身近にある意外な致死量について知っていますか?
本ブログでは、身近にある意外な致死量について調べてみました。
そしてそのリスクに気づいていただけたらと思います。
身近にある意外な致死量
コーヒーの致死量は
カフェイン5000mgで重篤な副作用が発生し、7000〜10000mgの摂取で致死量に至るとされています。
1日あたりコーヒーは80杯。
エナジードリンクは60本、眠気覚ましドリンク剤は40本飲まなくてはならない計算になり、現実的に考えるとありえない数字です。
日常的にコーヒーを愛飲する程度では起こりえないのでご安心ください。
レントゲの致死量は
7000枚以上。
実際に、過去には被ばくによって作業員が亡くなってしまうような痛ましい事故が発生しております。
ですが、被ばく事故によって死亡してしまうような放射線量と、診断で用いられる放射線の量には圧倒的な差があります。
急性被ばくによる放射線の致死量というのは、一般的な胸部レントゲン撮影の約10万~30万倍程度とされています。
水の致死量は
約6L。
成人の1日当たりの必要な水分摂取量はおよそ2l前後。
日によって増減があっても、多くの人はだいたいこの範囲に収まっているのではないでしょうか。
多飲症に明確な飲水量の規定はありませんが、1日当たり4lでかなり多すぎ、6lになると致死量とも言われ、水中毒を引き起こし命にかかわると言われています。
人間の致死量音圧は
約180dB。
人間の鼓膜は150デシベルで破裂し、85デシベル以上では聴力を失う恐れがあります。
また、100デシベルを超えるとかなりうるさい音量となり、130デシベルを超える音量になると耳に損傷を与える危険性があるほどの大音量となります。
板チョコの致死量は
体重が1キログラムのラットに対して、29.7gを与えた結果、半数のラットが死んだという実験結果が出たそうです。
人間で換算すると、板チョコ90枚が致死量ということになります。
一般的に、体重1kgあたり50〜100mgのテオブロミンが致死量とされています。
たとえば、体重50kgの方であれば、2.5〜5gのテオブロミンが入ったチョコレートを摂取すると致死量に達する可能性があるでしょう。
歯磨き粉の致死量は
フッ素を含む歯磨き粉の致死量は、NaFで約5000mgとされています。
成人で約250mgを一気に飲むと、吐き気、腹痛、下痢、けいれんなどの急性フッ素中毒を起こす可能性があり、致死量はさらに何倍も飲み込む必要があるため、到達はしません。
ただし、小さいお子さんの場合は注意が必要ですで、 1450ppmの歯磨き粉を約13.79gほど飲み込むと中毒量の20mgに達します。
また、15kgのお子さんの場合は、1450ppmの歯磨き粉を約20.69gほど飲み込むと中毒量の30mgに達します。
オレンジの致死量は
果物や野菜に含まれるビタミンCは健康に良いですが、一度に700g摂取すると死に至る可能性があります。
みかん1個(50g)には15mgのビタミンCが含まれており、約47000個のみかんを一気食いすると命にかかわります。
ちなみに成人では1日のビタミンCの推奨量は100mg(2020年版食事摂取基準)と設定されています。
通常の食事による過剰摂取の報告はないため、耐容上限量は定められていませんが、通常の食品以外の食品から1,000mg/日以上の量のビタミンCを摂取することは推奨されていません。
砂糖の致死量は
砂糖の半数致死量は、1キログラムあたり29,700mgです。
2.5キログラムのチョコレートを食べなければ致死量に達することはないでしょう。
WHO(世界保健機関)によると、砂糖の摂取量は「1日の総摂取カロリーの10%未満を推奨」としており、「5%未満ならより健康効果がある」とされています。
5%は平均的な成人で25g(小さじ6杯)程度です。
バナナの致死量は
甘くて安くて美味しいのに健康にもいい、フルーツの王様的存在のバナナも食べすぎると・・・。
具体的な致死量は480本。
480本のバナナを一度に食べるとカリウムの多量摂取で手足がしびれたり不整脈が起こるので食べ過ぎはほどほどに。
バナナにはカリウムが多く含まれており、過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼします。
バナナ1本あたりのカリウム含有量は454mgで、成人男性であれば1日あたり約5.5本、成人女性であれば約4.5本も摂らなければいけません。
また、バナナは果物の中でもカロリーが高いため、1日2本以上摂ると食べすぎといえます。
厚生労働省や農林水産省によると、1日の果物の摂取量は約200gが推奨されているため、バナナは1日1本程度、小ぶりなサイズなら2本程度を目安にするとよいでしょう。
最後に
健康に良いと言われている食品でも、食べ過ぎると害になります。
多く摂取すれば、それだけ効果が増大するものは食べ物では存在しないと言えます。
自分に合った適量を守りましょうね。
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