目の前で果物などミキサー等で絞ったジュースっておいしいですよね。
家庭でも飲まれている方も多いと思いますが値段的にな問題や絞った後の片付けなどで、手軽に飲めるコンビニやスーパーなどで売っている「濃縮還元」100%ジュースを代わりに飲んでしまいます。
では濃縮還元って何?何となくイメージは出来ますが、実際はどういったことなのでしょうか。
また、ストレートのジュースに比べて栄養・味などに違いはあるのでしょうか。
違いが分からないので、濃縮還元の違いや製法・栄養・味について調べてみました。
濃縮還元とは
濃縮還元とは、絞った果汁の水分を4~6倍まで濃縮する製法です。濃縮して冷凍保存を行い、使うときに水を加えて元の濃度に還元します。
変なたとえですがカルピスの原液を飲むときに水を加えて飲む感じでしょうか。
濃縮還元はなぜ行われるか
保管費を下げる
果汁を濃縮すると体積が小さくなるため保存場所が少なく済み、保管費用が下げる効果があります。
また、ミックスジュースでは収穫時期を合わせるために使われています。
だたし冷凍保存する場合は、どうしても「保存期間」が長くなり保管費は、保存期間が長ければ長いほど費用が高くなるため、保存場所が少なく済むことは大きな費用軽減になります。
運送費を下げる
海外などから日本へ輸入する際、体積が小さく・荷物が軽くすることで値段が安く済みます。
そのため、濃縮還元を行い体積を小さくした状態で運送をし運送費を抑えることが出来ます。
栄養成分の違い
栄養成分の違い
濃縮還元とストレートジュースの栄養成分に関して、違いはかなり少ないといえますが濃縮還元はストレートのジュースに比べてビタミンC・食物繊維が少ない特徴があるそうです。
「濃縮還元は栄養が少ない」って本当か?
一部のサイトなどで「濃縮還元は悪、栄養不足の原因」のような記事がありました。
しかし実際、栄養の違いはかなり少ないです。
これはカゴメが栄養分析の結果を証明していました。
「ストレートタイプのジュースと濃縮還元のジュースと比べた場合、例えば、カゴメのストレートタイプのトマトジュースと濃縮還元のトマトジュースでは、栄養成分表示は同じ値です。ただし、ストレートタイプ、濃縮還元など製法に関わらずジュースに加工する過程で、食物繊維・ビタミンCなど減少する成分があります。」
したがって、「濃縮還元は栄養が少ない」という情報は必ずしも正しいか疑問です。
「濃縮還元は栄養が少ない」と言われる理由
では、なぜ濃縮還元は栄養が少ないと言われるのでしょうか?
栄養が少ないと言われる原因のひとつとして、「国産・輸入品の違い」が考えられます。
濃縮還元はほとんどが輸入果汁であり、また国産品のほうが輸入品よりも栄養が豊富であるとデータが出ています。
そのため、国産・輸入品の違いによる栄養の差を、濃縮還元・ストレートの違いと勘違いしてしまった情報が広がったと考えられます。
味の違い
濃縮還元のジュースは濃縮・冷凍・還元というステップを踏むため、どうしても味や香りが飛びやすくなります。
そのため、ストレートのジュースと比べると味や香りにフレッシュ感が少ない特徴があります。
また、濃縮還元のジュースには飛んでしまった味や香りを補う香料が入っているものが多いため、ストレートのジュースと比べると「作られた味」になることが大きな特徴です。
ここで使われている添加物が少し問題になることもないとは言えないかもしれません。
逆に言えば、ストレートのジュース最大の魅力は「美味しさ」にあると思います。
果汁をそのまま口に含んだようなフレッシュ感・果物のうま味を凝縮したような濃厚な口当たりは、濃縮還元では出せない味になっています。
最後に
濃縮還元とは、絞った果汁を濃縮し、使うときに水を加えて元に戻す製法です。
濃縮還元とストレートのジュースには栄養面の違いは少なく、味に大きな違いがあります。
特に、味については段違いです。ストレートのジュースは濃縮還元に比べると値段が高い部分が気になりますが、値段を出した分だけの「うま味」を味わうことが出来ますので、ぜひ濃縮還元だけでなくストレートのジュースも試して違いを比べてみてはいかかがでしょうか。
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