謎の植物性の飲料 オーツミルクの栄養は?

個別食材の栄養素

オーツ麦って耳にしたことありますか?

食物繊維が豊富で健康にいいとして、人気が高まっているオートミール。

オートミールの原料となっているのが、オーツ麦(日本語名:えん麦)です。

日本ではあまりなじみのない穀物ですが、ヨーロッパ諸国やアメリカでは広く食されており、その健康効果に関する研究も活発に行われているほどです。

そのオーツ麦を原料として作られるオーツミルクは、牛乳の代替えとして用いられることがあるほか、さまざまな栄養素を摂れるとして注目を集めています。

今回は、オーツミルクの栄養と期待される効果についてです。

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植物性の飲料オーツミルクとは?

オーツミルクとはオーツ麦を原料として作られる植物性の飲料です。

原料となるオーツ麦は、オートミールやグラノーラなどとして食べられる穀類で、食物繊維や鉄、カルシウムなどを補給できます。

オーツミルクもオーツ麦のように栄養豊富なイメージがあるかもしれません。

ですが実は、オーツミルクにはオーツ麦がもつ栄養素とあわせて、さまざまな栄養素が添加されていることが多いのです。

製品により添加されている栄養素の種類や量が違い、中には添加されていない製品もあるなど、さまざまです。

どのような栄養素が含まれ、添加されているのか、続けていきます。

植物性の飲料オーツミルクの栄養と期待される効果

オーツミルクは日本食品標準成分表に栄養成分値の記載がなく、オーツミルク自体の平均的な栄養成分値は現段階ではわかっていません。

一般的にオーツミルク(糖類無添加)100gあたりのエネルギーは33kcal、タンパク質1.7g、脂質0.6g、炭水化物5.9gとも言われています。

牛乳は100gあたり61kcal、タンパク質は3.3g、脂質3.8g、炭水化物4.8gなので、牛乳よりタンパク質は少ないですが、エネルギーや脂質のカットに役立ちます。

オーツミルクに含まれる栄養素は、以下に紹介する栄養素が添加されている場合が多いのですが、製品によっては含まれていない場合があります。

含まれているかどうかは、原材料名や栄養成分値を確認しましょう。

植物性の飲料オーツミルクの栄養1・カルシウム

カルシウムは骨の健康づくりに欠かせない栄養素です。不足することで骨粗鬆症の原因となることが知られています。

オーツ麦100gあたりのカルシウムは47mgほどのため、牛乳(100gあたりカルシウム110mg)に比べると少ない量です。

オーツミルクを牛乳の代わりに取り入れたい方は、カルシウムが添加されているものを選ぶとよいでしょう。

植物性の飲料オーツミルクの栄養2・ビタミンD

ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きがあり、カルシウムと同様に骨の健康には欠かせません。

ビタミンDはきのこ類や鮭などに含まれますが、オーツミルクに添加されていることで、カルシウムと同時に摂取することができ、効率的といえます。

植物性の飲料オーツミルクの栄養3・ビタミンB12

ビタミンB12は不足すると貧血や神経障害の原因となる栄養素です。

ビタミンB12は主に動物性食品に含まれるため、菜食主義の方は不足する恐れがあります。

菜食主義の方がオーツミルクを取り入れる場合、ビタミンB12が添加されたオーツミルクを選ぶようにすると、不足の心配を減らせます。

植物性の飲料オーツミルクの栄養4・食物繊維

オーツミルクにはβ-グルカンという食物繊維が含まれています。

β-グルカンは水分を吸収すると粘度が高まり、胃の内容物が腸に移動する時間を遅くする性質があるため、オーツミルクには食後の血糖値の上昇を穏やかにしたり、血中のコレステロールを低下させたりする効果が期待できます。

食物繊維は野菜、果物、穀類などから補給したいものではありますが、このような飲料で手軽に補給できるのはうれしいですね。

植物性の飲料オーツミルクの取り入れ方

オーツミルクを牛乳の代替えとして取り入れる場合、カルシウムが不足してしまう恐れがあります。

カルシウムが添加されているものを選ぶか、ほかの食品でカルシウムを十分に補給できるよう工夫しましょう。

オーツミルクはクセが少ないので、そのまま飲むのはもちろん、コーヒーや紅茶に入れてもよいでしょう。

糖類を添加していないものでも、オーツ麦そのもののやさしい甘さを味わえると言われています。

ほかにも料理や製菓にも活用でき、牛乳と同じようにさまざまなアレンジが可能です。

最後に

牛乳に比べるとヘルシーで、さまざまな栄養素も補給できるオーツミルク。

健康づくりに役立つだけでなく、飲んでみるとやさしい味わいに驚くはず。ぜひ一度試してみませんか?

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