三温糖・きび砂糖・ブラウンシュガー

その他

砂糖って一言でくくっても種類が多いと思いませんか。白い上白糖以外にも三温糖・きび砂糖・ブラウンシュガーなどの茶色っぽい砂糖など。
普通の白い砂糖と比べた場合、違いや特徴って何?、これらを並べたときは色以外でどのように見分ければいいのか分かりませんし適した用途も分かりません。
そもそも、三温糖やきび砂糖、ブラウンシュガーの違いは? 別物だとしたら、原料や作り方、その用途などはどうなるのかよく分からないので調べてみました。

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三温糖・きび砂糖・ブラウンシュガーの違い

見た目は、三温糖もきび砂糖もブラウンシュガーも茶色をした砂糖です。
この中で、ブラウンシュガーだけは特定のものをさす言葉ではないようです。ブラウンシュガーは主に海外で使われるのですが、砂糖に日本のような細かい分類はないため、茶色い砂糖であればすべてブラウンシュガーと呼ばれるようです。すなわち、三温糖もきび砂糖もブラウンシュガーと呼ばれるんです。

三温糖ときび砂糖の違い

砂糖は、サトウキビやテンサイを精製して作られます。この精製途中の砂糖液をそのまま煮詰めて作られるのがきび砂糖。先に上白糖やグラニュー糖を作り、残った液を煮詰めて作られるのが三温糖になります。

きび砂糖と黒砂糖は違い

砂糖液をほとんど精製せずに作ったものが黒砂糖、あるていど精製して不純物を取り除いたものがきび砂糖となります。

ブラウンシュガーは二種類にわけられる

海外では、茶色い砂糖はすべてブラウンシュガーと呼ばれます。
ただ、濃度による分類はあるようで、濃い茶色の砂糖をダークブラウンシュガー、薄い茶色の砂糖をライトブラウンシュガーと呼ばれています。

三温糖・きび砂糖の栄養とカロリー

三温糖もきび砂糖も同じ原料から作られるので、含まれる栄養成分は同じです。
どちらにも、炭水化物のほか、ナトリウム、カリウム、カルシウム、銅などのミネラル分が含まれています。原料のもつ成分をより多く含んでいるきび砂糖のほうがミネラル分の含有量も高いですが、これも、ごくわずかな差に留まります。そもそもの原料であるサトウキビの栄養価がそれほど高いわけではないからです。

三温糖ときび砂糖のカロリー

100gあたりのカロリーは、三温糖で382kcal、きび砂糖で396kcalです。

三温糖・きび砂糖の用途

三温糖ときび砂糖の味の違い

三温糖にも、きび砂糖にも、白い砂糖を作るときには取り除かれてしまう糖蜜などが含まれています。
ですから、上白糖などと比べるとどちらもコクがあり、豊かな風味があります。
そんな中、三温糖ときび砂糖の違いをあげるとしたら、甘さでしょうか。
きび砂糖はやさしくまろやかな味わいがあり、甘さはそれほど強くありません。それに対して三温糖は、上白糖の残りの砂糖液を半カラメル化するようなものなので、甘味がとても強いです。

ブラウンシュガーに適した用途

すでに述べたように、ブラウンシュガーとは茶色い砂糖の総称です。そのため、料理に色をつけたい場合はブラウンシュガーを使うといいでしょう。もちろん、三温糖でも、きび砂糖でも、黒砂糖でも問題ありません。

きび砂糖は、その名のとおりサトウキビのもつ風味が生きている砂糖です。
そのため、素材の臭み消しとして使うことも可能でそれに加えてやさしい甘みをつけてくれますから、煮物や魚料理にもちいると合うと言われています。

三温糖は、コクの深さと風味に加えて強い甘味があります。ですから、佃煮や煮物はもちろん、お菓子作りにも適しています。

三温糖ときび砂糖はおたがい代用できる

レシピに”ブラウンシュガー”とあった場合は三温糖でも、きび砂糖でも、黒砂糖でも、なんでもいいから茶色い砂糖をもちいればいいと言えます。
ですが、三温糖、もしくはきび砂糖と指定されている場合は、三温糖をきび砂糖で、きび砂糖を三温糖で、それぞれ代用は可能なのか?

甘さの違いに気をつけて

三温糖ときび砂糖をおたがいの代わりに使うとき、一番気になるのは甘さの違い。甘味の強い三温糖に比べて、きび砂糖はやさしい甘さです。
そのため、三温糖の代わりにきび砂糖を使う場合は他にも甘みを足したり、きび砂糖の代わりに三温糖を使うときは少し量を控えたりしてバランスを取ってみてはいかかでしょう。
そのほかは、三温糖もきび砂糖も、上白糖などと比べてミネラル分が多いですし、大きな違いはありません。ただし、三温糖には臭み消しの効果はないので、きび砂糖の代わりに煮物にもちいるときは、ほかに臭み消しの効果があるものを加えたほうがよさそうです。

最後に

レシピに”三温糖”とか、”きび砂糖”と指定してあると、どうしてもそれを使わなければいけないような気がしてしまいます。ですが、三温糖もきび砂糖も、砂糖は砂糖。しかも、海外ではどちらもブラウンシュガーとして一まとめにされるくらいです。実際、どちらを使っても気にならない場合が多いと思います。家庭料理ならなおさらで、家にあるものを使えばいいのです。もしかしたら、あなたにしか出せない味が完成するかもしれませんよ。

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