少しマイナーな果物 さくらんぼの栄養と効果 | 人は食べた物で創られる

少しマイナーな果物 さくらんぼの栄養と効果

個別食材の栄養素

好きな果物は?

と聞かれて一番にさくらんぼと答える方は少ないと思います。

ちなに果物の名前をあげて下さいと言われても、さくらぼんはなかなか思い浮かばない果物ではないでしょうか。

ちなに、さくらんぼを悪く言っている訳ではありませんよ。

さくらんぼは宝石の「ルビー」にも例えられ、可愛らしい見た目で甘酸っぱい味わいの果物です。

そんなさくらぼんは、輸入さくらんぼが多く一般的に「アメリカンチェリー」と呼ばれ、果肉まで赤いのが特徴です。

国産のさくらんぼとカロリーを比較した場合、100gあたりのカロリーは、国産が60kcal、輸入(米国産)は66kcalであり、その他の栄養成分値にも大きな差はありません。

次に、さくらんぼの栄養とその効果についてお話しさせて頂きます。

さくらんぼの栄養と効果

さくらんぼの栄養と効果1.カリウム

さくらんぼに豊富に含まれるカリウムには、体内の水分バランスを調整する働きがあり、ナトリウムをカラダの外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。

血圧を下げたり、むくみを予防したりする効果が期待できます。

さくらんぼの栄養と効果2・ビタミンC

ビタミンCは、皮膚や細胞のコラーゲン合成の際に必要で、免疫機能を保ち、さらに植物性食品に含まれる非ヘム鉄の吸収を高める働きがあります。

また、抗酸化作用があり、動脈硬化や老化・免疫機能の低下の原因のひとつとなる活性酸素の働きを抑えてくれます。

ビタミンCは熱で壊れやすいのですが、さくらんぼはそのまま食べられるため、ビタミンC補給にはぴったりです。

さくらんぼの栄養と効果3・ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けることによって、強い骨を維持する働きがあります。

不足すると骨粗鬆症の原因のひとつとなります。ビタミンDはさくらんぼに豊富ですが、カルシウムはさほど含まれていないため、カルシウムの多い牛乳などの食品と一緒に摂ると効果的です。

さくらんぼの栄養と効果4・葉酸

葉酸は、タンパク質や細胞が作られる際に必要なDNAや、赤血球などの合成に関わる栄養素です。

成長の盛んな胎児の健常な発育に必要とされ、妊娠中の必要量は約2倍まで高まります。

葉酸は野菜や果物に多く、さくらんぼにも多く含まれます。

さくらんぼの栄養と効果5・ポリフェノール(アントシアニン)

アメリカンチェリーには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれることがわかっていますが、国産のものにも一定量含まれているという分析報告もあります。

ポリフェノールは抗酸化物質と言い、活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除いたりする働きがあります。

また、アントシアニンには「視力回復によい」「炎症を抑える」などの効果があると言われていますが、まだ有効性についての研究が行われている段階です。今後の研究に期待ですね。

さくらんぼの見分け方

おいしいさくらんぼの見分け方として、以下の点を目安にすると良いでしょう。

・つやがあり、色が均一で濃い赤色である
・軸が太く、鮮やかな緑色をしている
・軸の付け根のくぼみが深く、軸が抜けていない

たくさん手に入った場合は、ジャムやコンポート、製菓に使うこともできます。

最後に

飲み物や食べ物のワンポイントとしてよく使われるさくらんぼ。

そのさくらんぼは、旬の季節以外ではほとんど出回らない果物でもあります。

他の果物に比べるとやや高価ではありますが、季節感を楽しみながら、旬の栄養が詰まったさくらんぼをぜひ味わってみてくださいね。

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