私たちが食べている多くの食品に含まれている「食品添加物」というもの。多くの食品に使用されている添加物。その添加物とはそもそもどのようなもので、どんな食品に、どんな添加物が含まれているのか、あまり気にしない人も多いと思います。その反面、添加物が体にあたえる影響を気にする方もいらっしゃいます。そんな心配な方々が安心して購入出来るように現在では「完全無添加」を売りにした食品も一部で発売されています。何となく「身体にあまり良くないもの」という漠然としたイメージを持っている人が一番多いかもしれません。しかしそんなイメージは本当なのでしょうか?本当なら、現在食品業界に広く使われているのでしょうか? そこで食品添加物の目的や成分、表示方法について調べてみました。
食品添加物って
そもそもなんで必要なんだぜ
それは
ほら~あれ、あれよ、ね!
(笑ってごかまそうっと)
食品添加物なぜ必要
食品添加物とは、食品の加工や保存を目的として、食品に付け加えるものです。たとえば、食品の味を良くするために塩を加えることが昔から行われていますが、こうしたことが食品添加物の始まりだと言われます。食品添加物の種類は大きく分けて2つあり、化学合成で作られるものと、天然の材料を加工したものです。食品添加物を使用する目的としては、「食品の風味を整える」「色や見た目を良くする」「長持ちさせて保存期間を延ばす」「栄養成分を加えて栄養を強化する」などが挙げられます。
添加物の種類
次に、代表的な食品添加物の種類をあげてみます。今スーパーやコンビニに売られている加工品やお弁当類には必ずと言っていいほど何かしら含まれています。
甘味料
甘味料には、食品に甘みを与える効果があります。甘味料を使用すると砂糖を使用するよりも保存性が高まるため、菓子や飲料などをはじめとする多くの食品に使用されています。キャンデーやガムなどに含まれるキシリトール、清涼飲料水に含まれるステビアなどは甘味料です。
着色料
食品を着色する添加物です。食品の持つ自然の色あいを維持することが難しいため、人工的に色を調整して美しく見せるために着色料が使用されています。かまぼこなどに含まれる「コチニール色素」、ソーセージやハムに含まれる「アナトー色素」などは、着色料の一つです。
保存料
食品の保存期間を延ばします。保存料が含まれていないと微生物が増殖し食品の腐敗が進みやすくなるため、それを抑制する効果があります。また、食品は-18℃以下で保存すると微生物が活動できなくなるため、冷凍食品には保存料が使用されないのが一般的です。チーズなどに含まれる「ソルビン酸」、マーガリンに含まれる「安息香酸」などが保存料にあたります。
ゲル化剤
食品に粘り気や滑らかな食感を与えるため、液体をゼリー状に固める(ゲル化)用途で使用されます。具体的にはゼリーなどに含まれる「ペクチン」、ドレッシングに含まれる「キサンタンガム」などです。
酸化防止剤
添加物そのものが酸化されることにより食品の酸化を防ぎ、保存性を良くします。パンなどに含まれる「L-アスコルビン酸」、水産・食肉加工品に含まれる「カテキン」などがこれにあたります。
香料
食品に香りをつけたり、香りを増強させます。食品の持つ香りと同じ成分をつくり出す「合成香料」と、動植物の原料を組み合わせた「天然香料」の2種類があり、コーヒー風味の菓子や、フルーツ風味の清涼飲料水などに使用されています。
食品を製造する工場などでは、製造過程の途中で添加物が投入されます。たとえばソーセージは肉をミンチ状にした後、かまぼこの場合は、すり身にした後で投入します。
添加物の表示方法
最後に、食品添加物の表示方法を説明します。食品パッケージの裏などには原材料名と一緒に添加物が表示されています。表示方法は食品衛生法で定められていて、添加物は物質名で表示しなければならない決まりがあります。また、どのような目的で使われたのかを消費者に知らせるため、使用目的を表示する場合もあります。
たとえば、飲料に甘みを与えるために甘味料のステビアを使用した場合、飲料の原材料名の欄には「ステビア」、もしくは甘味料(ステビア)という表示がされています。複数の物質を組み合わせてつくられた添加物の場合、わかりやすくする目的でまとめて表示されることがあります。
また香料の場合は、「アセトフェノン」などをはじめとする合成香料と、動植物の成分を使用した天然香料を合わせてつくられることがあります。その場合はすべての成分を記載するよりも、「香料」と記載したほうがわかりやすいため、そのような表記になっています。
また、使用していても表示する必要がない添加物もあります。たとえば、主に加工のために使用され、食品が完成したときにはほとんど成分として残っていない「加工助剤」と呼ばれる添加物がそうです。
さらに、製造工程で使用した調味料の成分に添加物が含まれていたものの、食品が完成した時点でその添加物がほとんど含まれていない場合は「キャリーオーバー」と呼ばれ、表示しなくても良いと決まっています。
最後に
添加物は、食品の保存期間を長くしたり、風味や色を良くするなど、いろいろな役割を持っています。添加物の取りすぎは身体に良いとは言えませんが、それは完全無添加だろうが、どんな食べ物でも同じこと。日常生活で普段、適量を食べている分には問題はありませんし、添加物が入っていることによって、食品がより美味しくなっているものもたくさんあります。食品や飲料のパッケージを見て、「これにはどんな添加物が入っているんだろう?」「どんな目的で入っているんだろう?」と調べてみると、もっと興味が出てくるかもしれまし知った上で今現代の食品に含まれている添加物と付き合うのがベストだと思います。
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