新玉ねぎや春キャベツ・たけのこ・山菜などさまざまな春野菜がありますが、中にはあまり馴染みのないものや、知っていても食べる機会が少ないものもありますよね。
しかし、春野菜は栄養が豊富で、体にとってとても良い効果があります。
そこで、栄養士さんに春野菜の栄養についてご紹介してもらいました。
春野菜の特徴
春野菜とは、春に収穫される新鮮な野菜のことで、美味しく栄養価も高いことで知られています。
春野菜の良さには、
- 新鮮な味わい 春野菜は、収穫されたばかりの新鮮な野菜です。そのため、味が濃く、食感もシャキシャキとしたものが多く、野菜本来の美味しさを楽しめます。
- 栄養価が高い 春野菜には、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。特に、ビタミンCやβカロテンなど、抗酸化作用のある栄養素が多く含まれているため、美肌や免疫力アップにも効果的です。
- ダイエットにも最適 春野菜は、低カロリーでありながら、食物繊維が豊富に含まれているため、ダイエット中の方にも最適です。また、血糖値を安定させる効果もあるため、糖尿病予防にも効果的です。
- 色々な種類がある 春野菜には、アスパラガス、菜の花、うどんこ、春キャベツ、小松菜、フキノトウ、山菜など、様々な種類があります。そのため、料理のバリエーションも豊富で、毎日の食事が楽しくなります。
- 香り:テルペン類が含まれています。テルペン類の香りには気持ちを落ち着かせてリラックスさせる作用や血圧を下げる効果が期待できます。
- 苦み:植物性アルカロイドが含まれています。腎臓のろ過機能を高めて体内の老廃物を排出させる作用により、新陳代謝を促進する働きがあるといわれています。
- 辛味:イソチオシアネートが含まれています。抗菌作用や食欲増進効果、がん予防などが期待できます。
また春野菜には香り・苦み・辛味が特徴的なものがあり、それぞれが体に良い働きをしてくれます。
おすすめの春野菜5選
セロリ
セロリの香り成分であるアピインとセネリンには、イライラを和らげて気持ちを落ち着かせたり、頭痛を緩和する効果があるといわれています。
また、カリウムを多く含んでいるので、体内の余分なナトリウムを体外へと排出することでむくみや高血圧を予防します。
セロリは独特の風味があるのでサラダなどの生食が苦手という方は、炒め物や煮込み料理の隠し味として利用すると食べやすくなりますよ。
せり
春の七草といわれ、お正月に食べる七草がゆの食材の一つとしてよく知られています。
せりの香り成分であるオイゲノールには鎮静効果があるといわれています。
また、ビタミンCが豊富に含まれており、美肌作りには欠かせないコラーゲンの合成を助ける働きがあります。
たらの芽
春の味覚として楽しまれているたらの芽。ほのかな苦みが美味しいとされています。
β-カロテンが多く含まれいます。細胞を傷つけて、老化やさまざまな病気の原因となる活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用があります。
ふきのとう
ふきのとうは独特な苦みと香りが特徴的な山菜。香り成分の「フキノリド」には胃腸の調子を良くする効果があるといわれています。
また、カリウムが多く含まれており、体内のナトリウム濃度を調整して、むくみや高血圧を予防する働きがあります。
春キャベツ
春キャベツには、グルコシノレートという配糖体が含まれていますが、この成分は体内で消化されるときにイソチオシアネートに変化します。
イソチオシアネートは、加熱調理したものよりも生でよく噛んで食べた方が吸収が良いといわれています。
その点で春キャベツは葉が柔らかくみずみずしいので生食に向いており、サラダや浅漬けにして食べることでイソチオシアネートの効果が得られやすくなります。
春キャベツと一般的なキャベツの違いは?
- 収穫時期 春キャベツは、早春に収穫される野菜で一般的なキャベツは秋に収穫されます。
- 大きさは春キャベツは、一般的なキャベツよりも小ぶりで一般的なキャベツは、大型のものが多いです。
- 味わいは春キャベツは、一般的なキャベツよりも甘く、優しい味わいが特徴です。また、生で食べた場合に、シャキッとした食感が強めです。
- 春キャベツは、一般的なキャベツと同様に、サラダやスープ、炒め物など、さまざまな料理に使用されますが、一般的なキャベツよりも短時間で調理ができる利点もあります。
春キャベツは、旬の野菜であるため、春になるとスーパーや八百屋さんで手に入ります。
またキャベツは、生でよし、煮てよし、痛めてよしと万能の野菜です。
是非、旬の春キャベツを使った料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後に
春の訪れとともに、旬の春野菜を積極的に取り入れて、美味しく健康的な食生活を手に入れませんか。
春野菜を見かけた時は、ぜひ手に取って春の味覚を楽しんでくださいね。
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