淡い色の自然な甘さが特徴のココナッツシュガー。健康的に気を使う食生活を送りたい方に需要がある甘味です。体にやさしい砂糖と言えばココナッツシュガーと言われるほど、具体的な味や使い方はなど調べてみました。
ココナッツシュガーとは
上白糖やグラニュー糖、黒砂糖など砂糖類は非常に豊富な種類がありますが、より体にやさしいものを摂りたい方に選ばれているのはココナッツシュガーも選ばれることが多いです。
そのなのとおりココナッツシュガーは、ココナッツが原料で、使われる部分は蜜の部分です。ココナッツの花が咲く前に苞(ほう)と呼ばれる部分を切り取る必要があるため、苞を切ってしまうと花が顔を表すことはありません。
つまり、苞を切られたココナッツの花は、蜜を採られてしまうことで花が咲かなくなり、果実を実らせることができません。それではココナッツの果実ができないのでは、と不安になる方もいるかもしれませんが、ココナッツが原料となっている商品はこれだけ豊富にあるため、ココナッツシュガーを作る農家とココナッツの果実の部分を作る農家にきちんと分かれているんだそうです。
ココナッツシュガーの造り方
ココナッツシュガーができるまでの過程では、採取した花の蜜を煮詰めて作られ、ココナッツの蜜が持つ糖分や成分を煮詰めることによって、凝縮して造られます。
ココナッツシュガーの味
ココナッツシュガーは名前にはココナッツと入っていますが、意外と癖のない味で、黒糖をやさしくした感じです。イメージと違いココナッツ独特のあの香りなどを強く感じることもなく、上白糖やグラニュー糖などの一般的な砂糖に慣れた方でも食べやすい甘味料です。
ココナッツシュガーに含まれる糖質
ココナッツシュガーが他の甘味料と比較して良いと言われる点は、栄養素が多く含まれる点です。まずココナッツシュガーにはカルシウム、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛などのミネラルやビタミンB群、アミノ酸、食物繊維なども豊富です。甘味料を摂るならもちろん栄養はたくさん入っていた方が良いです。
また、ココナッツシュガーが注目されるもう一つの理由は、GI値です。GI値とは日頃食べている食品が含んでいる糖質が体に入ってきたときの吸収の大きさを示したものです。このGI値は0に近づくほど血糖値が急激に上がりにくいと言われているのですが、ココナッツシュガーはGI値が「35」と非常に低いことが特徴です。
グラニュー糖 | 110(GI値) |
氷砂糖 | 110 |
上白糖 | 109 |
三温糖 | 108 |
黒糖 | 99 |
玄米水飴 | 98 |
ハチミツ | 85 |
メープルシロップ | 73 |
てんさい糖 | 65 |
ココナッツシュガー | 35 |
アガベシロップ | 28 |
ちなみに一般的な砂糖をGI値に表してみると、上白糖109、黒糖99、はちみつ85、メープルシロップ73と、甘味料と言われる食品はGI値が非常に高く、その中で比べると圧倒的に低い数値のココナッツシュガーは、血糖値が気になる方には特にお勧めです。
ココナッツシュガーのデメリット
ココナッツシュガーには数多のメリットがあるんですが、一方でデメリットと言われる問題もいくつかあります。先ほどココナッツシュガーの低GI値について触れましたが、実は、ブドウ糖の数値であり、果糖に関しての数値ではありません。ココナッツシュガーは39%が果糖であるため、大量に摂取すると肝臓に何らかの悪影響が出ないとは言い切れないのです。ただあくまで大量に摂取した場合です。
また、前述した通り、カロリーについても一般的な砂糖と同等にあるため、いくら低GIでもたくさん摂取すればカロリーの摂り過ぎに繋がります。
またココナッツシュガーは一般的な砂糖より少々値段が高いです。安価で購入できる白砂糖などは1キロ200円前後で購入できますが、ココナッツシュガーは300gで1000円をくらいです。こだわったオーガニック素材では更に値段が張るため、使う場面を限って特別なときに使うなどの工夫が必要になる場合もあるでしょう。
ココナッツシュガーの使用例
マフィンやラスクなどのお菓子
ココナッツシュガーの使い方は基本的に一般的な砂糖と同じような使い方で問題ありません。使い初めは砂糖が活躍するお菓子作りの材料として、ココナッツシュガーを加えてみると良いでしょう。マフィンやラスクであれば、おやつにも朝食にもピッタリです。
コーヒー・紅茶などのドリンク
ココナッツシュガーを普段使いしたいという場合は、コーヒーなどに加えて使ってみるのもおすすめです。ホッと一息つきたいときに感じる甘さは心身をリラックスさせてくれるため、仕事の合間や家事の合間などに楽しんでみるのも良いでしょう。
料理にプラス
上級者向けの使い方をしたいという方は、様々な料理にチャレンジしてみましょう。料理に使うと変な味や香りになってしまうかも…と心配する方もいるかもしれませんが、ココナッツシュガーは日本の心である和食にも相性ピッタリです。クセを感じることもなく、優しい甘さでまろやかなコクを感じられます。例としては、サバの味噌煮や肉じゃが、炒め煮などが良いですよ。
さいごに
健康意識が高まっている現代、砂糖と呼ばれる食品は使用される事に感心が高まり完璧を目指すなら砂糖などの甘味料は一切使うべきではないと意見する方もいる程です。少しの甘みは長い人生において思った以上に生きる活力となってくれます。体にかかる負担が少ないからとたくさん食べては本末転倒ですが、日々少量に、適度を心掛けて使ってココナッツシュガーを活用してみてはいかがでしょうか。
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