日本料理にはかかせない砂糖。
そんな砂糖にもたくさんの種類があります。
一般的によく使用されるのが上白糖で結晶が細かく、醤油に溶けやすいことから日本人に好まれています。
砂糖にはどのような種類があるのですか?
1・上白糖(じょうはくとう)
日本でもっとも一般的な砂糖で、結晶が細かく、しっとりとしたソフトな風味の砂糖で、料理、お菓子、飲み物など使い勝手は抜群です。
2・グラニュー糖(ぐらにゅーとう)
上白糖より結晶の大きい、サラサラとした感じの砂糖です。
くせのない淡泊な甘さなので、香りを楽しむコーヒーや紅 茶、素材の風味を生かしたお菓子づくりに使われます。
3.白ざら糖(しろざらとう)
グラニュー糖より結晶が大きく、無色透明の砂糖です。
純度が高く、光沢があるので、美しく仕上げるに適してします。
高級菓子やゼリー、果実酒などに使われます。
4.三温糖(さんおんとう)
上白糖に比べ、わずかながら純度が低く特有の風味と色(黄褐色)、そして独特のコクを持っています。
佃煮・煮物・お菓子などに適しています。
5.中ざら糖(ちゅうざらとう)
純度が高く、カラメルにより黄褐色をした砂糖です。
独特なまろやかな風味があります。
漬物や煮物によく使われます。
6.角砂糖(かくざとう)
グラニュー糖に糖蜜を加え乾燥して四角に固めたものです。
1個の重量が決まっているので、コーヒーや紅茶にはもちろん、お料理やお菓子づくりにも便利です。
7.氷砂糖(こおりざとう)
氷のように見える、大きな結晶で、キャンディーとしてそのまま食べられます。
溶けるのに時間がかかるので果実酒を作るのに最も適している砂糖です。
8.液糖(えきとう)
溶かす手間が省けるため、ガムシロップをはじめとして清涼飲料水、ソース、焼肉のタレ等に使われます。
9.和三盆(わさんぼん)
日本の伝統的な製法で作る黄褐色の砂糖です。
粒子が非常に小さく、独特の風味を持つので、和菓子の原料として使わ れます。
10.黒糖(こくとう)・黒砂糖(くろざとう)
さとうきびの搾り汁をそのまま煮詰めて砂糖にしたものです。
濃厚な甘さと、強い風味があり、かりんとうや駄菓子などに向いています。
11・きび砂糖
しぼりたてのさとうきび汁でつくられているので、さとうきび本来の風味が生きています。
ミネラルバランスが良く、風味・色・形状ともに黒砂糖よりも使いやすいのが特徴です。
煮物や魚料理に使うと、素材の臭みが和らぎおいしくなります。
12・てんさい糖
てん菜(ビート・砂糖大根)は腸の働きを活発にする天然のオリゴ糖がたっぷり含まれている、おなかにやさしい砂糖です。
まろやかな風味であっさりとした味付けの料理にむいています。
13・粉砂糖
グラニュ糖を細かくくだいてつくるつぶが細かいお砂糖。
フルーツやケーキ、クッキーなどのデコレーションにおすすめ。
14・顆粒状糖
冷たい水にもとけやすく、アイスコーヒーやプレーンヨーグルトによく使われるお砂糖。
顆粒の中に空気をふくんでいるため、あわ立ちやすく、生クリームの練りこみなどのおかし作りにもおすすめ。
最後に
このように同じ砂糖でもそれぞれ特徴は異なります。
温暖地でとれる「さとうきび」は体を冷やす作用があり消化吸収が早く、寒冷地でとれる「てんさい」は体を温める作用があり、ゆっくりと消化され血糖値の上昇がゆるやかという特徴があります。
砂糖は製法の違いによって色や形状が異なりますが、成分的にはほとんど差はありません。好みや、調理の仕方によって上手く使いわけるとよいですね。
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