レトルトパウチってご存ですか。レトルトと聞くとレトルト商品を思い浮かべますよね。それでパウチと言えば容器・・・単純に考えるとレトルト食品の容器の事なんでしょうか。少し気になるので調べてみました。
レトルトパウチって
レトルト食品を入れる容器の事なんだぜ
レトルト食品の種類によって違いはあるのかしら
レトルトパウチとは
まずレトルト食品は常温で長期保管が出来きます。
レトルト食品が入っているのは、パウチとよばれる袋は、缶詰よりうすいので殺菌のために熱を加える時間が短く、食品の元々の風味、色、栄養分などもそこなわれにくくなる利点があります。また食べる時にあたためる時間もあまりかからない事も上げられます。パウチは、金属とプラスチックフィルムをうすい膜のようにしてはり合わせたもので同じように長期保存ができる缶詰やびん詰の食品より、ずっと軽い袋の事をいいます。
レトルトパウチの断面図、あんなに薄いのになんと三層になっているんだそうです(商品により異なる)。保存料が入っていなくてもおいしさが長持ちできるんです。そしてレトルト食品についても調べてみました。
ポリエステル: | 食品を外からの圧力や衝撃からまもる |
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アルミ箔: | 空気や光を遮って、品質が悪くなるのを防ぐ |
ポリプロピレン: | 酸や熱に強く、アルミ箔とともに品質が悪くなるのを防ぐ |
レトルト食品とは
レトルト(Retort)とは、もともと蒸留釜という化学用語です。レトルト殺菌に使用される袋をレトルトパウチ、殺菌された食品をレトルト食品(Retortable Pouched Foods)と呼んでいます。
缶詰の殺菌方法としては古くから利用されていましたが、袋による本格的な商業利用は1969年発売のボンカレーが第1号です。殺菌温度120℃、殺菌時間30-60分が最も一般的です。
微生物の殺菌では、温度を上げると殺菌時間は飛躍的に短くなります。例えばウエルシュ菌、ボツリヌス菌、セレウス菌などの芽胞菌を死滅させるのに100℃だと400分かかるのに対し、120℃なら4分でよく、内容物の熱による劣化もはるかに少なくなります。さらに、レトルト殺菌した商品は商業的な無菌状態にできるので常温流通が可能となります。
レトルト食品の歴史
レトルト食品の歴史は、1950年代に米国陸軍が缶詰にかわる軍用携帯食として開発したのが始まりです。缶詰の重さや空き缶処理の問題を改善することが狙いだったと言われています。その後、アポロ計画で宇宙食に採用されたことで多くの食品メーカーに注目されました。
日本では1969年、大塚食品工業(現、大塚食品)より世界初の一般向けレトルトとしてボンカレーが発売されました。ボンカレー発売当時の宣伝は「3分温めるだけですぐ食べられる」という内容のものでした。宣伝からもわかるように、保存性よりも簡便性を前面に打ち出しており、インスタント食品の一種として普及していきました。近年では100社を超える企業で500種以上のレトルト食品が生産されています。
レトルト食品の種類
レトルト食品は包装形態から、レトルトパウチ食品、レトルト容器食品、レトルトパック食品の3つのグループに分けることができます。
レトルトパウチ食品
製品の包装形態は四方がシールされたパウチ状です。透明パウチとアルミ箔パウチの2種類があります。平袋とスタンディングパウチがあります。
レトルトパウチ食品は、製品の種類や生産量も多く、レトルト食品の主流となっています。製品の種類と主な製品名を以下にあげます。
レトルト容器食品
食品をトレー状の容器に詰め、ふたをシールしたあとレトルト殺菌したものです。透明トレーに入ったものとアルミ箔トレーに入ったものがあります。この食品類には容器を必要とする食品や液状の食品が含まれます。
製品の種類と主な製品名を以下にあげます。
レトルトパック食品
一方の端をアルミワイヤーでクリップした包装材料の中に食品を積めたのち、他の端を同じアルミワイヤーでクリップしレトルト殺菌した食品です。最近ではアルミを使用しないクリップレスの食品も増えています。
このレトルトパック食品は、魚肉ハム・ソーセージ、かまぼこ、食肉ハム・ソーセージが主体ですが、業務用カレー、ミートソースなども含まれます。
レトルト食品の特徴
スーパーメーケット(S)やコンビニエンスストア(CVS)で販売されるレトルト食品の製品形状はレトルトパウチが主流で、レトルトパウチは化粧箱に入れられたものが多く販売されています。次いでスタンディングパウチがそのままの状態で店頭を飾っています。製品によっては成形容器が使用されています。製品の重量は200gが中心で、製品価格は100-300円台の範囲が中心となっています。
このようなレトルト食品ですが、以下のような特徴があります。
最後に
容器なんてどれも同じだと思ってましたがレトルト食品の内容によって細かく考えられてたんですね。便利な物の裏に売り手の様々な工夫がなされていることを知りました。これからは容器にも気を配ってみていきたいですね。
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