春から夏に季節が変わる前にやってくるもの。
必要な時期かも知れませんが、気が滅入る方が多い梅雨。
テレビでは、梅雨入り・梅雨明けは気になる話題の一つになります。
そしてなにより困るのが体調不良。
梅雨の時期は雨が続いて気分がスッキリしないだけでなく、頭痛やだるさなど体調にも影響が出るかも多いと思います。
そこで今回は体調管理に役立つ、梅雨に考えられる健康リスクと改善法をご紹介します。
梅雨の健康リスクと4つの改善法
梅雨の特徴
梅雨を簡単に説明すると、春の終わり頃から夏にかけてできる梅雨前線によって曇りや雨の日が多く現れる現象です。
そして梅雨の期間に入ることを「梅雨入り」、期間が終わることを「梅雨明け」と言います。
梅雨に起きる現象として、
1・気圧の変化・・・梅雨の期間中は梅雨前線という低気圧が停滞し、日々気圧の変化が起こりやすく不安定になります。
2・寒暖差・・・梅雨時は日ごとの気温差や、朝晩の寒暖差も激しいことが多くなります。
3・湿気・・・気温も高くなり雨が続くため、湿度が高くなります。
梅雨の健康リスクとは
梅雨の健康リスク1・自律神経が乱れる
気圧や気温の急激な変化が起こりやすい梅雨時期は、血圧・心拍数・体温をコントロールする自律神経にも負担がかかります。
その結果、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、落ち込みやすくなったり、朝スッキリ起きられない・眠れない・だるい・疲れが取れない・頭痛などさまざまな心とカラダの不調が起きる場合もあります。
中には梅雨の時期に関節や古傷の痛みなどを感じる方も多いようです。
梅雨の健康リスク2・冷え・むくみ
ムシムシする梅雨には、ご家庭やオフィスなどの室内ではクーラーをつけることも多くなります。
過度な室温調節によってカラダが冷える、屋外との気温差で自律神経が乱れて冷え症になるなど、悩みのある方も多いのではないでしょうか。
また、自律神経の乱れによって血行が悪くなり、老廃物の排出ができずにむくみが出てしまうことも。
梅雨の健康リスク3・熱中症
「梅雨の中休み」と呼ばれる数日間の夏のような晴れ間や、梅雨明け直後の日差しの強い日には、急激な気温上昇にカラダがまだ慣れておらず、熱中症になりやすいと言われます。
汗が出にくいため体内の熱放射がうまくいかない、水分補給が足りないことなどが原因の一例です。
梅雨の健康リスク4・食中毒
梅雨時期はカビや細菌が増殖しやすくなる季節です。
食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温(約20℃)で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。
細菌は湿気も好むため、湿度の高い梅雨から夏には特に注意が必要です。
梅雨の健康リスク 改善方法4選
梅雨の健康リスク改善方法1.ブレインフードを食べる
自律神経をコントロールしている脳に必要な栄養素をしっかりとることが大切です。
脳を正常に働かせたり神経伝達物質を合成するビタミンB群、脳神経の発達や維持に欠かせないDHA・EPAは脳機能の低下を防ぎます。
「睡眠ホルモン」のメラトニンや「幸せホルモン」のセロトニンはトリプトファンから作られます。
これらを豊富に含む食材を毎日食べることで、脳を活性化させ、体調維持に繋がります。
※ブレインフードとは一言で言うと、脳の働きを向上させる食べもののことをブレインフードと呼びます。
その中にも種類は色々あって、低GI食品のように脳を安定させるものもあれば、記憶力や集中力などを高めるものもあります。
子どもなど、脳の発達の段階で必要なブレインフードもあれば、認知症の方のためのものもあるので、本当に幅広いです。
梅雨の健康リスク改善方法2.食べものでカラダを温める
朝食を摂ると、交感神経に切り替わってカラダにスイッチが入り、体温が上がります。
飲み物もアイスばかりではなく、ホットを選ぶようにしましょう。
具体的な食べものを挙げると、生姜を使った温かいスープなどの汁物は胃腸が温まります。血行促進効果が期待されるビタミンEが豊富なブロッコリー・かぼちゃ・アボカド・ナッツ類もおすすめです。
むくみの原因は血行が悪いこと以外にも、塩分の摂りすぎによって体内に水分が溜まってしまう場合があります。
そのような時はナトリウムの排出を促すカリウムが多く含まれる食べものを摂ると良いでしょう。
野菜・果物・いも・豆・大豆製品などを意識して食べましょう。
梅雨の健康リスク改善方法3.こまめに水分補給をする
雨降りの天気でも気温が高くなるため、思っている以上に体内の水分が失われています。
成人男性の場合1日に失う水分約2.5Lを補うには、飲み水で1.2Lの水分補給が必要です。
梅雨の健康リスク改善方法4.手洗い・消毒殺菌
食中毒の対策には、まずは手洗いをこまめにきちんと行うことが大事です。
外出から戻った際はもちろん、料理をする前、食事をする前、トイレの後などしっかり石鹸で手洗いをし、乾かしてからアルコールで消毒するようにしましょう。
また、食品の保存にも注意が必要です。作り置きの料理やたくさん作って余ったカレーなども鍋のまま台所に放置はせず、すぐに密閉容器に移して冷蔵庫にしまいましょう。
5℃以下の環境ではほとんどの食中毒菌の繁殖は抑えられます。
最後に
なにかと不調になりやすい梅雨シーズンですが、農作物にとっては恵の雨。美味しい農作物を得るために必要なものです。
ジメジメ梅雨シーズンを元気に乗り切り、活動的な夏を迎えましょう。
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