今の時代、食品添加物には食品の腐敗や変色を防いだり発色香りなどを良くする作用があるので、食中毒のリスクを防ぐためにも美味しさを感じられる食品を安全に流通させるためにも欠かせないものとなっています。
これは現実です。
普通に生活していて食品添加物を食べない日なんてないのはないでしょうか。
なので、栄養を過剰に摂取してしまう恐れや健康を害する恐れもあると言われているのも現実です。
そこで今回は、数百種類ある食品添加物の中でも特に身近に多くの食品に使われている、少しだけでも気にして欲しい危険な食品添加物を12種類を取り上げてみました。
少しだけでも気にして欲しい危険な食品添加物を12種類
危険な食品添加物1・亜硝酸ナトリウム
亜硝酸ナトリウムは食品の見た目を良くするために用いられる発色剤で、硝酸 Na と表示されることが多い添加物です。
おもに
- ハム
- ソーセージ
- 魚肉ソーセージ
- ベーコン
- コンビーフ
- いくら
- たらこ
などに使用されています。
亜硝酸ナトリウムが使用されている食品は、黒ずむことなく鮮やかな明るい色を発するため美味しそうに見えますが肉や魚に含まれている2級アミンという成分と亜硝酸ナトリウムが反応することで、ニトロソアミンという強い発がん性物質を生んでしまうことが分かっています。
その他にも
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
- チアノーゼ
- 血圧降下
- 血球崩壊
- 中枢神経麻痺
といった症状を引き起こす危険性があるとも言われています。
危険な食品添加物2・次亜硫酸ナトリウム
次亜硫酸ナトリウムは食品を漂白するために用いられる還元漂白剤で、次亜硫酸 NA と表示されることが多い添加物です
漂白剤だけでなく酸化防止剤としての役割も果たしています。
おもに
- ワイン
- 海老
- かんぴょう
- 乾燥果実
などに使用されています。
次亜硫酸ナトリウムが使用されている食品は漂白されたことによって、色味が綺麗になり味や風味を保ちやすくもなりますが酸化してしまうと次亜硫酸ナトリウムがピロ亜硫酸ナトリウムという物質に変化し、ビタミン B 1を結合させる可能性があり
- 下痢
- 成長不順
を引き起こす危険性があると言われています。
なお以前は、煮豆やカット野菜などにも次亜塩素酸ナトリウムが使用されていましたが、現在はごま豆類野菜に使用することは禁止されています。
危険な食品添加物3・アスパルテーム
アスパルテームは食品に甘味を加えるために用いられる人工甘味料です。
主に
- 清涼飲料水
- お菓子
- 調味料
- ダイエット食品
などに使用されています。
アスパルテームの甘味は砂糖の160倍から220倍ほどあり、1983年の発売以降120か国以上で1万品目以上の食品や飲料に使用されていますが安全性と危険性については、今も論争が続いている状態です。
厚生労働省では成人の1日の許容摂取量を約2gまでと設定しており、これ以上摂取しなければ健康への悪影響はないとしています。
しかし大量に摂取すると
- 脳腫瘍
- 認知症
- アレルギー
などを引き起こす危険性があると言われています。
危険な食品添加物4・アセスルファムカリウム
アセスルファムカリウムは、アスパルテーム同様食品に甘味を加えるために用いられる人工甘味料で、アセスルファムk と表示されることが多い添加物です。
アスパルテームよりも安価なので、より多くの食品メーカーや飲料メーカーで採用されています。
主に
- 清涼飲料水
- お菓子
- ノンアルコールドリンク
などに使用されています。
アセスルファムカリウムは、摂取しても消化や吸収されることなく体外へと排出されるため、厚生労働省でも発がん性毒性カロリーはなく、血糖値やインスリン分泌に影響を与えないとしています。
しかしながら製造工程で、塩化メチレンという発がん性物質を溶媒にも用いているケースがあります。
この塩化メチレンを長期的に摂取することで、
- 頭痛
- 吐き気
- 抑うつ
- 肝臓
- 腎臓
への悪影響などを引き起こす危険性があると言われています。
危険な食品添加物5・スクラロース
スクラロースはアスパルテームやアセスルファムカリウム同様人工甘味料で砂糖の600倍の甘味があり主に清涼飲料水コーラカレーのルー福神漬けなどに使用されています
スクラロースは農薬の研究開発中に偶然発見された化学物質で、アセスルファムカリウムと同様に摂取しても吸収されることなく、体外へ排出されますが摂取し続けることで蓄積されていく危険性やホルモン系や免疫系に悪影響をもたらす危険性もあるようです。
またスクラロースを138°以上で加熱すると人体に有害な塩素ガスが発生するため、スクラロースが入っている食品や飲料を高温で加熱するのは危険とされています。
特に揚げ物、炒め物に使うときは過熱しすぎに注意が必要です。
危険な食品添加物6・合成着色料
合成着色料はその名の通り、食品に色をつけるために用いられる合成色素です。
おもに
- お菓子
- ジュース
- ハム
- かまぼこ
- ちくわ
- 漬物
などに使用されています。
単に着色料と表示される場合や赤2黄4青1のように、色の種類とナンバーで表示される場合もあります。
以前の合成着色料は、コールタールを原料とするタール色素が主流でしたが、強い発がん性を持つことが分かったため廃止になり、現在は石油から精製されるものが主流となっています。
しかしながら現行で使用されている合成着色料も、染色体の異常や遺伝子の損傷発がん性の危険性などが報告されているようです。
また今もなお日本だけで認可されている着色料がいくつかあります。
例えば黄4と表示されることの多い黄色4号は、アレルギーや情緒不安定を引き起こすとして欧米では禁止されています。
危険な食品添加物7・安息香酸ナトリウム
安息香酸ナトリウムは食品の腐敗を防ぐために用いられる合成保存料で安息香酸 NA と表示されることが多い添加物です。
主に、
- 栄養ドリンク
- マーガリン
- キャビア
などに使用されています。
安息香酸ナトリウム自体には毒性は認められていませんが、ビタミンCと一緒に摂取することでベンゼンという発がん性物質が生成される危険性があると言われています。
危険な食品添加物8・ソルビン酸カリウム
ソルビン酸カリウムは安息香酸ナトリウム同様、食品の腐敗を防ぐために用いられる合成保存料でソルビン酸Kと表示されることが多い添加物です。
主に、
- ハム
- ソーセージ
- 漬物
- かまぼこ
- ちくわ
- ワイン
- チーズ
- ジャム
などに使用されています。
ソルビン酸カリウムは腸内細菌を減らして、免疫に障害をもたらす危険性や一番最初にご紹介した亜硝酸ナトリウムと一緒に摂取することで、発がん性を誘発する危険性があるようです。
危険な食品添加物9・OPP Tbz イマザリル
OPPは正式にはオルトフェニルフェノール 、Tbz はチアベンダゾールという化学物質でOPP、Tbz、イマザリルはいずれもも柑橘類の表皮に散布される防カビ剤です。
主に海外産の、
- オレンジ
- グレープフルーツ
- レモン
などに使用されています。
これらの防カビ剤は遠くの国から日本へと輸入するためには欠かせないものですが、農薬として使用されているものなので、直接口にすれば毒になると言っても過言ではないほど危険な添加物です。
現に、遺伝子の損傷や腎臓の異常を引き起こす可能性も報告されています。
ただし、果物の表面をよく水洗いし、皮を剥いて食べるぶんには問題ありませんので、食べる時は必ず水洗いしてから召し上がって下さい。
危険な食品添加物10・BHA
BHAは正式には、ブチルヒドロキシアニソールという化学物質で、食品の酸化を防ぐために用いられる酸化防止剤です。
主に、
- バター
- マーガリン
- お菓子
- 食用油脂
- ビール
- ペットフード
などに使用されています。
BHAには発がん性やアレルギーを引き起こす危険性があるとわかっており、現在も研究が続いている状態です。
特に体の小さいペットにあげるフードには、気を付けたいですね。
危険な食品添加物11・臭素酸カリウム
臭素酸カリウムはパンの品質を向上するために用いられる小麦粉処理剤で、主にパンに使用されています。
臭素酸カリウムには発がん性があることが報告されており、実際にEU諸国をはじめとするいくつかの国では使用が禁じられていますが、日本ではパンに0.5 ppb 未満の濃度であれば使用してよいとされているため、現在も臭素酸カリウムが使用されているパンは少なからず流通しており、安全性に対する議論が続いている状態です。
危険な食品添加物12・カラギーナン
カラギーナンは食品にとろみをつけたり固めたりするために用いられる増粘多糖類です。
主に、
- ジャム
- ソース
- ドレッシング
- お菓子
- カップ麺
- ケーキ
- アイス
などに使用されています。
カラギーナンは海藻の一種である紅藻類から抽出されるため、天然の添加物ではありますが毎日摂取し続けると体調不良をもたらす恐れや発がんを促進する恐れがあると考えられており、特に妊婦や授乳期の女性の摂取は危険とされています。
最後に
現在、日本では400種類以上の食品添加物が認可されて多くの食品に使われています。
出来れば少しでも不安のある食品添加物は、摂取しない方がいいと思います。
しかし現実問題としてそれは、とても難しい事だと思います。
しかし不必要に多くの食品添加物を避ける事は出来ると思います。
気にしすぎるのも問題かもしれませんが、毎日食べている食品に含まれている食品添加物がどういうものか少しでも知ることは、大切な事かも知れませんね。
コメント