いろいろな意味があった! 足が早い(あしがはやい)

その他

「あしがはやい」と聞くとどんな意味に思い浮かびますか?

単純に走るのが速い事。

商売されている方なら「足が速い」と言う意味は、商売繁盛で「商品などの売れ行きがよい」

そして、食べ物がいたむ「食物などが腐りやすい」などのどれかを思い浮かべませんか。

夏にむかう梅雨の時期は、食べもが傷みやすくなる時期にです。

今回は食べ物の「食物などが腐りやすい」について調べてみました。

google

いろいろな意味がある 足が早い

腐ることを「足が早い」と言う理由

昔から日本人は食品が腐ることを、「足が早い」と言ってきました。初めて聞くとなんか、意味が分からないのですが、それなりの理由がありました。

そんな食品が腐ることを「足が早い」と言うようになった理由についてしらべてみました。

「足が早い」の語源には諸説ある

実は、足が早いの語源は諸説あり正確な語源は分かりませんでしたので諸説の中から取り上げてみました。

語源①漁師さん

昔の漁師さんは、舟に関することを足と表現していたそうです。

例えば、舟がしっかりとしていて安定感のある場合には「足が強い」、対して、舟が小さく良く揺れる際には「足が弱い」などと表現されており、その流れで魚の鮮度に関しても、魚の鮮度の落ち腐るのが早い場合には「足が早い」、魚の鮮度の落ちが遅い場合には「足が遅い」と表現され、始めたと言われています。

そして、その言葉を市場の人も使うようになり、そこから、徐々に人々に浸透していったのではないかなと言われています。

語源②鯖に関係がある

鯖は鮮度が落ちやすい魚です。

そのため、早く売らなければ、すぐに腐ってしまいました。

そこで、鯖を売る時は早く売らなければならない、何故なら鯖の足が早いから、ここから、腐ることを「足が早い」と言われるようになったのではないかなと言われています。

語源③方言から来ている

足は、悪しとも読めます。
そこから、足が早いと言われ始めたのではないかと言われています。

語源④足の元々の意味から来ている

人間の足は動くことを象徴しています。

そこから、腐るという移り変わる姿を捉えて、「足が早い」と言われ始めたのではないか?と言われています。

このように諸説ある、「足が早い」ですが、今はもう日本全国に広く浸透していて、どこでも意味が通じます。

今となっては足が早いの語源は、はっきりはしませんが、これからも足が早いという表現が使われ続けると思うと、言葉とは不思議な物だなと感じます。

食べ物が痛みやすい条件

「食べ物が痛みやすくなる条件として、『温度』『水』『菌』『時間』です。

例えばサラダなどでもぬれたまま作り置きして、食べかけのまま室温に置いておくと痛みます」

意外と盲点なのが、加熱食品も上記の条件が揃えば痛むということです。

夏にカレーなど前日に作り室温に放置して食中毒が起きた例もあります。

どの食品も40℃前後の菌が繁殖しやすい温度帯に長時間置いておくと危険です。

食べ物が傷むのを防ぐ方法

温度:生食を避け、加熱をする。作り置きする場合はきちんと冷やし、加熱したからといって安心しない事が大切です。
●水:まな板や容器の水、食材の洗った後の水分をきちんと拭く。
●菌:まな板、布巾などは塩素系漂白剤などで定期的に消毒する。
●時間:加熱後もすぐに食べる。

ちなみに体調が弱っていると、体は敏感に菌に反応してしまいます。

せっかく作った料理を痛めてしまうのは勿体ないですが夏場はこれらの点に注意して、意識を徹底しておきたいものです。

また冬場なら常温で保存していたものも、夏場は冷蔵庫にきちんと入れましょう。

野菜なら買ってきたその日に切ってから冷凍してしまうのもいい方法です。

夏のお弁当

調理法は、とにかくしっかり火を通すこと。切った物より丸のまま(例えば、カットトマトよりミニトマト)。

その他は、酢の物など殺菌もしくは雑菌の増殖を抑えられると考えられる方法です。

最後に一番注意している点は、温かいまま弁当箱に入れないことです。

冷ますことでお弁当箱に水滴がつきづらくなります。

水分を切るとういうことで腐りやすくなる条件の一つを抑えることで対応になります。

夏に腐りやすい食材

【生野菜】

生野菜は水分をたっぷり含んでいますから、常温では腐りやすくなってしまいます。

きちんと冷蔵庫で保存し、すぐに食べない場合はしっかり火を通して調理しておきましょう。

【卵】

火を通しても半熟状態のものは雑菌が繁殖しやすくなります。

特にお弁当に入れるならしっかり味付けをして完全に火を通しましょう。

また卵を買うときに、冷蔵されずにそもままの状態で売られているなら同じことなので注意して下さい。

【マヨネーズ】

いろんな調理に役立つマヨネーズですが、マヨネーズ和えのものは野菜などの水分が出てくるため痛みやすくなってしまいます。

すぐに食べきれない場合は、酢を一緒に使うなどして防腐効果の高い料理に仕上げ残した分はすぐに冷蔵庫に入れて長く放置しないことです。

【チーズ・クリーム】

チーズやクリームといった乳製品も夏場は腐りやすいものです。

ホワイトソースを使ったグラタンなども要注意。常温で置いておかないよう気をつけましょう。

【火を通していないハム・ベーコン】

ハムやベーコンと言った加工肉も、夏場は菌が繁殖しやすくなるため、そのまま食べるのはNGで食べる時は必ず加熱調理してから食べましょう。

【チャーハン・炊き込み御飯】

たくさんの具材が入っているチャーハンや炊き込みごはんは、白いごはんと比べて雑菌を引き寄せやすく腐りやすい料理です。

加熱しているからと言ってお弁当に入れるのは危険です。

作ったらすぐ食べてしまうようにし、保存するなら必ず冷蔵庫に入れましょう。

【ポテトコロッケ・ポテトサラダ】

芋類は加熱後は意外と腐りやすい食品です。

ポテトコロッケやポテトサラダなど加工した料理も腐りやすいため、必ず冷蔵にいれましょう。

【練り製品】

かまぼこなどの練り製品はそのまま食べてもおいしいものですが、常温では菌が繁殖しやすい食品です。

とくに夏場は、念のため加熱してから食べると安心ですよ。

コメント