ハム・チャーシュー・煮豚・焼豚違いが分からなかった

その他

加工したお肉という点ではどちらも似たようなハム・チャーシュー・煮豚・焼豚ですが、味わいや食感は大きく異なります。

スーパーでは大体どちらも同じ場所に置いてあるため違いが分かりにくいので、ハム・チャーシュー・煮豚・焼豚の違いを調べてみました。

google

ハム・チャーシュー・煮豚・焼豚違いが分からなかった

ハム・チャーシュー・煮豚・焼き豚

朝食の一品やサラダなどと一緒に食べるとあっさり食べられるハムや、ラーメンに欠かせないと言えるチャーシューは、どちらも豚肉からつくられます。

弾力もあり、柔らかさも備え中には口の中で溶けるようなチャーシューと、朝食などにピッタリのあっさりハムですが、明確な違いについて詳しく分かりますか?

どちらも豚肉であることは分かりますが、いざ違いを聞かれたら見た目や味の違い程度しか分からなくありませんか。

チャーシューだと思ったら煮豚だった

まずチャーシューは漢字で表すと「焼豚」と書きます。

ですのでチャーシューと焼豚は同じもので呼び名が違うだけですが、ラーメンなどのトッピングで出てくるチャーシューは焼豚ではないこともあります。

それはチャーシューと酷似した煮豚というものがあるからです、煮豚はタレなどで味を付けたお肉を文字通り煮詰めたもののことを指します。

実はチャーシューと記載されていても焼豚の方ではなく、煮豚が使用されている事もおおいそうです。

それは焼豚と煮豚の味はほとんど同じで、食べただけでは判断が難しいんです。

唯一区別できる点は、お肉の表面にネットの網の跡が付いているかどうかです。

煮豚は製造する際に煮崩れ防止のため、ネットにくるんで作られます。

しかしながら、薄切りされたチャーシューは確認してもほぼ判断が付かないほど困難です。

本来、豚肉を焼いた「焼豚」と豚肉を煮た「煮豚」は別物ですが、日本では「煮豚」を「焼豚」あるいは「チャーシュー」と呼んでいることが多いようです。

お店で売っている「チャーシュー」や、ラーメンのトッピングとして出される「チャーシュー」も、作り方で見るとほとんどが「煮豚」です。

ただし、本場・中国の「チャーシュー」は、豚肉を炙り焼きしたものなので、こちらは「焼いた豚肉」になります。

「焼豚」「煮豚」の調理法の違いは、たれに漬けてから焼くか、たれに漬け込んで煮るか、ということ。

焼豚の場合は、たれの味をお肉にしっかり漬けてから焼くので、外は香ばしく、中はしっとりと味のしみ込んだおいしさが味わえます。

煮豚の方は、下ゆでをしてからたれとともにじっくりと火にかけることで、お肉全体に味がいきわたり、ホロホロとやわらかい食感を楽しめます。

ハムやチャーシューは保存食用に作られた

現代でなくてはならない食材の一つになったハムやチャーシューといった加工肉ですが、これらはもともと保存食用として作られました。

現代は食材をより長く、新鮮な状態で保存可能な冷蔵庫がどの家庭にも置かれていますが、昔は冷蔵庫など食材を冷やす環境がありませんでした。

そのため、お肉をより長期的に保存しておける工夫として、ハムやチャーシューが誕生したとされています。

生きる上で重要となるタンパク質を多く含んだお肉を雑菌から守り、飢えないための食品管理として現代もハムやチャーシューは多くの方に食べられています。

ちなみにハムはもともとボンレスハムであるモモ肉の使用が一般的でしたが、近年ロース肉なども使われるようになりました。

また、数は少なめですが、バラ肉を使用したハムもあります。

部位や製造法の違い

ハムとチャーシューの違いは既に味や見た目に大きく表れていますが、部位や製造方法など細かな違いはどういったところにあるのでしょうか。

同じ豚肉でも、ここまで異なるものを食べられる時代になりましたが、詳しい違いについて知っていきましょう。

ハムとチャーシューの違いは部位の違い

ハムとチャーシューの違いについてまず挙げていきたいのは、使われている部位です。ハムを作るときに使用される部位は、豚肉のモモ肉やロース肉といった部分になります。

一方で、チャーシューに使われている部位はバラ肉やロース肉、モモ肉などです。

ハムとチャーシューはあれだけ味に違いがありますが、使用している部位は似ているところが多いのです。

強いて言えば、チャーシューは脂がたっぷりと感じられることが多いですが、バラ肉なども使用しているために、あの肉汁を感じることができると言えるでしょう。

ハムとチャーシューの違いは製造法の違い

ハムとチャーシューの部位にはやや違いがありましたが、製造法はかなり大きく異なります。

ハムの製造法は、塩漬けにしたモモ肉やロース肉を熟成し、燻製にしてから湯煮して作られます。

チャーシューの製造法は、バラ肉、ロース肉、モモ肉といった部位に醤油や砂糖などの調味料で味付けが行われてからオーブンなどで焼いて作られています。

チャーシューがないときはハムで代用

ハムはそのまま焼いて食べたり、ポテトサラダなどに混ぜて食べることが多いため自然と使う頻度も高くなりますが、チャーシューはあまり使う場面がないため、いざ食べたいときにチャーシューが手元にない場合もありますよね。

ハムがあるならチャーシューの代わりに少し手を加えてみるといつもと違った味を楽しめますよ。

用意するのはハム、ごま油、醤油の3点のみ。

熱したフライパンにごま油をひき、ハムを並べて両面を焼いたら、醤油をかけて完成です。チャーシューと比べれば重量感は劣りますが、薄い特徴を生かしたカリカリの味付けハムは、ラーメンにトッピングしても良し、お酒のおつまみにしても良しの手軽な一品です。

最後に

ハムとチャーシューについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

似ているようで似ていない不思議な組み合わせのハムとチャーシューですが、部位や製造には明確な違いがあります。どちらも美味しく、そして性質を生かした味わいになっているハムとチャーシューを楽しんではいかがでしょうか。。

コメント