脂質。
脂質と聞くと、健康やダイエットの大敵というイメージを持つ方も多いと思います。
実際、「できるだけとらないほうがいい」と考えて取り組んでいる方も少なくはありません。
しかし、過剰なセーブは、危険です。
脂質も私たちにとって大切な働きをしています。
嫌われ者の脂質 でも体に大切な栄養素
脂質の働き
脂質の主な働きは以下の通りです。
- エネルギーを貯蔵する
- 体温を保つ
- 脂溶性ビタミン(ビタミンD、A、K、E)の吸収を助ける
- 体脂肪として体温を保持する
- 細胞膜の成分となる
などの働があげられます。
脂質の摂取目標量
目標量は、
- 男性・女性ともに摂取エネルギーの20以上30%未満
- 脂質量(g)=目標摂取エネルギー×25(%)÷9(脂質は1g=9kcal)
このくらいに収まっていれば、過剰に摂取されてません。
脂肪酸の種類
脂質の中で代表的な成分が「脂肪酸」です。
脂肪酸は、
- 飽和脂肪酸
- 不飽和脂肪酸
に分けられ
不飽和脂肪酸は、
- 一価不飽和脂肪酸
- 多価不飽和脂肪酸
に分けられます。
脂肪酸は種類によって、カラダに与える影響が変わります。
飽和脂肪酸
肉や乳製品をはじめとした動物性食品などに多く含まれている脂肪酸です。
取り過ぎは悪玉コレステロールや中性脂肪を増やし、動脈硬化の原因のひとつにあげられています。
この脂肪酸は、摂取しすぎないことが大切です。
不飽和脂肪酸
<一価不飽和脂肪酸>
オリーブ油、なたね油、サフラワー油、米ぬか油などの植物油、アボカドなど果実類に多く含まれています。
<多価不飽和脂肪酸>
カラダの中で合成されないため食べ物からとる必要があります。
必須脂肪酸と呼ばれ、青魚(イワシ、さば、ニシン、サンマ)やマグロ、鮭、ウナギやシソ油、亜麻仁油に多く含まれています。
特に魚にはDHA・EPAが豊富に含まれていて、脳の発達や機能に関与したり、血液をさらさらにしたりする働きがあります。
厚生労働省では、飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3でとることをすすめています。
このためには、肉や乳由来の動物性脂質に偏らないように、魚を食べたり植物性の油で調理をするようにしましょう。
魚が苦手、なかなか料理しにくいなど魚を食べる機会が少ない方などは、サプリメントを活用するのもお勧めですよ。
最後に
脂質はカラダの中で様々な働きをするため、バランス良くとるようすることが大切です。
過度な制限は気をつけてください。
コメント