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バナナや柑橘類に添加される防カビ剤 イマザリル

食品添加物

イマザリルって、普通に生活していて聞いた事ありますか。まず聞き慣れない言葉だと思います。イマザリルとは、バナナや柑橘類に添加される防カビ剤です。使用基準の設定もあり、また毒性も強いと言われている物質です。なぜその様な物質が使用されているのか調べてみました。

防カビ剤イマザリルとは

イマザリルとは、化学名をエニルコナゾールと言い、ベルギーに本社を置く製薬会社である、ヤンセンファーマ株式会社の商品名として一般に浸透されているそうです。

イマザリルは、殺菌や殺カビの効果があるため、食品添加物としては防カビ剤の用途で使用されています。 日本では、1992年11月6日に食品添加物に指定されていますが、毒性がある物質であるため、従前には農薬としての使用もはばかられていた経緯もあります。
性状は、ジクロルベンゼン誘導体とイミダゾールを反応させて生成することができ、水に比較的溶けやすいと言われています。

イマザリルの毒性

イマザリルには、急性毒性があり、その致死量はわずか20gです。また、イマザリルに含まれる不純物によって、肝臓がんや甲状腺腫瘍になる危険性があるとも言われています。

摂取による中毒症状として、吐き気、眼に入ると発赤や痛みが生じることがあります。動物実験では、発がん性は今のところないようですが、ヒトに対する安全性に関する有効なデータもあまりないのが実情のようです。ポストハーベストとの呼び名のあるイマザリルだけに、直接経口摂取することにはリスクが心配されます。

使用されている食品

イマザリルを食品添加物として使用した場合、店頭で販売する際にはバラ売りであっても、値札や陳列棚などに必ずその旨を分かりやすく表示するように、食品表示法によって定められています。

通常、商品をバラ売りする時にはそのような表示義務はありませんが、あえて注意を喚起する点がイマザリルの毒性や危険性を表しているように感じ取れます。

またイマザリルには、食品衛生法により使用基準の設定があり、使用が可能とされているのはみかんを除く柑橘類とバナナのみです。使用量はみかんを除く柑橘類が5ppm以下、バナナが2ppm以下と厳しくい制限があります。

添加物以外で、イマザリルは果物に散布する農薬としても使用が認められていますが、その残留農薬量もそれぞれ制限があります。ただ、海外から輸入された果物や野菜などには、時にイマザリルなどの防カビ剤が残っていることも多々あるようです。イマザリルは除去することが困難であるため、使用が明らかである場合にはそれを選ばないことが望ましいのかも知れません。

最後に

フルジオキソニルという合成防カビ剤について調べていたら効果試験で対象薬剤としてイマザリルが使用されていました。

かんきつ類の緑かび病に対する効果

例えば以下のような試験結果が出ています。(試験結果から抜粋して掲載しています。)

作物処理方法防カビ剤の種類結果(病害発生率)
ユーレカレモン水・ワックス混合液に漬けるイマザリル1%
フルジオキソニル4%
何もしなかった40%
バレンシアオレンジ漬けるイマザリル0%
フルジオキソニル7%
何もしなかった31%
バレンシアオレンジ漬けるイマザリル0%
フルジオキソニル8%
何もしなかった90%

これらは緑かび病に対する効果の抜粋ですがイマザリルを使用すると効果的だということがわかります。防カビ剤は使用しないにこしたことはないのでしょうが、食料自給率の低い日本では輸入品に頼らざるを得ないのが実情です。

レモンやオレンジ、グレープフルーツなどの輸入はコンテナ船などの船で運ばれます。収穫直後に出荷されたとしても約2週間は海の上ということになります。何もしなければカビが生えるのは当然だといえます。

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