近年サイコパスという言葉が有名になってきています。
一方でソシオパスについてはあまり知られておらず、どんな人かイメージが浮かばないという方も多いと思います。
ソシオパスはあまり知られていない
実はサイコパスとソシオパスは反社会的人格の一種であり、同じような性質を持っています。
ではサイコパスとソシオパスにはどういった違いがあるのでしょうか?
今回はそんなサイコパスとソシオパスについて比較してみました。
サイコパス、ソシオパスは共に反社会性パーソナリティ障害
サイコパスとソシオパスは、医学的には反社会性パーソナリティ障害に分類されます。
アメリカ精神医学会によれば反社会性パーソナリティ障害の特徴は、
- 平気で法律に反する
- 平気で嘘をつき他者を騙そうとする
- 衝動的で計画性がない
- 喧嘩腰で攻撃的
- 安全性は考えていない
- 責任感がない
- 良心や罪悪感がない
こういったものがあります。
そして3つ以上当てはまる人は、サイコパスかソシオパスの可能性があるそうです。
サイコパスとソシオパスの違い
ではサイコパスとソシオパスは何が違うのでしょうか?
行動遺伝学者のデイビットに検査によれば、
サイコパスは先天的なもの
ソシオパスは後天的なもの
という違いがあるそうです。
先天的なサイコパス
つまりサイコパスは生まれながら持っており、また脳内構造が普通の人とは違うことも分かっています。
実際に感情に関係する扁桃体が小さかったり脳の白質、灰白質のうち罪に関係する部分に異常があると言ったように数多くの研究で違いが示されています。
後天的なサイコパス
一方でソシオパスは生まれた後の環境などによって形成されます。
例えば、親からの虐待や幼少期のトラウマ劣悪な家庭環境といったものが、ソシオパスの原因になります。
こういった違いもあってかサイコパスは人口全体の約1%しかいないのに対し、ソシオパスは約4%とサイコパスに比べて数が多いことも分かっています。
またサイコパスに比べてソシオパスの方が、衝動的で行動が不安定という特徴もあります。
怒りといった感情的な爆発を起こしやすく、暴力などにつながってしまうことも多いです。
そのため罪を犯す時も衝動的、無計画で衝動的なものである傾向にあります。
こういった特徴もあってかソシオパスは、一つの仕事をずっと続ける事が困難で転職も多くなりがちです。
サイコパスは冷静で罪を犯すさいもソシオパスのように、衝動的で無計画ではなく事前に計画されたものであることも多いです。
サイコパスには社会的に認められた人も多い
またサイコパスは一つの仕事を長く続けることができる人も多く、表面上は魅力的に見え人を操るのがうまいこともあってか社会的成功を収める人も多いです。
実際にイギリスの研究によれば、サイコパスは人口全体の約1%しかいないのに対し、会社の管理職に限定すると7%まで増えるそうです。
このようにサイコパスとソシオパスは、非常に似た特徴を持っていますが違う点も多いです。
サイコパスとソシオパスどちらが危険?
ではサイコパスとソシオパスはどちらの方が危険なのでしょうか?
サイコパスとソシオパスがみんな危険で罪を犯すというわけではなく、大半の人は普通に生活をしています。
しかしどちらも共感性や罪悪感がなく、社会のルールを守らないといった特徴から罪を犯してしまう人が多いのも事実です。
またソシオパスの方が衝動的で無計画に罪を犯す為、逮捕される可能性が高いとされています。
一方でサイコパスはソシオパスよりも冷静で、さらに事前に計画された犯罪も多いです。
そのため連続殺人犯の多くがサイコパスだということも分かっており、本当に危険で強いのはサイコパスと言えるかもしれません。
最後に
今回はサイコパスとソシオパスについて比べてしました。
あなたの周りにもこんな方いませんか?
ほとんどの方は、普通に社会で生活してますし問題はありません。
単にそういった気質を持ち合わせているだけです。
ただ一部、一般的な常識やルールで対応しても対応しきれないので、注意して下さい。
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