日本には数多くの食品添加物の安全性が認められています。その安全性の調べ方ってご存知ですか、私はまったく知らないので調べてみました。
安全性が確認されるまで
調べ方は動物を使って、科学的な試験がおこなわれます。その食品添加物が安全か、どうかということは、具体的に確かめなくてはわからないということです。
ラットやマウスなど、人間と同じほ乳動物を使って、じっさいに多くの試験をしています。たとえば、いっぺんに多くの量を食べさせてみるとか、ずーっと食べさせたらどうなるかとか等々、こんな動物実験をつうじて、これなら安全という量を調べていきます。
このほか、癌になったりしないか、生まれてくる赤ちゃんに悪くないかなども、動物を使ってきびしくチェックします。つまり、食品添加物は、今食べている人たちにも、そして、つぎの世代の子供たちにもまったく影響がないように、こまかく試験されて添加物の安全性が十分に確かめられているんです。
安全性を確認するための主な試験
一般毒性試験 | 28日間反復投与毒性試験 | 実験動物に28日間繰り返し与えて生じる毒性を調べる |
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90日間反復投与毒性試験 | 実験動物に90日間以上繰り返し与えて生じる毒性を調べる | |
1年間反復投与毒性試験 | 実験動物に一年以上の長期間にわたって与えて生じる毒性を調べる | |
特殊毒性試験 | 繁殖試験 | 実験動物に二世代にわたって与え、生殖機能や新生児の生育におよぼす影響を調べる |
催奇形性試験 | 実験動物の妊娠中の母体に与え、胎児の発生、生育におよぼす影響を調べる | |
発がん性試験 | 実験動物にほぼ一生涯にわたって与え、発がん性の有無を調べる | |
抗原性試験 | 実験動物でアレルギーの有無を調べる | |
変異原性試験 (発がん性試験の予備試験) | 細胞の遺伝子や染色体への影響を調べる |
動物にはまったく害のない量に、さらに100倍をこえる安全率をみこんでいます。
無毒性量(No Observed Adverse Effect Level) |
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ラットやマウスなどの実験動物を使って、有害な影響が見られない最大の用量をいいます。 |
食品添加物の使用基準 |
食品添加物の摂取量がADIを超えないように、食品衛生法第11条の規定に基づいて設けられています。添加物の使用基準の定め方には・・・①使用できる食品の種類の制限②食品に対する使用量や使用濃度の制限③使用目的についての制限④使用方法についての制限通常これらが必要に応じて組み合わされて定められています。 |
1日摂取許容量(ADI) |
ADI(Acceptable Daily Intake)ともいいます。この1日摂取許容量は、無毒性量の通常1/100としてもとめられます。一生食べつづけても安全と認められた量を体重1キログラムあたり1日に何ミリグラムまでとあらわされます。 |
まとめ
安全性は、動物により多くの試験項目で調べられています。特に心配ないように感じてしまいますが、動物にがいないから人間にの安全とは絶対にはいえないの事実です。
しかし今の時代、添加物の含まれていない食品を選び出すのは至難の業です。上手く添加物と共存するのが必要かもしれません。
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