私たちが毎日バランスよく、いろいろな食べ物をとるようにと工夫されたのが「食品群」という考え方です。
「食品群」という考え方にはいくつかの種類がありますが、ここでは旧厚生省保健医療局が作成した「6つの基礎食品群」をご紹介します。
6つの食品群のすべてから、1日30品目以上を選んで、バランスのよい食事をとるようにしましょう。
「6つの基礎食品群」6つの基礎食品
「6つの基礎食品群」1 群:魚、肉、卵、大豆、大豆製品
<食品の例>
- 魚
- 貝
- いか
- たこ
- かに
- かまぼこ
- ちくわ
- 牛肉
- 豚肉
- 鳥肉
- ハム
- ソーセージ
- 卵
- うずら卵
- だいず
- 豆腐
- 納豆
- 生揚げ
- がんもどきなど
<働き>
骨や筋肉を作る、エネルギー源となる
<栄養的特徴>
良質のたんぱく質の供給源となるもので、副次的にとれる栄養素として、脂肪、カルシウム、鉄、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2などがある。
「6つの基礎食品群」2 群:牛乳、乳製品、海藻、小魚類
<食品の例>
- 牛乳
- スキムミルク
- チーズ
- ヨーグルト
- めざし
- わかさぎ
- しらす干し
- わかめ
- こんぶ
- のりなど
<働き>
骨や歯を作る、体の各機能を調節
<栄養的特徴>
カルシウムの供給源として重要。
また、良質たんぱく質、ビタミンB2などの供給源としての役割も大きい。
「6つの基礎食品群」3 群:緑黄色野菜
<食品の例>
- にんじん
- ほうれん草
- 小松菜
- かぼちゃなど
<働き>
皮膚や粘膜の保護、体の各機能を調節
<栄養的特徴>
ビタミンA(カロチン)の供給源として重要。
また、ビタミンC、カルシウム、鉄、ビタミンB2の供給源ともなる。
「6つの基礎食品群」4 群:淡色野菜、果物
<食品の例>
- だいこん
- はくさい
- キャベツ
- きゅうり
- みかん
- りんご
- なし
- いちごなど
<働き>
体の各機能を調節
<栄養的特徴>ビタミンCの供給源として重要である。
そのほかカルシウム、ビタミンB2、ビタミンB1の供給源としての役割も大きい。
「6つの基礎食品群」5 群:穀類、イモ類、砂糖
<食品の例>
- ご飯
- パン
- うどん
- そば
- スパゲッティ
- さつまいも
- じゃがいもなど
<働き>
エネルギー源となる、体の各機能を調節
<栄養的特徴>糖質性エネルギー源となる。
いも類は、糖質のほかに、ビタミンB1、ビタミンCなども比較的多く含まれる。
「6つの基礎食品群」6 群:油脂類、脂肪の多い食品
<食品の例>
- てんぷら油
- サラダ油
- ラード
- バター
- マヨネーズ
- ドレッシングなどを含む
<働き>
エネルギー源となる
<栄養的特徴>
脂肪性エネルギー源となる。
また、必須脂肪酸※の供給源ともなる。
※重要な働きをしますが、体内ではつくれません。
最後に
人は健康を維持するために大切な、たん白質・糖質・脂質・ミネラル・ビタミン等の栄養素を食物を通して摂取しています。
しかし、1つの食品では当然全ての栄養素を得られるはずもなく、日常の食生活にて様々な食品を上手に組み合わせて食べることが必要になってきます。
よく「バランスよく食事をするためにどうすればいいの?」という質問について、簡単に覚えられ、実行しやすい方法として薦められているのが「6つの基礎食品」となります。
「6つの基礎食品」とは、栄養面で同じような働きをする食品をグループにまとめたもので、毎日の食事にそれぞれの食品群から1~2品を食べるようにすれば、誰でも簡単に栄養バランスのとれた食事ができるのと言われています。
良かったら参考にしてみて下さい。
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