最新の人工甘味料 スクラロース

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食品添加物

スクラロースって名前見たり聞いたりしたことある方は多いと思います。スクラロースは平成11年7月30日に食品添加物に指定された一番新しい人工甘味料(合成甘味料)の事です。
砂糖に塩素原子を3つ結合させた物質がスクラロースです。ちなみに砂糖の主成分であるショ糖を英語でスクロース(Sucrose)といいます。
スクラロースは、菓子類や飲料などに多く使用され、それらの製品の原材料として、記載されています。一体どのような特徴のある物質なのか調べてみました。

スクラロースとは

スクラロースは1970年代にイギリスの大学と企業の共同研究によって開発された人工甘味料の一つで、砂糖を原料として造られたスクラロースですが、その甘味度は砂糖の約600倍とも言われています。
日本では、1999年に食品添加物として認可されており、世界でも80カ国以上で使用が認められているそうです。

特徴として甘さの質が比較的良いのでガムや菓子、生菓子、ジャム、清涼飲料水、乳飲料、乳酸菌飲料などに使用されています。またアルコールにも良く溶けるため清酒、合成酒、果実酒などにも使用されています。
スクラロースは他の人工甘味料(合成甘味料)との併用が多いことも特徴のひとつとしてあげられます。

スクラロースの使用基準や用途

スクラロースの使用基準は、菓子類については1キロにつき1.8グラム以下、ジャムについては1キロにつき1.0グラム以下、また酒類や清涼飲料水、乳飲料などについては1キロにつき0.4グラム以下などと用途により定めがあります。

スクラロースは、高い甘味度を有する甘味料にもかかわらず、口にしたときに感じる甘さは、自然でくせがなく、ほとんど砂糖のように感じられるといわれています。

また、食品などの製造過程における加熱に耐えられることの他、安定性も高い物質であることから、様々な食品や飲料などに多くの商品に使用されています。例えば、菓子、ジャム、デザート類、パン、清涼飲料水、酒類、漬物、調味料などが挙げられます。また、スクラロースはノンカロリーであることから、ダイエット用の食品や飲料などにも使用されています。その他にも、医薬品や健康食品などに使用されています。

ヤクルトの甘味料にもスクラロースが使用されている

腸の中の良い菌を増やし悪い菌を減らすことで腸内環境を改善し、おなかの調子を整える乳酸菌シロタ株を含有していることでおなじみのヤクルトの一部の製品の甘味料にスクラロースが利用されているとのことです。

通常のヤクルトの甘さには砂糖やとうもろこし由来のぶどう糖果糖液糖が使われていますが、近年の肥満予防などのダイエットブームに伴い糖質やカロリーをひかえた商品が開発され、そうしたヤクルトの商品には砂糖やぶどう糖果糖糖液糖の成分の含有量を減らす代わりに、甘さの味の質を調整するために人口甘味料のスクラロースが使用されています。

たとえば「Newヤクルト」65ml/50kcalの甘味成分はブドウ糖果糖液糖と砂糖が使われ、糖質は11.5gであるのに対して、この商品よりカロリーを50%offした「Newヤクルトカロリーハーフ」65mlはカロリーを半分、そして甘さや糖質をひかえ、甘味成分にはブドウ糖果糖液糖と還元水あめほか、スクラロースを少量添加して味の質を調整し糖質を5.7gにしています。

人工甘味料の危険性がささやかれている中で、人工甘味料のスクラロースの使用についてヤクルト側に問い合わせたところ、「使用する量はごく少量であり、健康に影響はない」と回答をもらいました。

梅干しにもスクラロースが使用されているってホント?

市販されている梅干しや減塩または甘味仕立ての梅干しの甘味料に人工甘味料のスクラロースが使用されているものもあります。

高級な甘味仕立ての梅干しは天然のはちみつを使用していることをうたっている商品もありますが、一般にスーパーなどで販売されている梅干しはほんのり甘さを出し食べやすく味の質を整えるためにスクラロースが添加されています。

砂糖やハチミツなどを使用すると高価になってしまうのでコスト削減も一つの理由です。その使用量は国が定める食品添加物の規格や基準に基づき使用されているので、健康には害はないと考えられてます。

スクラロースの危険性

高温で熱すると有毒ガスが出る

内部告発によってスクラロースは138度以上で熱すると化合された塩素から有毒ガスが出るという報告が出されています。以前国会でも取り上げられました。

前述した菓子、ジャム、デザート類、パン、清涼飲料水、酒類、漬物、調味料などの食品であれば138度に加熱されることはあまり考えられませんがスクラロースの原体を138度以上で加熱すると塩化水素ガスが出るというデータがあるということは厚生労働委員会も認めている事実だそうです。
塩化水素ガスが出るということはスクラロース自体が変化しているということですが変化した物質の危険性については現段階では不明の状態です。

厚生労働省はスクラロース製造メーカーが作成したデータで安全基準を決めているようです。また厚生労働省はスクラロースを添加物として指定する際クッキーを210度で8分焼いた場合に塩素を含むものを含め分解物は検出されなかったと報告しています。

スクラロースの血糖値への作用

過去にワシントン大学で行われた研究で糖尿病と診断されていない肥満者に対してこんな実験が行われました。

1回目:水を飲んだあとブドウ糖負荷試験を行う
2回目:スクラロースを飲んだあとブドウ糖負荷試験を行う

スクラロースに糖質は含まれていないので血糖値は1回目と変わらないはずなのですが、2回目のほうが水を飲んだあとに計った血糖値よりも高くなってしまったそうです。
これは最近の研究によると、インスリンを分泌する膵臓細胞はグルコース(ぶどう糖)以外の甘味料(スクラロースなど)にも反応してインスリンを分泌するということです。血糖値の下がった空腹時にノンカロリー甘味料を摂取するとますます低血糖状態になるため危険な状態になってしまいますので注意が必要です。

スクラロースの妊婦への影響

妊娠中の女性がスクラロースを摂取した場合、下痢によって流産しやすくなるなどとささやかれていますが、これに関して具体的な調査報告書は現状ではまだありません。

スクラロースは体内で消化、吸収されないので体内に入ると、体はスクラロースを異物として捉え早く排出しようとするため水分をいっぱいだしてそれが下痢になりやすくなる場合があることは、食品の表示欄などに注意書きされていることもあります。ただしスクラロースが直接の原因となって流産するかどうかの明白な事例は上がっていません。

スクラロースが妊婦に悪影響を及ぼすことを心配する団体が、スクラロースを妊娠中の動物に投与し実験したという報告を目にしました。それによると半分近くの試験動物が下痢を起こし流産したことで、下痢による流産の危険のある食品であると意見があがったのは事実です。

その団体はもし妊娠した女性が下痢を起こせば子宮に悪影響を与えるため、厚生労働省にスクラロースの使用基準について安全審査を作り直すように働きかけているようです。

近年砂糖に代わる甘味料として使用されているスクラロースなどの人工甘味料は、日本や欧米などでは人の健康に悪影響を与えることはないと評価しています。日本でもスクラロースは厚生労働省が管轄している食品衛生法に基づき、色々な基準が定められて甘味料の食品添加物として使用が認められています。

たとえばその基準の一つである、人が一生涯に渡って毎日摂取し続けても健康への悪影響はないと推定される1日の摂取許容量(ADI)は、スクラロースの場合0-15(mg/kg 体重/日)などという基準があります。

またスクラロースとは限りませんが、人工甘味料を妊娠している試験動物の母体に与え、胎児の発生や生育におよぼす影響を調べる催奇形性試験なども行われるなど、化学的に安全性の評価がなされた物質です。

スクラロースは様々な検証をもとにした国の規定の下で、健康に影響がないように管理され添加されており、また実際に摂取している量は極めてわずかなので心配する必要はないというのが商品を製造する側の意見です。

しかしながら、なんでも過剰摂取するのは体には毒なことであり、特に妊娠中は免疫力も落ち何が起こるかわからないため、清涼飲料水を飲みすぎたり、アイスなどのお菓子類を食べすぎないように気を付けた方がよいと言われるのも事実です。

スクラロースの犬への影響

近年のペットブームでは犬を家族同様に飼っている愛犬家が多い中で起こってしまった事故ですが、愛犬が家庭内で人工甘味料入りのお菓子を食べてしまって重篤な症状が出てしまったという事故がありました。その後の検査で犬は菓子に含まれているキシリトールによって中毒症状を起こしたことがわかり手当てをしました。

中毒の原因となったキシリトールはスクラロースと同じ非糖質系甘味料の天然甘味料で、人間にとっては毒性のない安全な甘味料なのですが、人間と犬は代謝や感受性が異なり、犬が摂取した場合重篤な症状を起こすという報告が2006年アメリカの獣医学会から発表されています。

人間が摂取した場合は血糖値の上昇やインスリンの分泌を抑制しますが、犬の体内ではインスリンの分泌を促し血糖値がさがり低血糖をおこし、その症状は嘔吐、衰弱、意識の低下、脱力、昏睡、痙攣などの症状が現れるそうです。また最近では肝臓の障害を起こす可能性があると報告されており、犬にはキシリトール入りの食べ物を与えてはいけないといわれています。

では同じ非糖質系甘味料でもスクラロース入りのお菓子などをもし犬が食べてしまったときはどうなるのだろうという愛犬家の心配の声をもとにその実態を調べたところ、スクラロースが犬の体に悪影響を及ぼすかどうかの具体的な報告書は現在のところありません。

実際日常生活で考えると、例えば甘味料にスクラロースを配合したバニラアイスを犬が食べても犬の体になんら影響は見受けられません。もしアイスを食べて下痢や嘔吐してもスクラロースが直接の原因であるとは獣医師も見ていないようです。

犬に甘みのあるものを与えるのはすすめられていませんが、たとえ人工甘味料のスクラロースが入っているアイスやクッキーなどのお菓子を犬が食べてしまっても、犬の体に悪影響がでたという報告はなく、もし何らかの症状があるなら、他からの原因が考えられるようです。

スクラロースの副作用

東京都健康安全研究センターが行った調査でも報告されていますが、スクラロースに限らず人工甘味料を過剰摂取することで下痢を引き起こすことがあるようです。
ただしこの下痢の症状は一過性であり病変ではないとのことです。

スクラロースの安全性

スクラロースの甘さは砂糖の600倍もありますが砂糖とは異なり体内で分解されることはありません。分解されないということは体内に吸収されることはないということになります。

体内に吸収されないということは血糖値が上昇することもなく、インスリンの分泌にも影響を与えません。
前述したように、過去にスクラロースを使用してブドウ糖負荷テストを実施したら血糖値が高くなってしまったという結果も報告されていますが脳の誤反応であるならば問題ありません。

現時点で厚生労働省の発表では、血圧・神経系・呼吸器・心臓なども含め、異常は認められていません。
高温で熱すると塩素系ガスが発生するという報告は無視できませんが国としては使用基準を守れば添加物として使用できることになっています。

スクラロースの1日の一日摂取許容量は1kgに対し10~15gとなっています。スクラロースは個人で購入することはできない物質です。企業しか買えない物質であるため、企業が使用基準を守っていれば安全といえるでしょう。

砂糖が原料なのに虫歯の原因にはならない理由

スクラロースは、砂糖を原料としているにもかかわらず、虫歯の原因にはなりません。
虫歯の原因は歯に付着している細菌が糖質を餌として分解消化するときに生成される酸が、歯の表面を壊してしまう症状です。これをう蝕(虫歯)いいます。

スクラロースは糖質を含まない甘味料のため非う蝕性であり虫歯にはなりません。

虫歯の原因になる甘味料(う蝕性)

・グルコース(ぶどう糖)
・異性化糖
・マルトース
・水飴
・はちみつ

など。

虫歯の原因にならない甘味料(非う蝕性)

・マルチトール(還元麦芽糖水飴)
・ソルビトール
・マンニトール
・キシリトール
・エリスリトール
・サッカリン
・ステビア
・アスパルテーム
・スクラロース

など。

【まとめ】

スクラロースが開発された経緯としては、元々農薬の開発途中で偶然に発見されたことが発端であったとされています。スクラロースの用途がほとんど食品や飲料などであることを考えると、少しショッキングな事実ですが、過剰摂取しなければ非常に有能な甘味料といえます。

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