今回は尿酸値が高いと起こる病気を、テーマにお話をしていきたいと思います 。
皆さんは、検診で尿酸値が引っかかったことありますか?
尿酸とは
尿酸というのは、プリン体という物質が体の中で分解されてできた老廃物のことをいいます。
この尿酸の元となるプリン体は、遺伝情報を伝える役割を持つ核酸を構成する主成分のことで実はあらゆる生物の細胞の中に含まれています。
古くなった細胞が新陳代謝によって壊されるたびにプリン体が作られさらには、このプリン体が肝臓で代謝されることで尿酸が作られているんです。
困ったことにこの尿酸というのは、水に溶けにくい性質を持っているんです。
なので血液中で尿酸が増えすぎてしまうと血液中で溶けきれなくなってしまった尿酸が、体のあちこちで結晶化つまり固まってしまいその結果、体にとって良くない反応を起こしてしまうんです。
尿酸値が高いと後で痛い目にあうかも・・・
そこで今回のブログでは尿酸値が高い状態が続くと起こり得る病気についてご紹介してきたいと思います。
そして次回のブログでは尿酸値を下げるために取るべき生活習慣のポイントについてご紹介してきたいと思いますので、ぜひ今回と次回のブログを合わせて見ていただければと思います。
尿酸値が高いと起こり得る病気1・痛風
尿酸値が高いと起こり得る病気その1は、こちら痛風発作(関節炎)です。
痛風とは突然足の付け根の辺りが赤く腫れてしまい、激しい痛みに襲われてしまう病気のことを言います。
これは血液の中で溶けきれなくなった尿酸が、関節の中で結晶を作ってしまうことが原因で起こるんです。
この痛風発作はだいたい一週間程度で治まることが多いですが、尿酸のコントロール状況が悪いと痛風発作を繰り返してしまうことがあるのでとても厄介なんです。
尿酸値が高いと起こり得る病気2・尿管結石
尿酸値が高いと起こり得る病気その2は、こちら尿管結石です。
血液中の尿酸は最終的には、尿となって身体の外に排泄されて行きます。
その際尿の中の尿酸の濃度が濃くなりすぎると尿の通り道で結石が作られてしまい、その後尿の圧力によって尿管が痙攣して神経を刺激し、その結果激しい痛みが生じてしまうんです。
この尿管結石による痛みは、痛みのレベルランキングでトップ3に入るほどの激痛なのでできれば、経験せずに避けたいものと思います。
尿酸値が高いと起こり得る病気3・痛風腎
尿酸値が高いと起こり得る病気その3は、こちら痛風腎(腎障害)です。
尿酸の結晶が腎臓で溜まって炎症が起きると、腎臓の機能が悪くなって痛風腎と呼ばれる状態になっていきます。
痛風腎は徐々に進行して慢性腎不全の状態となってしまいます。
そしてさらに進行すると人工透析をしないといけないほど腎機能が低下することもあるのでとても怖い病気なんです。
尿酸値が高いと起こり得る病気4・痛風結節
尿酸が高いと起こり得る病気その4は、こちら痛風結節です。
尿酸の結晶が皮膚の下にできると小さなコブのようなしこりができることがあり、これを痛風結節と呼びます。
この痛風結節は尿酸が高い状態で放置しておくと、数年後に現れてくるので尿酸が高い状態を放置せずにしっかりと治療していくことが大事なんです。
この痛風結節は耳たぶや肘の後ろ足の親指の付け根の皮膚など、血流が比較的乏しくて刺激を受けやすい部位にできることが多いので、一度ご自身で触ってみて確認をしてみてもらうと良いと思います。
合併症
ここまでに紹介した病気は全て尿酸が結晶を作ることで起こってしまう病気になりますが実は、尿酸の結晶とは関係のないような合併症も素敵されているんです。
尿酸の結晶が原因ではない合併症として指摘されているのは、
- 高血圧
- 心血管障害の血管障害
- 肥満
- 高脂血症
になります。
痛風でなくてもこれらの病気は起きますが、痛風があったり尿酸値が高いほどこれらの病気は起きやすいことが分かっているんです。
この合併症が直接的な関係なのか間接的な原因で起こるものなのかは、まだはっきりとは分かっていないみたいですが、注意が必要な合併症であることは間違いのないと思います。
最後に
今回は葉酸値が高いと起こる病気として、
- 痛風発作
- 尿管結石
- 腎障害
- 痛風結節
を紹介しました。
尿酸値が高くても無症状で放置されることも多いですが、今回紹介したようなさまざまな合併症が発症してしまう可能性もあります。
尿酸値については生活習慣を見直すことで改善することも多いと思いますので、尿酸値が高い方はぜひ日頃の生活習慣を見直してみてください。
次回のブログでは尿酸値を下げるために取るべき生活習慣のポイントについて、ご紹介をしていきたいと思いますのでぜひ次回のブログを今回のブログに引き続いて見てみてください。
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