人は食べた物で創られる⑤ 循環器編

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体のパーツ

循環器系

循環器系は、血液の循環する[心臓 ]と血管系からなる血液系と、リンパが毛細リンパ管から静脈に流れ込むリンパ管系とリンパ節からなるリンパ系とに分かれます。

血管系

 血液系では、心臓がポンプの役割を果たします。血液が動脈を通じて全身の組織のすみずみまで送り込まれ、静脈を通って心臓まで戻ります。こうして、動脈から組織が生きてゆくために必要な酸素や栄養、ホルモンなどが全身にゆきわたり、同時に組織のなかに生じた老廃物を静脈が心臓まで運び、肺や腎臓から体外に排出します。

心臓は、血液の循環を行う臓器で、脊椎動物以外にも環形動物・軟体動物・節足動物に似た様な構造の臓器があります。人間の心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部分に分かれており、大きさは握りこぶし程度で、心拍数(1分間に心臓が心拍する回数)は 通常60回から90回、1回の心拍で送り出される血液は70から80mlと言われています。

血液の循環には肺を通る肺循環と体全体を通る体循環があります。

リンパ系

 リンパ系は毛細リンパ管網という細い管から始まります。これはリンパ管、リンパ節につながり、胸管という太いリンパ管に合流して首の下方の静脈に開いています。リンパは脂肪を吸収する小腸をはじめとして全身の臓器、組織のすきまにあって、ゆっくり流れている無色のたんぱく質とリンパ球に富む液体です。

体内の各組織の間には、主に毛細血管からにじみ出た液性成分由来の組織液が満ち、物質交換を行う。この組織液のほとんどは、正常な血管からは染み出さないアルブミンなどによって保たれている浸透圧によって血管中に再び取り込まれるが、約10%程度はリンパ液として血管とは異なる循環器を巡る。これをリンパ系と言う。リンパ系は、血管系の心臓のような動力機構を持たない。動力を代替するのは蠕動、動脈の拍動、骨格筋の収縮に伴う圧縮などわずか力だが、リンパ管内にある弁によって方向が制限されるためリンパ液の流れが維持される。ただし、その流速は、心臓による動力が存在する血管系の動脈と比べて遅い。

リンパ管

組織液(リンパ液)を回収する管路はリンパ管である。組織中には末端が塞がった毛細リンパ管が張り巡らされている。リンパ管も毛細血管と同様の基底膜を持つものの、あまり発達していないため組織液の流入が起こり易い上に、血管が取り込みにくい分子量の大きな脂質やタンパク質、またがん細胞などを取り込みやすい。

毛細リンパ管はやがて太めのリンパ管へ集まる。ある程度の太さを持ったリンパ管は静脈と同じような3層構造と弁を持ち、また静脈に伴走する場合が多い。特殊なリンパ管には、小腸の粘膜の繊毛に走る毛細リンパ管の一部である中心乳び腔と、それが集まった乳び管がある。これらを総じて乳び槽とも呼ばれる。「乳び」の語は、小腸で吸収される分子量の大きな脂質は血管ではなくこれらのリンパ管を選択的に通り、食事後にリンパ液が白濁することに由来する。

これらが集まってリンパ本幹へ導かれる。リンパ本幹は胸管とも呼ばれる。下半身のリンパ液は乳び槽から脊柱の前に沿って上行する。上半身の左右のリンパ液は左右鎖骨下に各々ある鎖骨下静脈の静脈角へ集まり静脈内へ戻る。上行した胸管のリンパ液は左の静脈角へつながり静脈内に戻る。

リンパ節

リンパ節は濾過器の役目をし、リンパ系のなかに入った細菌や異物は、リンパ節にとらえられます。リンパ節はしばしば細菌とのたたかいのために炎症を起こしますが、それはこのようにしてからだのあちこちで炎症が起こることを防いでいるからなのです。

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