化学物質で人工的に作られた甘味 アセスルファムk(カリウム)

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食品添加物

アセスルファムk(カリウム)は正式には合成甘味料です。人工甘味料は天然の素材から作られるのに対し、合成甘味料は化学物質を掛け合わせて人工的に「甘み」を作り出します。そのため危険性や副作用などがあるといわれています。
アセスルファムk(カリウム)は加熱に強い甘味料のため多くの食品に使用されています。

アセスルファムk(カリウム)とは

アセスルファムk(カリウム)は西ドイツで開発された合成甘味料で、甘さは砂糖の約140~200倍もあります。
天然甘味料や人工甘味料とは異なり化学物質の掛け合わせで作られているため後味が悪いと感じる人もいるようです。

日本では平成12年4月(2000年4月)に食品添加物に指定され、使用基準及び成分規格が定められました。平成11年時点で世界90ヶ国以上で使用が認められています。
また2008年には医薬品添加物に指定され医薬品にも使用できるようになりました。

アセスルファムkは英語でAcesulfame Potassiumといいます。

植物のさとうきびやてん菜などを原料とした砂糖などを「糖質甘味料」というのに対して、アセスルファムkは「非糖質甘味料」と呼ばれます。また非糖質甘味料は「非栄養甘味料」とも呼ばれています。

理由は栄養にならない食品添加物だからです。アセスルファムkは摂取したほとんどが尿や便に排出されてしまいます。そのことは「日本栄養・食糧学会誌」でも紹介されていますが、その内容をみると、アセスルファムkは摂取したほとんどが24時間以内に尿中に排泄される、そして7日以内にはその全量が排出されると述べられており、そのような裏付けから非栄養甘味料とも呼ばれています。

アセスルファムkは砂糖よりも強い甘味であるにもかかわらず糖質の摂取量は、なんとゼロ、近年のメタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病の原因となる肥満を解消すべき話題に取り上げられる健康志向やダイエットということに着眼されて、砂糖の代用となる食品添加物として使われています。

低カロリー、カロリーゼロ、カロリーオフをうたう商品に使い消費者の気をひくため、また高い甘味度を利用してのコスト削減、そして味の調整がしやすい点などを理由に飲料などの多くの商品に使われています。

ちなみにアセスルファムkは砂糖に比べておよそ200倍もの甘味があることから「高甘味度甘味料」と呼ばれたり、甘味が強いので少量でも甘さを加えることができるため、摂取エネルギーを抑えることができることから「低エネルギー甘味料」とも呼ばれます。

他の甘味料との相性がいい

アセスルファムkを単体で使用するとわずかに苦みを感じるため、他の甘味料と併用することで後味をよくすることができます。特にアスパルテームと相性が良く併用すると砂糖に近い味になります。
またスクラロースと併用することで甘さの調整をする場合もあります。

アセスルファムkは匂いの無い白色の粉末で水によく溶けるため飲料水にもよく使われています。
加熱しても成分が失われにくいためあんこや生菓子、アイスクリーム、ガム、ジャム、タレ、漬物、リキュール、乳飲料、乳酸菌飲料などさまざまな食品に使用されています。
ただし食品によっては厚生労働省により使用基準が定められています。

厚生労働省の定めた使用基準

さまざまな食品に使用されているアセスルファムk(カリウム)ですが、以下の食品に添加する場合は使用量の制限があります。

  • 砂糖の代わりに使用する場合・・・食品1キロ当り15g(1.5%)以下
  • 栄養機能食品(タブレットに限る)・・・食品1キロ当り6.0g(0.6%)以下
  • チューインガム・・・食品1キロ当り5.0g(0.5%)以下
  • 生菓子、菓子及びあん類・・・食品1キロ当り2.5g(0.25%)以下
  • ジャム類、漬物、氷菓、アイスクリーム類、たれ及びフラワーペースト・・・食品1キロ当り1.0g(0.1%)以下
  • 果実酒、雑酒、清涼飲料水、乳飲料、乳酸菌飲料及び、はっ酵乳(希釈して飲料に供する飲料水にあっては希釈後の飲料水)・・・食品1キロ当り0.50g(0.05%)以下
  • その他の食品・・・食品1キロ当り0.35g(0.035%)以下

 (厚生労働省医薬食品局食品安全部、「食品添加物の指定、使用基準の改正等について」、平成16年1月20日)

使用量は少なくても砂糖の200倍の甘さなので十分なのです。

アセスルファムkの危険性や副作用

アセスルファムk(カリウム)はジケテン(刺激性のある有毒な物質)という食酢(ビネガー)に含まれるの物質と酸性洗浄剤などに利用されるスルファミン酸(アミド硫酸)を反応させ、さらに無水硫酸を加えるなどの化学合成により製造されます。

JECFA(国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)の合同食品添加物専門家会議)の評価では突然変異・発がん性は認められず、アセスルファムk自体・加水分解物ともに毒性試験では無害と確認されていて、各種動物実験でも安全性が確認されています。

しかし使用基準が設けられているということは継続的に摂取することで何らかの危険性が増すということでしょう。
例えば以下のような危険性が心配されているようです。

人工甘味料は血糖値を上昇させてしまう危険性

過去にワシントン大学で行われた研究で糖尿病と診断されていない肥満者に対してこんな実験が行われました。

  • 1回目:水を飲んだあとブドウ糖負荷試験を行う
  • 2回目:合成甘味料(スクラロース)を飲んだあとブドウ糖負荷試験を行う

ブドウ糖負荷試験とは血糖値の推移を見るために30分から数時間ごとに採血し血糖値の推移を計る検査のことです。また血糖値測定と併せて血液中のインスリン濃度も計測します。

スクラロースに糖質は含まれていないので血糖値は1回目と変わらないはずなのですが、2回目のほうが水を飲んだあとに計った血糖値よりも高くなってしまったそうです。
これは結果的に脳が騙され血糖値が上昇したということが考えられます。

人工甘味料による発がん性の問題

前述したとおりアセスルファムk単体での使用については突然変異・発がん性は認められていません。しかしアセスルファムkは他の甘味料と併用されることが多いので他の人工甘味料と併用した場合の安全性は未知数です。

化学物質で作られた物質同士を併用した場合の研究結果はありませんので危険性はぬぐい切れません。
なお過去に発がん性が問題になり禁止された人口甘味料にズルチン、サイクラミン酸ナトリウム(チクロ)があります。

下痢に関する心配について

アセスルファムkなどの非糖質甘味料を使用した飲料などを摂取して下痢を引き起こす場合があると言わることがあります。しかし都民の低カロリー系飲料などの摂取における調査結果によると、アセスルファムkが添加されている飲料を摂取したことが原因で下痢の症状が出たと自覚している人はほとんどいませんでした。

しかしながらアセスルファムkが下痢を引き起こしやすいと言われる理由に考えられる点は確かにあります。アセスルファムkは体に吸収されずその全量がほぼ体外に排出されてしまうので、甘味度が高いのに低カロリーでダイエットに良いと言われる反面、体内の免疫力が反応してアセスルファムkを異物と捉えて早く体外へ排出しようと水分をたくさん放出するために下痢になりやすいと考えられていることです。ただ、調査結果にもあるように、アセスルファムkを成分表示している飲料を摂ったから下痢になったと感じる人はいないようです。

虫歯に関する心配について

大人もまた子供に関しても虫歯の予防対策の効果に期待し、飲料や菓子などの食品にノンシュガーと表示されるものを摂取することあると調査報告があがっています。

食品表示にあるノンシュガーの飲料や食品の甘味成分には人工甘味料のアセスルファムkなどが使われています。口の中の細菌は砂糖を餌にして歯石の原因となる物質を産出したり、歯のエナメル質を溶かす酸を作るので、それが虫歯の原因の一つになるのですが、アセスルファムkは口の中の細菌の餌にならず、またはされにくい性質があると報告されています。

そのためその性質を利用して「虫歯になりにくい」と表示したガムやキャンディ、歯磨き粉などにアセスルファムkなどの人口甘味料は利用されています。

頭痛に関する心配について

海外の食品安全機関などの報告書から人工甘味料の摂取によって頭痛や吐き気、胃痛などの症状があるという意見書があげられています。人工甘味料のアセスルファムkの副作用の急性症状の一つに頭痛が報告されているのは事実です。

その原因には、体内で吸収されないアセスルファムkは体から異物として排出されるまでに体の様々な臓器に負担をかけてしまうことが動物実験などで報告されていることから、その急性病状の一つに頭痛があげられるのです。

まとめ

アセスルファムk(カリウム)は加熱に強いためさまざまな食品に使用されていますが、後味の悪さから他の甘味料と併用されることが多い甘味料です。そのため発がん性のリスクがぬぐい切れないなどの不安はあります。

アセスルファムkのような人工甘味料(合成甘味料)を食品に使用する目的は低カロリーを前面に押し出したいためです。それは低カロリー=健康的というイメージによるものです。果たして本当にそれが健康的といえるのかは消費者であるわたしたちが判断すべきことです。

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