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有機化合物の一つ プロピレングリコール

食品添加物

プロピレングリコールというなんか早口で言うと舌を噛みそうな名前の物質ですが、無色透明な液体の形状をしていて、主に食品以外の用途以外にも使われいます。そんなプロピレングリコールについて調べてみました。

プロピレングリコールとは

プロピレングリコールとは、保湿剤や乳化剤として使用されることの多い有機化合物の一つで、少し粘性があり、水や精油、樹脂などに溶けることからいろいろな溶剤として用いられることの多いアルコールです。

インクなどの溶剤や洗剤の安定剤、化粧品の保湿剤、内服薬や注射液を調剤する際の溶剤などとして使用されることもあります。

さらに、この物質と脂肪酸がエステル結合してできたプロピレングリコール脂肪酸エステルという化合物がありますが、これは食品や化粧品用の乳化剤、油脂などの加工の際に使用されています。ただ、プロピレングリコール脂肪酸そのものの乳化剤としての働きはさほど大きくないため、他の乳化剤と併用して補助的に用いられることが多いようです。

用途や使用されている食品

プロピレングリコールは、化学的に安定した物質であり、低用量の摂取であれば毒性は低いとされていますが、かすかな苦味があり、甘味のある無臭の物質であることから、様々な食品添加物として使用されています。ただし毒性は低いといっても無いわけではなく低くてもあるとういうことに注意が必要です。

例えば、防カビ性がある特性を活かし、麺類やおにぎりなどの品質保持剤として使われたり、保湿性があることから餃子や春巻きなどの皮、イカの燻製品に使われたりしています。また、チューインガムの軟化剤として使用されることもあります。さらに、水やエタノールをはじめとする様々な溶媒に溶けやすい性質があることから、着色料や香料などの添加物の溶剤としても幅広く使用されています。

プロピレングリコールは、食品に直接使用される用途は限られているようですが、間接的には幅広く使われていることのほうが多いみたいです。

プロピレングリコールの安全性

プロピレングリコールは、食品添加物や他の用途でも、一般的に使用される際には原液を薄めたものを使っているので、低用量の摂取であれば健康上問題ないとは言われています。

しかし、元は自然由来のものではなく、毒性の強い有機化合物であることに変わりはなく、私たちの目や皮膚に触れた場合、発赤、炎症などの刺激をもたらす可能性のある物質でもあります。さらに誤飲してしまうと、脳、肝臓、心臓などに障害をもたらしたり、溶血したりする危険性も潜んでいます。

また、プロピレングリコールは法律で危険物第4類として分類されており、生活環境保全条例においては規制対象物質とされている側面もあります。
使われる量が微量とはいえ、この毒性の強い物質が、食品はもちろん、化粧品類やシャンプー、リンスなど、私たちが日常的に直接肌にのせて使用するものに多く使われているということは認識しておくべきだと思います。

ペットに対する毒性

近年、犬や猫を家族同様に可愛がるペットブームの傾向から、人間の食の健康同様に、多くのペットに与えられている市販のペットフードやサプリメント、おやつなどにも愛玩動物の健康に影響がないかどうかと問われる声が上がるようになってきています。

そんな折、ペットフードに関してアメリカで大規模な愛玩動物の健康被害の問題が発生し、日本にも輸入されていたそのフードが輸入メーカー側より自主回収された事件があったのを御存知でしょうか。日本では被害が出なかったものの、それがきっかけとなりますますペットフードへの不安の声が高まり、それまで規制がなかった愛玩動物のフードについて、2009年6月1日に環境省と農林水産省の管轄のもとで「愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律(通称:ペットフード安全法)」が施行され、ペットフードに対して基準や規制の検討がされました。

その中で、プロピレングリコールは猫用のフードには製造の基準の添加物に用いてはならないという基準が決められています。これは調査データーや科学的なデーターをもとに検討された結果から決められたものです。

犬のセミモイストタイプのフードにおいては、試験結果からは健康に影響は出なかったと報告がなされており、保湿効果を向上させることやソフトな感じを出すために使用されています。

しかし猫についてはプロピレングリコールを添加したものを摂取すると赤血球の表面に免疫抗体が結合して赤血球が破壊されてしまい貧血を起こすというハインツ小体を発症するとか、赤血球数の変化が見られるという試験結果があり、それにより猫用のフードにはプロピレングリコールの添加は禁止されています。平成26年3月の「愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律」の中でもその規定にいまだ変わりありません。

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