ダイエットの手助け ヤーコン茶 | 人は食べた物で創られる

ダイエットの手助け ヤーコン茶

お茶

ヤーコンの葉から作るお茶は、ヤーコンが持つ様々な効果・効能を引き継ぎながら楽しめる飲み物です。ヤーコン茶はダイエットの手助けにもなり、独特の味はありますが、カフェインがないため年齢問わず飲めます。しかし、副作用の心配はあるのでしょうか。作り方と交えて調べてみました。

カフェインゼロのヤーコン茶

ヤーコン茶はまずヤーコンというキク科の根菜を使用します。見た目はさつまいもに似ていますが、姿形は似ていても味や風味などは全くの別物です。お茶として使う材料はこのヤーコンの葉を用いて作られ、様々な有力な効能をもたらしてくれるとし、現在では糖尿病の対策として民間療法の一つにこのヤーコン茶が使われているなど、健康に対する意識を向けられています。

また、ノンカフェインでもあるため、お年寄りや妊娠している方、子どもさんでもヤーコン茶を楽しむことができます。

ヤーコン茶の味

ヤーコン茶の味がまず真っ先に気になるかと思いますが、一般的にお茶と分類されるものに日頃慣れ親しんでいる方は、ヤーコン茶を飲んだ時に苦味が気になるかもしれません。葉や茎によっても苦味の強弱は変動してきますが、お茶の味は独特のものがあるので、気になる方はどうしても飲めないほど苦手だと感じることもあります。

しかし、苦みが好きな方であれば、このヤーコン茶の苦味が美味しいという声もありますので、一概に苦い、まずいと感じるということはないでしょう。好みが第一になってしまいますが、自分の口には合わないと感じた場合はお茶を煮出す時の時間を短めにしてみたり、他のお茶である緑茶や烏龍茶などと混ぜてみると案外さっぱりして飲みやすく感じられるかもしれません。

ヤーコンの普及

ヤーコンはペルーを流れてニュージーランドから1985年に日本に輸入され、栽培が開始されましたが、当時はあまり浸透せずに時が流れてしまいました。しかし、その後、2000年頃になった辺りからヤーコンの効果や効能に着目され、現在ではヤーコンの人気を集めるまでになったのです。

ヤーコン茶の効果と効能

ヤーコン茶は一時期目に入る機会が少ない野菜でしたが、現在ではヤーコンから得られる効果や効能が優れているとして、話題を呼ぶまでに浸透しました。野菜としてのヤーコンも優れた効能などがありますから、同等のものが得られるかどうかも気になるところですよね。

ダイエットの強い味方

ヤーコン茶を製造する時に用いるのは葉などの部分ですが、ヤーコンの葉や茎部分には「クロロゲン酸」という成分がたくさん含まれています。実はこのクロロゲン酸はダイエットしている方にとっては非常に強い味方であり、脂肪を燃焼させる効果を持っています。また、クロロゲン酸はポリフェノールですから、抗酸化作用が働いて美肌作りも助けてくれるまさに女性にとっては神的な存在のお茶でもあるのです。

ヤーコン茶の効能

ヤーコン茶の効果にも驚くべき点がたくさんありましたが、さらに驚く点は効能にも潜んでいます。ヤーコン茶にはフラクトオリゴ糖という成分が含まれていることによって、便秘解消に役立ち、さらに上記で触れたポリフェノールが抗酸化作用の働きをすることで血管の老化を防いだり、高血圧や動脈硬化なども予防してくれます。また、血液中の中性脂肪やコレステロール、脂肪の数値の低下にも役立ち、血糖値を減少させる作用が確認されているため、ダイエット中の方にはこれ以上のお茶はないと言っても過言ではありません。

ヤーコン茶の作り方と副作用

ヤーコンから作られるお茶ですから、優れた効果や効能があることは頷けるでしょう。早速試してみようと感じた方もいるかもしれませんが、その前に作り方や心配な副作用のことについても知識を高めていきましょう。

実際の副作用

ヤーコン茶はコーヒーなどと違いカフェインが含まれていないので、重篤な副作用はあまり心配することはありませんが、もともと正常な便の習慣をしている方が大量にヤーコン茶を飲んでしまうと下痢を催す恐れがある場合があるので注意が必要です。

また、持病などでアレルギーを持っている方もヤーコン茶が引き金となって副作用を起こす場合があるので、アレルギーが心配な方は一度野菜としてのヤーコンを食べてみて異常の有無を確認してからヤーコン茶にチャレンジするようにしましょう。

ヤーコン茶の作り方

次はヤーコン茶の作り方をご紹介します。準備するものはヤーコンの葉と茎を必要な分、ザル、蒸し器、乾燥剤、容器、急須です。ヤーコンは茎部分に甘みがあるので葉と一緒に茎を採取することを忘れないようにしましょう。

準備が整ったらまずヤーコンの葉と茎をよく流水で水洗いし、蒸し器に茎と葉を重ねて入れ、5~10分程度蒸していきます。次に粗熱を取った葉と茎をザルに1枚ずつ丁寧に広げていき、2~3日天日干しさせます。日数が経ったら150℃に熱したオーブンで葉と茎のがパリパリとするまで焼いていき、容器と一緒に乾燥剤を入れ、保管します。次に急須にヤーコンの葉と茎を入れてお湯をすすぎ入れたら1~2分程度蒸らし、香りが出てきたらヤーコン茶の出来上がりとなります。

ダイエッター・健康志向の方に

ヤーコン茶は自分で作るとなると日数がかかり少し面倒だと感じるかもしれませんが、煮出して使うものも販売されているのでそういったものを活用してみのも良いでしょう。様々な効能を得られるヤーコン茶ですから、日頃お悩みに感じていることがあればヤーコン茶が役に立ってくれるかもしれませんね。

ヤーコンの食べ方

栄養価も高く、様々な効能があると話題になっている芋です。そんなヤーコンは菊芋との違いがはっきりしない点もあるので、アク抜きや保存方法は冷凍保存でも良いのか、そしてカロリーや食べ方などについて調べてみました。

ヤーコンとは

そもそもヤーコンとは南米アンデスを原産としたキク科の根菜のことを指し、見た目は非常にさつまいもに酷似している食材です。ひまわりのような大きさの葉をつけて地面で育ちます。ヤーコンの歴史は非常に古く、古代のインカ帝国から食材として育てられてきた歴史を持ち、部類はイモ類にカテゴリーされます。

菊芋とは

一方で菊芋とは、北米を原産としたキク科ヒマワリ属の植物で、見た目はヤーコンとは大きく違い、ショウガのような形状をしているのが特徴です。9~10月の時期になると植物の菊に似た黄色い花を咲かせる植物でもあり、秋が来ると花の部分が枯れ、地下部分にショウガに似た塊根を育てていきます。

菊芋はカットしてみると中には美味しそうな白い色をした部分を確認することができ、地下部分で育つ塊根は大根のような絶妙な食感を楽しむことができるため、菊芋を使った様々な料理が出回っています。

ヤーコンと菊芋の違い

同じキク科であるヤーコンと菊芋の違いは若干の違いが確認できる見た目もそうですが、他にも含まれる栄養分が大きく違います。ヤーコンはデンプンをほぼ含んでいない点がありますが、フラクトオリゴ糖という成分がたくさん含まれており、あまりにも含有率の高さから「オリゴ糖の王様」と称されるほどです。

一方で菊芋は天然のイヌリンという成分を世界中の植物の中でも最も多く含んでいるもので、天然のイヌリンの含有量は何と世界1位とされているほど、素晴らしいものなのです。

カロリーや栄養・効能

ヤーコンと菊芋はどちらも素晴らしい栄養価値があることが何となく分かりましたが、実際にはどう違ってくるのでしょうか。また、カロリーや得られる効能などについても違いを明確にしたいため、二つの詳細を見ていきましょう。

カロリーや栄養

ヤーコンのカロリーは生の状態のものであれば、100g当たり54kcalで、食物繊維が1.1g、カリウム240mg、カルシウム11mg、マグネシウム8mg、リン31mg、他にも鉄、亜鉛、銅、マンガンなどを含み、βカロテンを22mg、ビタミンB1やビタミンB2なども含んでいます。

一方で菊芋のカロリーは100gに対して35kcalとなり、食物繊維が1.9g、カリウムが610mg、カルシウム14mg、マグネシウムが16mg、リン66mg、他にもヤーコンと同様に鉄、亜鉛、銅、マンガンなどを含み、ビタミンB1やビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸やビオチン、ビタミンCなども含んでいます。

出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」

効能

ヤーコンはオリゴ糖の王様と呼ばれるほどですが、すごいのはそれだけではありません。ヤーコンを摂取して得られる効能にはたくさんあり、数々のあらゆるメリットを得られることができるのです。

  • 便秘解消
  • ダイエット効果を期待できる
  • 血糖値の上昇をなだらかに
  • 老化防止
  • 高血圧や動脈硬化予防

ざっと挙げただけでこれだけの効能を得られるヤーコンには、豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維には2種類の種類があり、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」に部類されますが、ヤーコンには水溶性食物繊維という人体にとって必要不可欠な成分が含まれており、摂取した際、腸内でゲル状に変化して糖や脂肪などの不要なものを排出してくれる働きがあるため、頑固な便秘解消に役立ちます。

また、ヤーコンには豊富なフラクトオリゴ糖が含まれています。このフラクトオリゴ糖は摂取した後に吸収や分解をされにくい性質を持っており、摂取後は腸にまで行き届いて善玉菌を増殖させたり、悪玉菌を排除するなどの働きがあります。

さらに、ヤーコンはカロリーも非常に低く、尚且つヤーコンが発する甘みはショ糖に部類されるため、砂糖と比較しても1/2ほどのカロリーとなります。また、体に吸収されにくい性質を持っているため、摂取後もそのまま体外に排出されることで、太りにくいのです。

他にも血糖値の上昇をなだらかにしてくれる働きがあったり、抗酸化作用であるポリフェノールなども含まれているため、老化防止に役立ったり、血管の若さも保つことができるので高血圧や動脈硬化の予防にまで役立つまるで薬のような食材なのです。

食べ方や保存方法

ヤーコンの効能のすごさが分かったところで、次は食べ方や保存方法などを見ていきましょう。保存方法に関しては少し特別な方法となるため、冷蔵か冷凍保存かによっても異なる点があります。

ヤーコンの保存方法

ヤーコンを冷蔵で保存する場合、水洗いを経てから保存準備が可能です。ヤーコンの性質上、水分が70%にもなるので乾燥しやすい場所などでの保管はNG。また、カビも発生しやすい食材となるため、新聞紙やなければビニール袋などで一本ずつ小分けにしてから冷蔵庫で保存するようにしましょう。

また、冷凍保存も可能ですが、その場合は軽くお湯で茹で、熱を十分に冷まし終えてからさらにキッチンペーパーで全体の水気を拭き取ります。少しずつ小分けにラップなどで包んだら冷凍保存が可能です。また、ラップではなく密封できるフリージングパックなどに包んでも問題ありません。

ヤーコンの食べ方やアク抜き

ヤーコンのアク抜きは水に浸けて行いますが、性質上、あまり長時間浸しているとフラクトオリゴ糖が溶け出す恐れがあるため、塩水でさっと洗い流す程度でも問題ありません。
また、ヤーコンは見た目がさつまいもですが、さつまいものように食べると驚いてしまうほど、「梨」のシャキシャキ感に似ています。そのため、食べ方は細かくカットしてそのまま食べても良いですし、人参やマイタケなどと組み合わせてきんぴら風にしたり、ピクスルとしておやつやおつまみ感覚で食べても美味しく食べられます。

また、炒め物やカロリーオフのためにハンバーグに加えたり、フライなどにしても食べられるため、様々な料理にヤーコンを登場させることができるでしょう。

ヤーコンの使い方は多岐に

まさに健康な体や美しい肌を目指すことができるヤーコンは、料理にするととっても美味しく食べることができます。様々な効能を得られるのに美味しいことは魅力ですから、ヤーコンを知らない方も既に知っていた方も是非料理にアレンジして使ってみてください。

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