ギムネマ茶は、インドで2000年以上も前から珍重されてきた薬草のことで、「ギムネマ・シルベスタ」を原料に淹れられたお茶です。テレビ番組でもご覧になった方もいるかもしれませんが、この薬草を口にしてから甘いものを食べても、甘みを感じなくなることで有名です。そんなギムネマ茶を調べてみました。
ギムネマ茶の効能
・ 不思議!甘みを感じなくなります
・ 小腸による糖分の吸収を抑制します
・ 便通をよくし、便秘を改善します
・ 虫歯菌の活性化を抑え、歯垢が出来るのを防ぐ効能(1) 糖分の吸収を抑えますギムネマ茶の効能で一番有名なものといえば「糖分抑制」です。ギムネマ茶を飲みながら食事をすると小腸からの糖分吸収を抑制するため、糖分を摂取しないのと同じ効果があります。その結果、「肥満」や「糖尿病」の改善に期待が持てます。
・糖や脂肪の吸収抑制
・インスリンの分泌抑制
具体的には次の病気・症状に効果が期待できます。
・糖尿病
・皮膚病
・泌尿器疾患
・黄疸
・肥満
・利尿
・整腸
・虫歯の予防
しかし中でも注目すべきなのは、ギムネマ茶のダイエット効果。ギムネマ茶は段階的に肥満の元に斬り込みます。
(1)ギムネマ茶が小腸からのブドウ糖の吸収を抑制する
(2)そのため食事をしても血糖値が上がらない
(3)血糖値が上がらないため、インスリンの過度な分泌が抑制される
(4)インスリンの分泌が抑制されることにより、脂肪を吸収する作用が弱まり、結果的には体内に脂肪が蓄えられるのを防げる
さらに小腸で吸収されなかったブドウ糖は、大腸で善玉菌の栄養となり、便秘解消にも役立ちます。
ただしギムネマ茶を飲むと、甘みが感じられなくなります。効果的に飲むには、食後30分以内に飲むといいでしょう。また、インスリン依存性糖尿病の方はギムネマ茶の摂取は避けた方が無難です。
ギムネマ茶の主な副作用
ギムネマ茶は糖の吸収を制限し、ダイエット効果や糖尿病の予防・改善効果が期待できるお茶です。健康に良いばかりに思えますが、リスクもあります。ギムネマ茶を安心して飲むために、副作用に注意が必要です。
お腹のトラブルの恐れ
ギムネマ茶の副作用のひとつが、お腹のトラブルです。ギムネマ茶は、炭水化物が糖に変化するのを妨害し、糖の吸収を抑える働きを持っています。これはつまり、糖に変わらなかった炭水化物が体内に長く残るということ。排泄までがゆっくりになることで、膨満感や腹痛、下痢といったお腹のトラブルを引き起こしてしまうことがあります。
貧血の人は鉄分不足の恐れ
ギムネマ茶は、英国ハーブ製品協会にも認定されている、安全性の高いお茶でが、貧血の方など、鉄分が不足しがちな方は体調を崩す恐れがあります。
ギムネマ茶を飲むと、小腸が鉄分を吸収する働きが阻害されます。もともと体内の鉄分が足りていない場合、吸収が阻害されることで症状が悪化してしまう可能性があるでしょう。
貧血の方はもちろん、妊娠中の方など、鉄分を積極的に摂取しなければならないような場合、ギムネマ茶を飲むのは避けた方が安心です。
糖尿病治療薬が効きすぎる恐れ
糖の吸収を抑えてくれるギムネマ茶は、糖尿病の予防にも良いとされています。しかし、現在糖尿病の治療をしている方がギムネマ茶を飲むのは危険です。
糖尿病の治療のひとつに、インスリンの投与があります。血糖値を下げる効果のある薬剤とあわせてギムネマ茶を飲むと、相乗効果で血糖値が下がりすぎてしまうのです。
低血糖になると、手先の震えや動悸に始まり、意識がはっきりしなくなったり、昏睡状態に陥ったりすることもありえます。糖尿病治療中の方は、必ず医師に相談してください。それだけギムネマの効果が期待できるという事です。
ギムネマ茶の効果的な飲み方
ギムネマ茶は、炭水化物が糖に変わるのを妨害し、糖が体に吸収されるのを抑制してくれます。ダイエット中で糖質を制限したい方にはうれしい効果ですが、飲み方に決まりはあるのでしょうか調べました。
摂取量の目安
ギムネマ茶は、多く摂れば摂るほどいい、というものではありません。過剰に摂取すると、低血糖症状になることもあります。
ギムネマ茶に含まれるギムネマ酸の摂取量は、1日にだいたい30~200mgが目安です。お茶にするとどれくらいの量になるかは製品によって異なります。各製品に摂取量の目安が決められているので、飲み始める前に確認してください。
食前~食事中に飲む
ギムネマ茶は、食事で摂った糖の吸収を抑える働きがあります。そのため、飲むタイミングとしてはやはり食前、食事中がベストと言えるでしょう。
お茶として飲む場合、サプリなどと比べると体への吸収が早いため、効果が出るのも早いです。食事の何十分も前から飲む必要はなく、食事をとるすぐ前や食事中でもいいくらいですがギムネマには甘味を抑えてしまうので・・・。
食事を楽しみたい人は食後でも
ダイエットにもっとも効果的な飲み方は、食前から食事中にかけてですが、しかしギムネマ茶には、飲むと甘味を感じにくくなる、という働きもあります。
そのため食前や食事中にギムネマ茶を飲むと、食事の味が変わってしまい、おいしくないと感じてしまうかもしれません。食事の味を楽しみたい方は、食前・食中を避けて食後に飲むようにしましょう。その場合は、できるだけ効果が出やすいよう、30分以内が目安です。
ギムネマ茶の淹れ方・飲み方
では実際にギムネマ茶を食生活に取り入れる際、どのように淹れれば良いのでしょうか。より飲みやすくなる方法も紹介しますので、お茶の苦味が気になる方もぜひ試してみてください。
基本の淹れ方・飲み方
ギムネマ茶は商品によって、茶葉そのものから淹れるタイプやティーバッグ式のものがあります。一度に多く作りたいなら、茶葉のままの商品がおすすめです。
まず、やかんに沸騰させた1リットルのお湯と茶葉3gから5g程度を入れ、弱火で5分ほど煮出しましょう。ギムネマ茶は苦味の強いお茶ですから、煮出したら茶葉をすぐに取り出してください。
その都度ギムネマ茶を摂る場合は、茶葉3gを入れた急須に400mlのお湯を注ぎ、蓋をして3分間待ちましょう。
まとめ
- 最大の特徴は糖質の吸収を抑えることと、甘みを感じさせなくなること
- ダイエットに効果的で、腸内環境を改善する働きもある
- 糖尿病の予防・改善にも期待がかけられている
- 飲むときは適量を守る
- 貧血気味の方、糖尿病の薬を服用中の方は要注意
- 草のような香りに苦みが強い味
- 飲みやすくて効果もアップさせる玄米茶やプーアル茶とのブレンドがおすすめです。
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