化学的根拠はないのに何故か信じてしまう 日本の迷信⑨ | 人は食べた物で創られる

化学的根拠はないのに何故か信じてしまう 日本の迷信⑨

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日本には数多くの迷信があり、その多くは科学的根拠がないにもかかわらず、長い歴史の中で現在の日本文化の一部となり日常生活に溶け込んでいます。

それは、迷信や言い伝えが適当な作り話ではなく、いつもと違った現象から先を読むことを生活の中で作り上げていった先人の知恵であり、現代にも通じることが多いからだと思います。

そんな昔から言い伝えられている日本の迷信を調べてみました。

迷信を信じない人も、言い伝えが生まれた由来を知ることは、日本文化や歴史を垣間見ることができ、いかに迷信が人々の暮らしに寄り添っていたかを感じるきっかけになるでしょう。

そして、意外にも迷信はあなたの中に浸透し心に抱いていることを感じるかもしれませんよ。

嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる

嘘ばかりつくと、死んだ後地獄の閻魔様に舌を抜かれるという言い伝えは、嘘は悪いことだからついてはいけないと、子どもを戒めたもので、長年に渡り語り継がれてきた迷信です。

閻魔様は死者の人生を映し出す鏡や水晶を持っているためすべてお見通しで嘘が通じません。

それでも嘘をついた死者は大叫喚地獄に落ち、鬼から悪い舌を抜く罰を受けると言われています。

その様子はお寺などに張り出されてある地獄絵で見ることができます。

帽子を被り続けるとハゲる

「帽子を被り続けるとハゲる」という迷信は、明治以降西洋の洋服が取り入れられたことから生まれたという説があります。

西洋文化へと変換していく中、ちょんまげを落としハットを被る貴族が増えるうちに、頭の蒸れが薄毛に繋がっているのではないかと考えられるようになりました。

実際、帽子を長時間被っていると頭が蒸れ雑菌が増殖し毛穴が詰まるため薄毛になる可能性が高まると言われています。

しかし帽子は、頭皮を痛める最大の原因である紫外線から守る役割もあり、頭皮を清潔に保ちながら帽子を適切に使うことが大切です。

天ぷらとスイカの食べ合わせは悪い

食べ合わせの悪い食べ物の中で「天ぷら」と「すいか」がよく言われています。

この迷信のルーツは江戸時代に流行った屋台の天ぷらからきているのでは言われています。

衣をつけた天ぷらを次々に揚げていくうちに油は酸化をはじめ劣化していきます。

それは胃もたれの原因になり消化を助けるために多くの胃液が出ます。

そこに、ほとんどが水分で冷たく冷やしたスイカをたくさん食べると胃液が薄まり、さらに胃腸を冷やしてしまうのでお腹を壊しやすい環境を作ると考えられています。

ツバメが低く飛ぶと雨が降る

昔から言われている「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」という迷信には次のような根拠があります。

それはツバメの特徴である優雅な飛び方と餌の取り方に関係しています。

ツバメは、チョウ、ガ、ミツバチ、アブなど飛んでいる昆虫を餌にします。

それらの昆虫は低気圧が近づき湿度が上がると羽や体が重くなり高く飛べなくなると言われています。

そのため、空を飛ぶ昆虫を餌にするツバメが低く飛んでいる時は雨が降る前兆だと考えられています。

Hなことを考えると本当に鼻血は出る

日本では漫画やアニメでお馴染みの「Hなことを考えると鼻血が出る」という迷信は、根拠のない俗説のようです。

医学的にも性的興奮と鼻血は直接関係がないと言われています。そもそも鼻血の原因も解明されていない部分があり謎が多く残っています。

そのため、海外では性的興奮につながる鼻血の描写は理解ができないと言われています。

一説では、アニメ・漫画文化が発展した日本において、出血の描写は性的興奮を表現する上で最も効果的に伝わったことから、一つの演出として広まっていったと考えられています。

親不孝をするとささくれができる

指にできるささくれは、食生活の乱れや夜更かしなど不摂生によって出来やすいことから、「親の言うことを聞かない親不孝者だから」だと言われるようになりました。

また、親の手伝いが当たり前だった時代、ささくれの痛みで手伝いができない子どもは「親不孝者」と呼ばれたと言い、自分の体をもっと大切にしなさいという親心も込められていると言われています。

またこの迷信には、ささくれができたら、親を思い「自分は親不孝をしていないか」と振り返り親への有難みを忘れないようにしようという意味が込められています。

みょうがを食べると物忘れする

この迷信はインドのお坊さんの話に由来します。

釈迦の弟子の一人、周利槃特(しゅりはんどく)は物忘れが激しく自分の名前も忘れてしまうほどだったため、名荷(みょうが:名札のこと)を首にかけさせていました。

その後、釈迦の教えのもと毎日ほうきで掃除をし、自分の心のごみまで取り除き聖者の位まで到達したと言います。

その周利槃特が亡くなり埋葬された場所から見知らぬ植物が生えてきました。

これを見つけた人は、名荷(みょうが)をになって努力した周利槃特にちなんで、この植物を茗荷(みょうが)と名付けたと言い伝えられています。

秋茄子は嫁に食わすな

「秋茄子は嫁に食わすな」という迷信は、いくつかの異なる解釈を持ち時代を超えて言い伝えられてきました。

まず一般的に言われているのが、秋にとれる美味しい茄子を憎たらしい嫁にはもったいないから食べさせるなという姑の意地悪な気持ちを表しています。

一方で、茄子は体を冷やすため、涼しくなってきた秋に食べるのは体に悪いと嫁を気遣ったものだと言われています。

また茄子は種が少ないことから、子宝に恵まれないという縁起の悪さを気にしたことからとう説もあります。

最後に

日本には、まだまだたくさんの言い伝えや迷信があると思います。

全国的に広まっているものや各地方に根強く生き抜いているもの各ご家庭内だけのものなど様々です。

そんな言い伝えや迷信をもっと共有出来たら面白いかもしれませんね。私も申し越し調べていきたいと思います。

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