が大幅にアップします。これらの結果、遺伝子組み換え作物は、世界の「飢え」を救うきっかけにもなります。飢えは、外国の貧しい国の話のように感じますが日本でも起きている問題です。また近年の世界人口の爆発的増加、異常気象、世界情勢など避けて通れない問題になってます。
遺伝子組み換えのデメリット
健康被害
遺伝子組み換えは、健康被害が心配されています。遺伝子組み換えそのものが「不完全」なため、さまざまな症状を世界で確認しています。
☆身体に不自然な腫れ物ができる
☆身体に皮膚がんのような模様が出る
ねずみの実験でもこういった結果が出ているため、遺伝子組み換えは安全とは言い切れません。家電でいう故障、本でいう冊子抜けのように、「不備」が出ることは仕方ないですが、それが「命」に関わるのであれば仕方がないでは済みません。
これは遺伝子組み換えのデメリットというよりは、遺伝子組み換えの「危険性」と言い換えたほうが正しいかも知れません。
生態系を崩す
遺伝子組み換え植物は、知らずのうちに増える可能性があります。
日本で言うブラックバス・アメリカザリガニのように、意識していなくても知らないうちに広まる可能性があります。また、遺伝子組み換え作物は「病気に強く・良く育つ」ため、あっと言う間に広がります。
その結果としてニホンザリガニのように、遺伝子組み換えをしていない在来種の植物が絶滅する可能性が出てきます。
遺伝子組み換えの対策
遺伝子組み換えの有無は、商品パッケージの裏に書いてあります。日本で遺伝子組み換え作物が流通している可能性がある「じゃがいも・とうもろこし・大豆・アルファルファ・パパイヤ」には表示の義務があります。
しかし、これを言ってしまうとキリが無いですが「遺伝子組み換え飼料を食べた動物の肉はどうなのか」というと表示義務がないため、確認のしようが無い部分もあります。
遺伝子組み換えのメリット・デメリット まとめ
1 遺伝子組み換えのメリット
収穫量が圧倒的に増える
2 遺伝子組み換えのデメリット
健康被害
知らないうちに増える可能性
遺伝子組み換えは多くの研究が行われ、多くの作物が出回っている今でも「実験段階」です。そのため、途中から新しいメリットが加わることや、今まで明かされなかったデメリットが加わることもあります。
そのようななかで私たちが必要なことは、遺伝子組み換えについて「知っておく」ことだと思います。こういった情報を身につけ、パッケージの裏を見てみる、日に日に解明されていく情報を知るといったことが「安全」に繋がると思いますので、ぜひ詳しく調べるなどをしてみてください。
また、農業の問題は遺伝子組み換え問題だけではないので、ぜひ他の問題についても調べてみてはいかがでしょうか。
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