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手軽に食べられる加工食品に使われる コーンシロップ

食品添加物

コーンシロップは、多くの加工食品に砂糖の代用で使われている甘味料で、害やアレルギーについての一部否定的な意見がありますが、実際どうなのか調べてみました。

コーンシロップとは

様々な食事を摂ることができる現代では、手軽に食べられる加工食品が手放せないと言う方も多いと思います。おやつとしてプリンやゼリー、気分転換に飲む機会も多い炭酸飲料、手軽に食べられる菓子パンやシリアル食品、アイスクリーム、ドレッシング、更にはチューハイなどの酒類には、コーンシロップという甘味料がほぼ含まれているんです。

コーンシロップとは、食品添加物であり、砂糖と同じように甘さがあり、コストも安価で、様々な加工食品に使われています。そのため砂糖の代用として使用されることが多くコーンシロップは、カロリーも砂糖と同等にあります。

加工食品の成分表記を見ると必ずと言って良いほど書かれているブドウ糖果糖液糖や、高果糖液糖などと長い成分名を多く目にしますが、これらの表記は実は、コーンシロップのことを指してるんです。

またコーンシロップは異性化糖とも呼ばれており、様々な成分名がありますが、正式名称は高フルクトースコーンシロップです。コーンシロップには、細かい分類が設けられています。

異性化糖とは

異性化糖は、果糖(フルクトース)やブドウ糖(グルコース)を主成分にする液体状をした糖のことを指し、サツマイモやトウモロコシ、ジャガイモなどのでんぷんを酵素で糖化してから、ブドウ糖の一部をまた別の酵素で果糖に異性化させたものです。

ちなみに異性化糖は通常のコーンシロップと違いを区別するために付けられた呼び方です。もともと、コーンシロップは100%ブドウ糖から構成されており、砂糖と比較すると65%程度の甘みしか持ちませんが、1970年代に清涼飲料水に用いる甘味料の開発を進めていく最中で、ブドウ糖の一部をブドウ糖よりも甘い果糖に変化させる作り方が発見されました。

コーンシロップの作り方

コーンシロップの原料となっているのは、読んで字の如くトウモロコシです。使われるトウモロコシは一般的に想像するスイートコーンではなく、甘味のないデントコーンなどのタイプのものになります。

原料になるトウモロコシをコーンシロップにするためには、まず3種類の酵素反応を必要とします。

  1. でんぷんに水と酵素(α-アミラーゼ)を加えて95℃前後で分解し、分子の大きなでんぷんを小さく分解していきます。これを液化と呼び、液化したでんぷんは55℃まで冷却されます。
  2. ここにグルコアミラーゼという糖化酵素を加え、ブドウ糖の液を作ります。
  3. 60℃前後でグルコースイソメラーゼという異性化酵素を加えて反応させた後、精製と濃縮を行うとブドウ糖果糖液糖が出来上がります。

つまり、コーンシロップは化学的にブドウ糖と果糖を混ぜた液体であり、ブドウ糖が果糖に変化したことで異性化糖と呼ばれています。

コーンシロップ(異性化糖)の分類

コーンシロップ(異性化糖)には、JAS(日本農林規格)によって、細かい分類がされています。

ブドウ糖果糖液糖果糖含有率が50%未満
果糖ブドウ糖液糖果糖含有率が50%以上90%未満
高果糖液糖果糖含有率が90%以上
砂糖混合異性化液糖上記のものに10%以上になる砂糖を加えたもの。
加えるものがブドウ糖果糖液糖ならば、砂糖混合ブドウ糖果糖液糖

※果糖含有率とは、糖全体を見たときの異性化した果糖の割合のことを指します。その割合が多くなればなるほど、上記のように呼び方が変わってくるということになります。

長く、複雑な成分名が多いですが、加工食品で一度は見たことがあるものばかりです。成分表記名を確認してみると、若干違いがあるものも多いため、今一度どの分類されたものが含まれているか見てみると良いでしょう。

コーンシロップのデメリット

食品添加物として非常に幅広く使われているコーンシロップですが、具体的にはどういった点が健康に害を及ぼすと言われているのでしょうか。砂糖の代用として使われるくらいですから、含まれるものを挙げればキリがありません。私達のすぐ間近な場所で肩を並べるコーンシロップの気になるポイントをチェックしてみましょう。

肥満の原因になる

ブドウ糖と果糖はどちらも単糖類ですが、体内へ入った後の消化経路が異なります。

ブドウ糖は小腸から吸収されて血液の中に入り、エネルギーとなる代謝が行われますが、果糖はそのほとんどを肝臓でブドウ糖に変換されてから利用され、余った分は中性脂肪になります。

一般的にはこういった過程が行われますが、コーンシロップなどの異性化糖はブドウ糖と果糖がはじめから離れている状態のため、分解の過程を受けることなくそのまま血液中に運ばれてしまい、急激に血糖値が上がってしまいます。

また、果糖は吸収が良いためすぐに中性脂肪へと変えられやすく、消化や分解などの手順を踏まないことで、満足感を得られにくいとも言われています。

満腹になろうと次々食べてしまうため、肥満の原因になりやすく、臓器の周囲に脂肪が付くリスクなどが高まります。

肥満を軸に様々な害の可能性がある

上記で触れた通り、コーンシロップなどの異性化糖は満腹感を得にくいため、食べ過ぎによる肥満に気を付けなければいけません。

肥満に繋がるデメリットは数多くありますが、心臓病や脂肪肝、高血圧や痛風など、隣り合わせになっている病気のリスクを高めます。

また、肥満度が高くなるにつれて健康的な睡眠を取ることができない可能性も加味され、健康的な体作りを邪魔されてしまいます。

何度でも食べたくなる美味しさは糖尿病のリスクも…

コーンシロップなどが含まれる食品はどれも美味しく、満腹感が得られない状態になれば何度でも食べてしまいますよね。繰り返し食べていれば、それだけ長く体の中に滞在し続けることになります。

その「居て当たり前」の状態が普通になれば、また体内に送り込もうと食べたり飲んだりすることになり、依存性が高くなります。

頻繁に摂取してしまうことも問題ですが、最も注意しなければいけないのは、インスリンに対して抵抗することも挙げられます。

急激に上昇する血糖値にはインスリンで対応する仕組みをしていますが、繰り返していくうちにインスリンの分泌がされにくくなってしまい、糖尿病の原因になったり、軽度の状態でも悪化してしまったりと体に起こる害は人によって大きいものだと言えます。

コーンシロップにアレルギーはあるのか

コーンシロップの原料となっているのはトウモロコシですが、使用されているトウモロコシは遺伝子組み換え食品です。食品を選ぶ際に遺伝子組み換え食品は避けるという方も非常に多いですが、こういった食品はがんや腫瘍、不妊症などのリスクに加え、アレルギーなどに繋がる要因として懸念されています。

遺伝子組み換え食品を使用している場合は表示しなければいけない義務が定められていますが、今回テーマとなっているコーンシロップなどは成分を分解しているため、表示する義務はありません。したがって、原料にいくら遺伝子組み換え食品を使っていたとしても、消費者の目まで届かないことも多いのです。

コーンシロップの摂取を見直してみよう

コーンシロップについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。人によっては「長い成分名だな」程度にしか感じていなかった方も非常に多いことでしょう。これだけ人と共存しているコーンシロップは、食生活の中で完璧に排除するのは非常に困難だと言えます。摂取量が0にはならなくても、今一度、食べるものや飲むものの確認をして、コーンシロップの制限を初めてみてはいかがでしょうか。

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